Spinach Forest

November, 2023

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AGP #1

Android で GPU programming をするにはどうするんじゃろ、というのを調べる試み。といっても Android と一般化するとほぼ不可能であることが知られているので Pixel 限定で。自分的にはそれで問題なし。

特に何も見ずに候補を考えてみる。

  • OpenGL - いちおう GPGPU できることが知られている。
  • Vulkan - 同上。
  • OpenCL. SDK には入ってないが, Qcom とか ARM とかには SDK がある。ただ一般開発者は使うえるものなのだろうか。
  • NNAPI - NN 特化だが、いちおう計算を投げることはできる。
  • RenderScript ... はお亡くなりになりましたので無視。

常識的に考えると OpenCL が動くなら一番妥当。ただ常識が通じないのが Android の世界である。

TensorFlow Lite はどうしているのか?

"GPU Delegate" というのがある。実装は GL と CL の両方あるらしい。

CL はどうしているかというと・・・

次は何らかの standalone のバイナリを実装してみるべし。

  • Android Studio をインストールします・・・ NDK も入れます。
  • Bazel ... というか Bazelisk というやつをインストールします。
  • まずは hello しましょう。Bazel Tutorial: Build an Android App
  • ここまで・・・。

Cargo E-Bike

Aventon Abound という Cargo E-bike を買ったので、その感想。

経緯: ある日、妻が carbon emission を減らすために子供の小学校通学送迎に自動車を使わず自転車を使いたいと主張した。特に体を鍛えているわけでもない妻が普通の自転車にアタッチメントを付けて 20kg を超える六歳児を運ぶ様子を想像すると安定性などに不安があったので代替を調べたところ、荷物運びに特化した cargo bike というジャンルを知った。そして cargo bike は多くが電化されていたので、いくつかレビューを見た中から選んだ。

感想:

  • めちゃくちゃ重い。
    自転車にバッテリーがついたというより、原付が 電気になった感じ。バッテリーが重いのではなく、耐重仕様の頑丈な作りで重くなっている。

    漕ぐのはアシストされるのでまったく重くないが、段差を転がしてまたぐとかは、それなりに苦痛。自分たちはアパートの patio にこのバイクを置いており、そこには段差があるため、出し入れが重い。結果として乗り込む気楽さで自動車に負けている。戸建てに住んでいてガレージがあればまた違うと思う。
  • 小回りは、良くも悪くもない。
    重いし、子供を乗せるをなお重いので、走りながら小回りが聞くとは言えない。ただしタイヤの径は小さいので、がんばれば小回り可能ではある。

  • 速い。
    一番弱いアシストレベルで何も考えずに漕ぐだけで軽く 15 mph を超える。経路の都合なので 20 mph 以上は必要ないので、より速いアシストレベルは必要性を感じない。信号待ちからの漕ぎ出しとかも、強くアシストされ苦労なし。

  • 駐輪でのロックが困難。
    これはこの Abound という機種固有の問題で、ロックのワイヤを通すループが少ない。仕方なく Kryptonite のめちゃ重い鍵を持ち運んでいる。(積む場所はある。)

  • 通勤通学以外では、いうほど便利ではない。
    自分の住んでいる Mountain View は比較的 walkable ではあるものの、結局ベイエリアは車社会なので、車のほうが便利。都会なら駐車場を探す苦労や渋滞を回避できる自転車に魅力があるけれど、Bay Area (South Bay) にはないなと思う。40mps で走る車と並走したくもないし、買い物などでこの重いバイクに乗る気は起きない。

    ただし通勤通学は例外で、駐車場は混むし渋滞も多少あるので、バイクに優位はあると思う。
  • 安全性は経路次第。
    トラフィックの多い道を避けられないと、子供を運ぶのにはやや不安がある。安全な道があると良い。


子供が小学校中学年以降になれば自分で自転車に乗るほうが良いと思うので、通学送迎に使えるのはあと 2 年くらいだろうか。プリスクールの頃からバイク送迎をはじめると長く使えそう。出遅れた感。

