CC で作っていた漢字練習プリントアプリを Pi + DS4 Pro で直してみる。なんかフツーに動くな。難しいことをやらせていないので賢さ的には問題なし。強いて言えば (token generation が) 遅いのが不満。ただ 75% 割引で激安+コードが小さいのでまったく $5 の予算が減らないのは良い。
世の中的には Qwen の評判がいいのでつついてみたいと思い調べるも、Pi 公式 provider はなくサードパーティの provider もあまり使いたくないので保留とする。
多くの中国企業は Claude を distill していると言われているが、そうだろうなーというかんじ。文体・口調が全く同じ。Gemini とかだと毛色の違いを感じるので、トレス疑惑を問われるのもやむなし。
コーディングの RL 環境作って色んなコードをガンガン書かせるとか、エンジニアリング体力(カネ・人材)が必要そうなので中国どうこう以前に小さい企業には難しいと思うのだよね。完全な素人談義ですが。一方で distill させるにもコードは書かせる必要があるので、環境づくりが下手というのは過小評価な可能性もあり、彼らは(少なくとも環境づくりは)ちゃんとやってるのかもしれない。
エーアイの書いたコードは、書かせた人以外はレビューしなくていいし、もっといえばしない方がいいと思っている。今の職場は人間レビューが必須になっているけれど、他人のエーアイコードをレビューするのって外部性バリバリで全然フェアじゃない。自分のエーアイコードをレビューさせるのも気の毒。この無神経さに慣れたくない。
目先の実現可能性はさておき、自分にとって納得できる落とし所はどのへんかと考える。
まず Super-lint としてのエーアイコードレビューは必須。現状多かれ少なかれ皆なにかしらのエーアイコードレビューは使っているので、チーム開発ならそれを標準化し、ローカルルールや価値観を埋め込んでいく。
自分のコード
という前提で、まず自分の「所有」しているコード。エーアイと、エーアイに書かせた本人がレビューしたら、第三者のレビューはなしでいいんじゃね?ゴミ化して困るのは当人なわけだから。そもそも従来のレビュアにしても、自分で書いてない他人のコードのレビューは表面的になりがち。エーアイと大差ない。労に合わない。
その当人がゴミを残しチームや会社からいなくなってしまうリスクはある。ただそれは別にエーアイに限ったことではない。ゴミのスケールが桁違いなのは事実かもしれないが、人が書いてレビューすればゴミにならないわけでもない。チームが一丸となって作り上げたゴミの山をみたことないですか。
他人のコード
他人のコードを変更するときはどうか。あるいは逆に、他人が自分の所有するコードへの変更を送り付けてきたときはどうか。所有者に強い権限を与えよう。
従来は送られてきたコードにはある程度丁寧に付き合うのが礼儀だった。組織に閉じたコードでは特に(同僚に失礼なことしないよね)。が、エーアイコードでこれをやると所有者が外部性の被害に合う。
そこで一旦この文化・不文律を捨て、 Pi Coding Agent のように 拒否をデフォルトにする。他人からのエーアイコードは「貢献」ではなく「押し付け」だという新しい常識を広める。めんどくさそうな匂いがするなら「いらないです。さようなら」でいい。所有者がチラ見でアイデアを把握したのち自分のエーアイに書き直させてもいい。とにかく「有り難いもの」という感覚を捨てる。皆で捨てる。エラいエンジニアが strategy memo とかいってバーンと明文化する。
他人のコードを頻繁に書き換えている自分のような人間にとってはかなり不都合な世界だが、仕方ないと思う。コードを書くことより、コードの後ろにいる人間を説得するのに労力を割けということだろう。というか書いてないからなコード。エーアイが書いてるわけで。
コードは読まない→なにを読む?
