Spinach Forest

聴いた本: The AGI Chronicles

The AGI Chronicles — Kevin Roose

OpenAI と Anthropic そして噛ませ犬 Google/DeepMind を中心に Transformer から始まる現代エーアイ企業の競争を描いたノンフィクション。

面白い。著者の Kevin Roose が NYT の記者だったのもあり、めちゃよく取材している。 現在進行形かつ我々読者はテック産業の人なだけに出てくるイベントはほぼ全て知っているはずと思いきや、この本ではじめてその存在が明らかになる各社の様々な内部資料およびインサイダーの証言が次々に登場する。ゴシップじゃんと言われるとそうなのだけれど、エーアイ戦争のどの段階で各人がどんなビジョンを持っていたかが伝わってきて盛り上がる。

自分はこれをよんで Dario Amodei の株がだいぶ上がった。EA cult の教祖じゃねーかくらいに思っていたがごめん天才だったわ。一方既に評伝 The Optimist を聴いていた Sam Altman の評価は変わらなかった。

あと The OG GPT paper の Alec Radford が出てきたのも良かった。どういう人なのか気になってた。 ちょい役だけどいいキャラで、いちばん愛せるかもしれない。

Steven Levy が好きなら間違いなく楽しめると思います。話が今年のはじめで終わっているナマモノなので新鮮なうちに読むのが吉。


著者の Kevin Roose は本書出版にあわせ NYT を退職し Machine Gods という podcast を始めた。NYT でやっていた Hard Fork podcast のスピンアウトという位置づけ。待望の第一エピソードが今日ようやく公開され、出勤がてらホクホクしながら聴きました。我ながらファンボーイ。