通学送迎用途では車よりいいかというと・・・どうだろう。好みの問題かな。大人も子供も気分は良い。駐車のストレスがないのも良い。軽く運動できるのも悪くない様子。

総体としてどうかというと、通学や図書館に行くなどママチャリ的な用途には便利だが、groceries などには自動車に軍配があがっている模様。

日本では六歳以上の子供は自転車に乗せられないと知り一瞬ぎょっとしたが、よく考えたら日本の小学生は自力で通学するのだった。えらいね。


自分が今乗っている human-powered な自転車を e-bike に乗り換えたいかというと、現状では No. ラクすぎて運動にならないから。ただオフィス引っ越しなどで通勤距離が大きく伸びたら考えるかもしれない。

時間を溶かす

I think the experience of banging your head against the wall (for a bit) can be valuable.

https://news.ycombinator.com/item?id=37001346

仕事でなにかわからないことがあったとき、時間を使って自分で調べるのが好きだ。わかりそうな人に聞くのが正しいのはわかっているし実際に聞いて解決することもあるが、自分で調べて答えにたどり着く達成感は他に代えがたい。

時間を溶かす相手にいちばんいいのは、バグ。コードを読んで、動かして、小さな再現ケースを作って、でも小さくしたら再現しなくて・・・みたいなやつ。小手先のワークアラウンドをせず原因を突き止めて、それを治すと満足。ただしバグの重要度と溶かした時間が釣り合わなくなりがち。

そういう伝統的なバグだけでなく、最近はデータバグ、つまり Data Warehouse とかに入ってるデータが直感に反するとき、色々ブレイクダウンしたりパイプラインのコードを睨んだりして謎を解き明かすのが楽しい。

デバッグは人に聞いても答えが出ないことの方がおおく、バグの重要度が低いなら合理的な判断はしばしば「ほっておく」だったりする。でも、直すと満足。かかった時間のぶん、他の進捗は損なわれてしまうけれど。

誰かに訊けば早いけど自分でやりたいことはなんだろう。たとえば、できるかどうかわからない技術上の可能性を突き止める作業。あるとき Android platform の非公開な API を呼び出したい場面があり、しかし非公開 API の扱いは年々厳しくなっているので「正しい」方法を使う必要があり、じっとコードを眺めたり検索した結果なぜか Java ではなく C (NDK) にだけ 存在する API でやりたいことを実現できるケースがあった。こういうのは嬉しい。

時間を溶かしても楽しくないのは、自分の場合はテクノロジの選定。社内テクノロジとか、しょうじき良し悪しどうでもいい。おまえが使ってるやつを教えてくれマネするから、みたいな投げやりな態度をとりがち。あとは不得意分野でのベストプラクティスみたいなのも、探求の結果いまいちな局所最適に陥る気がして、チートさせてほしい。そういう疑問は、あまり考えず社内コミュニティに質問するようになった。質問できる程度に問題を理解する必要はある。


謎解きの要素がある問題は、謎解きを楽しむのに時間を使いたい。時間を溶かしたい理由の一つはそんな娯楽要素がある。

ミステリの楽しみだけでなく、時間を溶かして特定の問題領域への理解を深めたい時もある。これはデバッグに顕著かもしれないが、ハズレの仮説を積み重ねることで解像度が上がっていく達成感がある。通りすがりの他人が一見正しそうな提案をしたときにきちんと根拠を示して間違いを指摘できると、自分は誰よりも問題を正しく理解しているという束の間の万能感が体を流れ過ぎていく。誰かの考えた正解に従っているだけだと、仕事は進むがこの満足感がない。ついでに、誰かの言うことは割とよく間違っている。


自分は仕事を速くやるだとか大きな成果を出すとかに内的動機を持ってなくて、なにかを解き明かす excitement を欲しているのだろう。会社員としてはある程度の速さで仕事を進めそれなりに成果を出さないと困る。だから必要に応じ人頼みの unblock をすることはある。でも裁量の範囲内で時間を溶かし楽しみを追求しているときは、誰かに聞けなんて無粋なことをいわずほっといてほしい。ちょっと仕事が遅れても大目に見てほしい。

防壁としての楽しい趣味

趣味って、仕事の辛さを忘れられるくらい楽しいやつがいいよね。そんな当たり前を実践したいというはなし。


仕事の辛さについて考える。

仕事には波があるので、楽しいこともあれば辛いこともある。自分は仕事の辛さと戦う道具としてもっぱら運動に依存してきた。走って脳内麻薬を出し、いい気分になった勢いで一日を乗り切る。