この世界に「チーム共有コード」のようなものはない。すべてのコード片は誰かが所有する。そして人々は助け合わず、自分の身を守ることを優先する。楽しくない。この世界に楽しさを取り戻すには何らかの発明が必要。「オープンソース」や「コードの共同所有」は発明だった。同じようになにかが発明されないといけない。
具体的な発明の姿は見えないが、世の過激派の主張を見ると「コードは誰もレビューしない」勢力が今は一番元気に見える。Pandas の作者 Wes McKinney に至ってはエーアイレビューツールを自作し「もう全然コード読んでないよ」と言っていた。自分のコードを書いてないし、読んでない。
過激派が目指す世界では: 自分のコードは自分のエーアイレビューに任せる。他人のコードに踏み込んだら相手のコードのエーアイレビューに従う。共有コードは共有エーアイがレビュー。
進んだ先にある疑問: 人間同士はコードを読まずにどうやって「コードが実現したいこと」を伝え合うのか。この「意図」がエーアイコードの世界の「人間の読むコード」に相当するわけだが、素朴に「仕様」とか言い出すとエーアイのそれっぽい slop に侵略される。意図のやりとりでも受け手の外部性に対しては断固とした態度が必要。わかりにくい sloppy な意図はがんばって汲み取らずただ断って良い。
けれど今は人間にも「意図を伝える、明快で簡潔なコミュニケーション」すなわち anti slop が欠けている。つまり発明が必要なのは人間による読ませるコミュニケーション手法なわけだ。
個人的には「エレベーターピッチ」や「ラブレター」みたいな渾身のコミュニケーションが普通になったら面白いと思う。魂の叫びで slop に勝つ。
自分はコードを読み書きしない時代が来たら残念だけど、もし避けられないならかわりに形式的で官僚的なコミュニケーションも流れ去ってほしい。そしたら人類の進歩に数えたい。
プロジェクトの都合で自動化の仕事を手伝っている。Python と自社 DSL (Jsonnet みたいなもの) を書く仕事で、アプリの Kotlin にくらべだいぶエーアイが使える、これは Kotlin か Python あというよりコードが mess か well organized かの違いだと思われる。つまり自動化のチームは優秀でコードベースがよく整理されているのでエーアイも仕事がしやすいように見える。あとはまあ、仕事の内容が本質的に boilerplatey でエーアイ向けという面もある。
そんな boilerplate Python や DSL には愛着がないのでじゃんじゃん書かせる。が、我ながら slop を量産してる自覚がある。いや気をつけてるんですけど、自分で書かないとどうしても雑になるのだよ・・・。
気がついたこととして、コミットメッセージはコード以上に slop 感がある。あの情報量のない感じ、あるじゃん?しかも second language なせいかどうしても文質への感度が低い。一方でエーアイが書いたという事実を隠すのも気が引ける。
そこでエーアイに書かせたあと"From human:" というセクションを手書きで追記し、追加の文脈を生の人間の声として添えることにした。ハーネスとかがきちんとしていればそういうハイレベルなお役立ち情報も生成させられるのだろうか。自分の実力は全然及んでいない。
こんな罪悪感も一時的なものなのだろうけれど、通過儀礼ということで。
というわけで Pi のために検索コマンドをつくってあげました。Pi で: omo/asq
感想:
- Pi
- 全然機能がないが、それでもわりかしコード書けるので不思議。Flask の開発者が二番目の開発者として噛んでるらしいけど、きみこういうの好きそうねーというかんじ。
- ただし plan-mode は必要。いきなり突撃されると困る。
- 検索はそこそこ必要だった。モデル名とか API の詳細とか調べるため。「おまえが今開発してるバイナリで調べてご覧」とかいってリマインドした。
- いろいろカスタマイズしたい気持ちはあるが、まあぼちぼち。
- DeepSeek v4:
- OpenRouter 経由だと異常に遅かったので DeepSeek Platform で課金。プライバシー心配じゃない? というかもしれないがゴミオープンソース遊びしかしてないので。
- 賢さ。自分のように micromanage で長時間一撃稼働はさせない使い方 + 極小コードベースだと Pro は普通に使えて拍子抜け。
- Flash はアホだが単純コーディングには使える。デバッグとかは全然だめ。とりあえず Flash に書かせてみて、駄目そうなら早めに諦め Pro にするという方針でやってる。
- Flash は安いが token の無駄が多い。Pro は高いが無駄 token が少ない、気がする。しかも高くない。これ全部作るのに $0.5. 現在激安セール中のせいもあるかもだが。
- といった判断が、Thinking が全部見える(見えているはず)おかげでできるのは良い。Claude Code だとそのへん隠れているので。というか Claude の API も簡略思考しか返してないはずだよね。Flash のアホさも、思考が見えるとかわいいもんです. “Wait, … actually, … no wait” とか延々やってる。
- ただふと Gemini Flash と比べてみたら DS4 Flash は遅い! これが Huawei TPU の現実か。GPU いっぱいもってるアメリカの会社がホストしてくれるといいのだが、それだとこんなに安くないかもな。
- 作ったコマンド
- 割と便利なのでは?とおもったが人間なら普通にブラウザで調べるほうがはえーわ・・・。エーアイはこれでがんばってください。
- LLM フロントエンドなので、結果のテストの方法を考えたい気がしている。大げさに言うと eval が必要。
- Rust
- もう自分 Rust 勉強しなくていいのでは、という気持ちになる。気のせいだが。
- Serde が超便利でびっくり。
というわけでウェブ検索の不在を埋めた今、なんか他に作るものないかな。
そしてこんな小規模コードベース+ セール中 DeepSeek だと全くカネがかからなくて良い。今のところトークン尽きる心配ゼロである。
Pi Coding Agent をつかってみる日記。
動機は 1) 最近大手の coding agent がきな臭い。2) 自分は micromanage なので超高性能モデルいらないのでは、と疑っている。 3) 中華モデルためしてみたい 4) 中二病 といったところです。
オープンソースの agent ではこの pi を見かけることが増えてきたため、採用。モデル業者は色々試したいので OpenRouter, あと比較目的で Gemini (AI Sutidio).