ただ嫌なことはかならずしも散らばっておらず、ポワソン分布的に連続することがある。辛さの波が一度に打ち寄せると運動の脳内麻薬だけでは心を守りきれず、憂鬱さに飲まれて何もできなくなる。別の仕事に逃げだしたくなる。


課外活動。

自分は趣味のテック活動を「課外活動」と呼び、その時間は少しでも将来の仕事・キャリアの足しにしたいと思ってきた。またこうしたキャリア志向の「課外活動」には辛い仕事からの逃げ足を助ける期待もあった。若い頃ならじっさい少しは助けになっていたかもしれない。

けれど、今となっては何ら足しになっていない。活動の絶対量が少ないせいもあるし、仕事からの期待値が相対的に高くなっているせいもある。

こうした「課外活動」は、趣味と仕事の境目を曖昧にする。仕事の趣味の癒着は、はじめは機能していたかもしれないけれど、やがて効能が失われた。時が経ちスキルの劣化が進むにつれ将来の仕事に繋がる「課外活動」を見つけるのが難しくなって、眼の前の仕事の辛さから逃げる道筋が見えなくなって、暗い気落ちになるばかりだった。もはや「課外活動」は役に立たない。ここ数年でそう結論した

逃げ道が閉ざされたように感じ、辛さの波を一層しんどく感じるようになった。


他の見方もある: 逃げ足がどうであれ、逃げてばかりは良くない。仕事が辛くて逃げるのを繰り返すうちに、自分は社内ジョブホッパーになってしまった。ホップするたび積み重ねが消えて、一からやり直しになり、段々と仕事の粒が小さくなっていく。

仕事で成果を挙げたいなら、多少の辛さがあっても踏みとどまり、積み上げる場面があってよい。けれど仕事の辛さを前に、どう踏みとどまれば良いのだろう。そのことをしばらく考えていた。海軍特殊部隊出身コンサルの書いた根性論を読んでみたりとか。でも自分はぜんぜん根性もないし、国のために戦っているわけでもない。

とはいえ、自分の仕事はアフガンでの人質救出みたいなハードコアでもない。嫌なことが続き辛いことがあるとはいえ、九時五時タダ飯つきのデスクワークである。愛国心やストイシズムを頼らずともなんとかなるのではないか。


そこで軍人よりは身近な、世の中の仕事熱心でない会社員がどうやって日々を凌いでいるか考える。と・・・人々は趣味を楽しんでいる気がする。

このと「趣味の楽しさ」は仕事の辛さから心を守る防壁となっている。

自分は楽しい趣味のための時間を仕事やキャリアに近づけすぎた。そこに仕事が冴えなさが加わった結果、冴えなさが楽しさをかき消した。防壁が崩れている。

趣味は辛さから心を守る防壁になれるはずだった。毎日ランニングをして脳内麻薬を欠かさないように、趣味を通じた日々の楽しさが仕事には必要だった。けれど自分はそれを逃げ足のための放課後の筋トレにしてしまった。

「趣味を楽しむ」なんて、できる人は当たり前のようにやっている。ただ自分は金銭的重圧、世帯主的責任、技能劣化の不安などをこじらせすぎて、仕事と無関係な趣味を楽しむことができなくなっていた。


どうしたら趣味の楽しさを取り戻せるのだろうか。自分が楽しさを見いだせる趣味はなにか。

「楽しさのための趣味」というレンズでみると、これまでは趣味に数えていなかった「暗黙の趣味」に気づく。たとえば料理。炊事を担当するのは家事分担だからと趣味に数えなかったけれど、自分は割と楽しんでいる。YouTube で料理 channel をいくつも sub してめちゃ観てるし、趣味だよな。

ニュースやソーシャルメディアなどインターネットでぶらぶら時間を潰すのも、生産的ではないにせよ趣味の側面は大きい。


そして料理もインターネットも、楽しさにフォーカスするなら今とは少し違うアプローチがあるかもしれない。ただ、どちらも本命ってかんじじゃないね。

本命の趣味はなんだろうと考える。

最初に思い浮かぶのは podcast. 聴くだけじゃなくて、やるほう。これは論文を読むという「少しは仕事に役に立つ活動」を後押しするためにはじめたけど、大して仕事の役には立ってない。が、楽しさはある。付随する論文読みも楽しいし、向井さんと話をするのも良い。この楽しさを追求していいんじゃないか。

つぎはプログラミングだけれど・・・これは際どいなと思う。仕事に近すぎて、楽しみとしての純度が下がりがち。でも、プログラミングは趣味にしたいよね。プログラミングが好きでありたい。理想として。どんなプログラミングな楽しいのかは、考える余地がありそう。

ブログ。昔は趣味だったはずだけど、今はもう主要な趣味とはいえないね。精神衛生のためや習慣としてやっている。運動に近い。まあ、趣味だろうが習慣だろうかぼちぼちやります。

ブログにせよ Podcast にせよ、知らないテクノロジのことを調べて書いたり話したりするのは割と好きで、これはなんなのだろうね。ある種の調べものが好きなのだろうか。


仕事と趣味の関係。

仕事を無理に拒絶することもない。仕事のおかげで興味を持てたこともある。そういうのは、やればいい。たとえば読みかけの Trustworthy Online Controlled Experiments とか、自分は実験基盤をつくることはないので有用性は低いが、興味深いテクノロジだから読み終えたい感はある。

ただし役に立てたい期待に引きずられて楽しさが犠牲になるのは困る。やってみてどんな気分になるか次第。あまり深く考えないでおこう。


仕事に役に立つこと、すなわち「勉強」というやつはしなくていいのか。というと、良いか悪いかはさておき、どうせもう何年もしていないのだから、その現実を受け入れる。「勉強ができる自分」という期待は let go する。

世の中には老後の資金を貯められる人とその日ぐらしの人がいるように、プログラマにも将来に備えられる人とその日暮らしのスキルで生きる人がいる。自分は、今となってはその日暮らし側である。

その日暮らしをする人も、臨時収入があれば貯金をすることはあるだろう。積立ができる稼ぎの仕事がみつかることだってある。その日暮らしプログラマも、心に余裕ができたならその時は勉強でもすればいい。

ただしそこには心身の健康という大前提がある。そして仕事をしながら心身の健康を保つのは必ずしも簡単ではなく、睡眠、運動、食事、家族仲、趣味といった複数の防壁を張り巡らせて健康を守るのが優先。趣味以外は今のところ問題ないので、しばらくは趣味の楽しみを軌道に乗せるべく活動していきたい。

名ばかり TL

一年足らずで逃げ出すことになった前のチームに応募した動機の一つは、TL のような leadership role というやつをやりたい気がしたからだった。自分の職位は TL 的な役割を期待されているものの、これまではなんとなく回避していた。ただ一人でなにかやるのにも限界を感じ、もしかしたら leadership とかあるといいのでは・・・?などと思いたった。

求人要項は TL 的な役割を求めており、実際異動してみると社内名簿に "TL" というバッジがついた。(アホくさいけどそういうのがあるのです。)

チームには既に古株の TL がいて、この人は若者の世話からプロジェクトの提言まで幅広くやる、言ってみれば本物の TL だった。ただ仕事量が多すぎ本人が重要なプロジェクトに集中できないので、自分にその負荷をいくらか引き取ってほしい期待を感じた。

ただやってみると、自分は TL からは程遠かった。なんといってもコードのことが全然わからない。規模が大きいし歴史もあるし、関係者もいっぱいいて、プロセスも色々ある。しかもアーキテクチャが割と独特で、組織非依存な Android 基礎知識みたいのがあまり役に立たない。そんな身に TL 的仕事をしろと言われても無理がある。

たとえばチームには office hour というのがあって、隣接チームの人がアプリのコードに関する質問を持ってやってきた。こういう変更をしたいんだけど、アーキテクチャ的に整合性ある?どこをいじったらいい?そんな質問に TL 氏は次々と答えていく。自分はというと、わからない。明らかに筋悪なやつは別として、変更の良し悪しなんてわかりはしないし、疑問にも答えられない。同じような問題が design review にもある。サーバが返す proto の schema これでいいかしらと言われても、何も判断できない。