とりあえず hello world として Rust の CLI でなんかつくってみようかと stub を作らせてみる。モデルは、安いやつを探すというゴールから DeepSeek 4 Flash.
First impression.
- コードは書ける。ただし遅い。単純に token throughput が低い。Gemini Flash 速かったな・・・。
- インターネットサーチが使えないのは厳しそうに見える。
というわけでインターネットを使わせてあげたい。色々な skill/cli/MCP が用意されている。Pi にも brave-search というスキルがある。このスキルは Brave の API を使って検索し、結果のページを Readability で strip して返すというものらしい。
サーチは frontier model が内蔵しているサーチを使えればいいのでは?と調べてみると、Pi はそういうモデル組み込みツールをサポートしていない。する気もないらしい。まあサーバサイドにループを移されると Pi のようなサードパーティの agent は滅んでしまうので、違う路線を応援したい気持ちはわからないでもない。
世の中のオープンソースの skills/cli を探すと、まあ色々ある。たとえば Brave 公式も自社 API 向け skills を公開している。が、 SKILLS.md を除いてみると単に API の仕様が書いてあるだけ。自分が使いたいような安いモデルには認知不可高すぎじゃね? CLI もあったが JSON をダンプするので駄目。
人気のあるサードパーティの定番ないのかな・・・考えていたがふと気づく: これ pi で自作してみたらいいのでは?
やりたいこと: Pi のエーアイが CLI で使えるウェブサーチ、というか、Stack Overflow 的に API の質問に答えてくれるコマンド。Brave Answers API を叩くのと、Gemini の grounding つきを叩くのと、両方サポートするかんじにしよう。言語は(なんの根拠もなく)Rust で。
OpenClaw の土台になったことで知名度急上昇中の Pi coding agent, CONTRIBUTING.md が興味深い。
All issues and PRs from new contributors are auto-closed by default.
Issues submitted Friday through Sunday are not reviewed.
俺の気に入ったバグだけ直してやんよ、という姿勢。PR についても同様で、かつ以下のような下りがある:
Using AI to write code is fine. Submitting AI-generated slop without understanding it is not.
不躾で横柄ともいえるが、エーアイ負荷で GitHub 自体すらダウンしがちな昨今、人間もこのくらいの流量制限がちょうどいいようにも思える。実際のトラッカー上でのやりとりにしても態度は一貫している。
大企業の OSS プロジェクトにもしばしば「一定時間活動がないと Issue を閉じる bot」が住んでおり、実質的にはこれと同じことをしている。体面のために設けられていた「一定時間」がなくなったと見れば良い。
GitHub の “social coding” によって大きく敷居の下がったオープンソース参加も、再び昔のような・・・かどうかはわからないが、殺伐とした世界に戻っていくのだろうか。残念なような気もするし、知らないふりをしていただけで overdue だったような気もするね。
なお Pi の開発者 Mario Zechner は最近 Pragmatic Engineer podcast でインタビューをうけていた。
インストールした。LTS だけついてく派です。
わりと普通に動いている。NVIDIA GPU でも Wayland になったらしい。この日が来ようとは・・・。あとは、なぜか Webcam も動いている。一瞬タッチパッドの動かない瞬間があったため [秘蔵の workaround](XPS 17 9730 touchpad problem workaround on Ubuntu 22.04)の出番かとおもったが、再起動したら直った。
Copilot 以降 Windows 11 の shitification が各地で話題になっているのを横目に Ubuntu は平和。Mac OS もいいかなとたまに思うけど、今更乗り換えるのもめんどくさいので Linux で生きていきます。二年毎にそんな決心をアップデートしている。ただ XPS とは縁を切りたいなあ。