仕事を通じて理解を深めたいところだが、手元にやってくるのはこれまでの自分の経験をあてにされた Android 固有のものばかり。そういう仕事だとアプリ固有のドメイン知識は積み増せず、システムを俯瞰する視座は1ミリも深まらないまま時間が過ぎていった。


事後的に見ると期待値に無理があった。職位が足りても文脈が皆無じゃ役に立てない。新しいプロジェクトでもない限り、TL は職位で選ぶよりきちんとドメインを理解した生え抜きにやらせた方がいいんじゃないの?この無茶な期待に答えられる賢い人々もいるのだろうけれど、自分はその手の有能人材ではなかったよ。

有能人材の皆さんはどうしてるんだろうね。というと、俯瞰に時間をかけているのだろうな。ただ実際のプロジェクト作業なしに資料やコードだけから十分な理解を得らえるのか。自信はない。資料もコードも右目から入って左目から出ていくばかり。

しばらくの間は役に立たない名ばかり TL であることを受け入れ、時間をかけ経験を重ねることもできるかもしれない。つまり TL 業務はさておき「実際のプロジェクト作業」をこなす。これは「しばらく」の長さによってはアリ。だが、自分は一年近くたった後も大した進捗を感じられなかったので、「しばらく」は 2-3+ 年かかりそうである。名ばかり営業中に次のレイオフが来たらクビになっちゃうよ。

しかも 2-3 年かけるなら生え抜き non-TL の皆さんも経験を積んで TL になれるじゃん? それなら、やはり生え抜きを TL 見習いに抜擢したほうが良い気がする。

これを踏まえると「しばらく」は一年くらいが限度。だから外様 TL を雇うなら、飲み込みの早い有能人材必須。でもさ、そういう有能さなんて傍目にはわかんないですよね?(ごめんね!)


結論: 有能人材はさておき自分は異動と同時に TL するべきではなかった。苦労はしたし迷惑もかけたが、身を持って結論を出せたのは良かった。

XPS 17 9730 and Ubuntu

久しぶりに laptop を新調した。XPS 17 9730. 即座に Windows を消し去って Ubuntu 23.10 を入れる。なんとなく動いているが、問題もある。これは問題を記録するためのページです。

  • マウスポインタが固まりがち。BIOS を更新したら少しマシになったが、時々思い出したように固まる。なんとなく Chrome を疑い、ためしに Firefox を使ってみている。いちおう wireless mouse を買っておこうかと思っている。マウスは固まらない。あとタッチスクリーンも動いている。マウスポインタが頻繁にフリーズする問題は、BIOS で画面のタッチパネルを無効化したら解決した気がする。 マウスポインタの問題は完治しなかったがオープンソースの nouveau ドライバを使うことで一応は回避できた。どうしても GPU を使いたいとき意外は nouveau で生きていきたい。その後試行錯誤をしてたどり着いた workaround を記録しておきます: XPS 17 9730 touchpad problem workaround on Ubuntu 22.04
  • インストーラで BitLocker があるからインストールできないよと言われる。しかし Windows を消し去ったあとは BitLocker の decrypt ができない。Ubuntu 体験モードで disk utility を使い SSD をフォーマットする、という若干心臓にわるい対処が必要。
  • NVIDIA Settings で power saving mode を選択できない。$ primes-select intel と対処。
  • マイクは動かない。スピーカは 22.04 では動かず、23.10 は動く模様。Webcam はいちおう動くがどうにもならない画質。


いいところも書いておくと・・・

  • 17 インチ、画面がでかい。老眼に優しい。
  • タッチパネルが機能する。五年前はまだタッチパネルではなかった。
  • 指紋認証が使える。五年前は同上。
  • ファンが前の XPS 15 より静か。


XPS には Precision という兄弟モデルがあり、こいつらは公式に Linux をサポートしている。しかしなぜか XPS 17 9730 世代は対応する Precision がない。仕方なく勇気を出して XPS を選んでみた。まあ、今のところなんとか生きていけそう。

なお今回は Dell Outlet で refurb を買った。最初は eBay を眺めていたが Outlet の存在に気付き覗いてみると、価格も eBay と同じか安いくらいだったので本家から買うことにした。

出戻り

今年のはじめから新しいチームに異動して働いていたのだが、仕事が肌に合わず進捗もはかどらず、すっかり意気消沈していた。

現実逃避に社内求人を眺めると、自分のもといたチームの穴埋め求人がまだ残っていた。一年近く経つのに埋まらなかったらしい。ポストレイオフで不景気な御時世に珍しい。

これも縁かと元上司に連絡し「新しいチームいまいちあわなかったんで帰ってもいいですか」と訊くと「いいよ」という。お言葉に甘え、すごすご出戻ることにした。

出戻りとかカッコ悪いし最後の手段だと昔は思っていたが、かつて出戻り先だと思っていた居場所も次々と顔の効く権力者がいなくなってしまい戻ろうにも道を失なった過去がある。今回は場所があるうちに帰ってみたい。


今いるチームに異動した動機の一つとして、大規模インターネットサービスを運用する巨大組織で仕事をしてみたい目論見があった。今後社内で異動するにせよ「大企業の方から来ました」という風で転職するにせよ、インターネットウェイ・大企業ウェイを知っておく価値はありそうでしょう。

ただやってみると、インターネット企業の開発方式も巨大チームの流儀も肌に合わなかった。

インターネット企業のやりかた: めちゃ真面目にメトリクスを集め、全てに A/B テスト (Experiment と呼ぶ) をして数字を壊すものは launch できない。iOS と Android の機能パリティを実現するためアーキテクチャ上で多大な投資をしている。めちゃ継続的にリリースする。とかそういうの。立派だし正しいと思うけれど、特に好きではないことがわかった。

たとえば: クロスプラットフォーム対応のいろいろな頑張りを見ると「かったりー」とか思ってしまう。必要だし正しいのはわかっているけど、Android ネイティブ生活が長すぎたせいか反射的に白ける。PM も UX もふつーに iPhone を使っていて、なにかと iPhone の画面に基づいて話をするのを見て舌打ちしそうになる。俺のコードはそこでは一ミリも動いてねーんだよ、みたいな。いいがかりなんだけど。いい人たちなんだけど。

Experiment のノウハウやデータのインフラはすごく出来が良く、人々の習熟度も高く、すごく勉強になった。一方、メトリクスの解釈や保守にかかる手間や労力を見ていると、やはりかったるさが頭をもたげてしまう。いや、データで客観的に判断するのが大事なのわかってるんですよ。でもさ・・・もうちょっと雑じゃだめ・・・?(だめです。)

自動テストがきちんとしていて、モバイルアプリとは思えない頻度でリリースをしているのは、純粋にえらいし、よかった。しかもユーザがめちゃいっぱいいるので experiment すると微小な性能低下も確実に補足できる。また人々の experiment 習熟度が高いので、少しでも不安のある変更はバグ修正ふくめぜんぶフラグの裏にある。だから仮に rollout 中に怪しい挙動をみつけたらコードを rollback するまでもなくフラグを倒すだけで問題が消え rollout を続行できる。すごい。こりゃうっかり遅くなったり壊れたりしないわけだわ。このへんは純粋に感動する一方、もう完成していてやることない感もあった。いや、やることあるんですけど。沢山。

巨大組織のやりかた: 機能開発からインフラまでを組織内で持っていて、いろいろ充実している、かわりに業務の細分化が進んでいる。プロセスやコミュニケーションパスがきっちり定義されている。PGM (Program Manager) が存在感を発揮している。

プロセスが整っているのは、悪い言い方をすれば官僚的ということだけど、それが間違っているとは言えない。デカい製品を Keep The Light On しておくにプロセスは必要なのではないか。プロセスに従わないと何も進まないが、プロセスを守ると物事はわりかしスムーズ。チーム間の意見の違いによる衝突とかも、エスカレーションの順序がきちんと定義されていて、そうやってエスカレートした先で偉い人が下す調停は、そこそこロジカルに見える。ちゃんとしてんなーといちいち感心する。

一方、こういう洗練されたプロセスや組織運営の知識・スキルの普遍性には以前より懐疑的になった。こういう洗練された頭の切れるマネジメントというのは巨大組織だから必要なのであって、巨大でないなら別にいらなくね?自分が前にいた(これから出戻る)チームはプロセスの整備が進まず苦労していたけれど、とはいえこの巨大組織の一割くらい官僚成分を sprinkle すれば十分足りそうに思える。

むかし You Are Not Google と言って大げさな big data スタックに水を差した人がいたけ。プロセスや組織デザインにも同じところがあるのではないか。つまり、でかくなるまでは洗練されなくてよい。BigTable も Dynamo もいらねーんだよ Postgres と Redis で文句あっか・・・みたいな。

自分は巨大組織の洗練されたプロセスはそんなに得意でも好きでもなかった。インターネット・サービスの流儀もそんなに好みじゃなかった。勤務先のメインストリームなのだから適応すべきだし適応できると思っていたが、そんな柔軟性は持ち合わせていなかった。あるいは歳のせいで失われていた。Continuous Delivery とかしなくていい。年に一回か二回、ヒーヒーいいながら電話機をバーンと出すくらいのリズムでいい。


今のチームに迷惑をかけてしまうのは申し訳ないと思う。チームメイトは温厚でパーソナリティもあり、楽しく話のできる very nice people. 上司も我がしょーもなさに嫌味を言ったりせず送り出してくれた。使えないおっさんでごめんなさいねほんと。でも使えない身でいる辛さがあるのですよ・・・。

我が身の社会性の欠如を脇におき利己的に見ると、出戻り枠が偶然残っていたおかげで結果的には良い経験になったと思う。勤務先のメインストリームの流儀を少しは体験できた。あと 1-2 年やれば理解が進むだろうとはおもうけれど、もういいです。出戻り枠も、ずっとあるわけではないだろうし。


勤務先のメインストリームには馴染めないことがわかった。もっというと、自分はインターネットサービスの中の人にはなれそうにない。電話機の中の人としての自分を受け入れるしかないだろう。そんな仕事は隣町の競合を別にするとほとんど残っていないので、転職の可能性もナシ。出戻り先のチームで働き続ける。やや残念。勤務先の景気の悪さを鑑みると不安でもある。

・・・はずだが、奇妙なことに不安より開放感が勝っている。もう異動や転職のことを考えなくていい。考えても無駄と諦めたから。かわりに目の前の仕事や、あとは趣味のことでも考えていればいい。気楽。

若かった頃、自分に恋愛や結婚はできそうにないから、そういう努力や心配はやめようと決めたときに感じた安堵を思い出す。できないことから降りるという救済。

レイオフの不安はあるけど、されたときに考えます。

Spinach, October

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2023-10-01

  • 今季最後のキャンプ。子供同士の会話、盛り上がると英語になる。相手も日本人の子だというのに。ついにこの時が来てしまったか・・・。父がクビになったり燃え尽きたりしたら日本に引っ越して日本語の学校に行くんだからちゃんと日本語やっときなさいよ。
  • バイリンガルとか、必要に迫られてなるものであって、単一母語環境で無理強いするものでもないよなあ。めちゃコストかかるじゃん。金銭ではなく、機会、時間、労力などなど。
  • 帰省時妻の実家の本棚にあった 放課後の音符(キイノート)には US からの転校生で bitch, みたいな高校生が出てくるんだけど、やや表面的・ステレオタイプすぎて鼻白む。しかし四半世紀以上前の外国の本につける難癖として適切ではない。

2023-10-02

2023-10-03

  • Amazon and the FTC, Antitrust Laws and Big Tech, Consumer Welfare and American Welfare (Paywall)
    久しぶりに熱い Ben Thompson が聞けてよかった。Co-host の Andrew も James とは違うなりに壁を務めてる。
  • Return to Office Is Bullshit and Everyone Knows It | Hacker News
    Google は少なくともリモートカンパニーになるフリをせずリモートは一時的という態度を貫いていた点は評価できる。リモートになった人を強制的に呼び戻しもしなかったし(事実上の career dead-end なので soft layoff である点は同じだが。)
  • ただ人々はリモートの味を覚えてしまったので、リモートで雇える新しい会社は圧倒的に雇用競争力があるよね。大手がほぼダメなだけに。

2023-10-04

  • #MadeByGoogle ‘23: Keynote - YouTube
    日本への目配せが多い。売れてるんだろうな。 でも値上げしてるから、今回はどうかね。安さが一番の武器だったわけで。
  • でも高くしただけあって Pro のカメラセンサーは随分盛ってる。ぜんぶ 50MP 相当とは攻めてんなー。
  • Bard つき Assistant は Pixel 8+ だけなのかな?ChatGPT が音声対応したいま、そんなチンタラやってていいのかね。
  • 発売日からめっちゃ値引きしてんのなんでやねん!とおもったら社員割引だった・・・。今年はまけてくれている。
  • Meet Pixel 8 and Pixel 8 Pro, our newest phones : GooglePixel 値上げ+ドル高で、かなり打撃ありそー・・・。Non-pro に一年遅れのチップセットを使うことでコスト減に成功した Apple と比べると、値付け戦略の練度が段違いだなー。仕方ないけど。
  • 翌日見ると 800 comments. そんな騒ぐほどの何かでもなかろうになぜ。
  • 仕事。
  • 昔々、Microsoft 製品が素の Win32 API では実現できないかっこいい UI を実装するのをズルいなーなどと眺めていたが、いざリリース前の OS の新機能やら first party 向けといわれる(OS とは直接関係ない)社内 API に対応する仕事とかをやる羽目になってみると、めんどくさいだけである。てか OS の API に対応してもミタメ変わんねーんだよ。コード書いてシュっとしたミタメになるのはね、UX ちゃんが素敵な asset をつくってくれたときなのよ。

2023-10-05

  • Talking to Strangers 了。いまいちっぽいレビューを目にしていたので期待してなかったが、面白かった。あとガチ編集 audiobook はこれが最初らしい。
  • Exit Interview: The Life and Death of My Ambitious Career 聞き始め。自伝を兼ねた Amazon ゴシップ読み物。この人は特に有名人とかではないので自伝パートはいらないが、ゴシップパートは独特の面白さがある。なにしろ non-tech の management role で L7 スタートという肩書。しかも Working Backwards のようなキラキラ感はゼロ。殺るか殺られるかの殺伐ワールド。stack rank を決める "lifeboat exercise" meeting で、古株問題児について「あいつを PIP する」と言ったら周りの management peers から一目置かれる下りとか、噂通りである。
  • DuckDB Labs puts limit on free support, rules out VC funding • The Register
    MotherDuck を組んだときは VC 路線に行くのかと思ったけど、踏みとどまったか。えらいね。またパッチ書こうかな。
  • 仕事。
  • やっていた機能がひっそり launch されたが誰も気づくまい(telemetry によれば気づいている人いるんですけどね。)しかし、こんなのに時間使うよりは細かいバグを直す方が人類にとっては有意義な気がしますよ? launch review もねえしよォ。

2023-10-06

  • #bestphonesforever - YouTube こんなしょうもないビデオをつくっていたのか Pixel. まあ気楽にやってくれや。日本語フキカエはいまいち。日本でがんばりたいなら広告もうちょっとがんばってほしかった。もっとも日本独自の広告は、それはそれであるっぽいけど。
  • それにしてもどこかで見たようなテイストだな・・・と記憶をたどると YSAC の The Egg Series か。こういう無機物キャラクター stop motion って一つのジャンルなのだろうね。
  • Apple も Mother Nature はなかなかだったので、電話機は広告で戦う時代である。Samsung もなんか面白いことしてそうだが、感度不足につき存じ上げません。
  • Top 15 Funniest "Get A Mac" Ads - YouTube こんな露悪的なことをできたのは Mac/Apple が underdog だったからだよなあ。
  • Comparators―比べてみればわかること 記事一覧 | gihyo.jp
    ふとエゴサーチをしていて思い出したが、WEB+DB Press に WebKit じゃない連載してたな。完全に忘れていたぜ・・・。たぶん誰も読んでなかったことでしょう・・・。

2023-10-07

  • 台湾出身、マイアミで Ph.D をとったというオヤ友曰く「マイアミは台湾遠くて大変よベイエリアはいいわー。」カルフォルニアに Asian が多い理由を anecdotal に追認。学生だったから乗り換えの長い安チケットを買っていてであろうゆえ、なおさら遠い。自分も一人旅のときは空港暇つぶし上等で安い connecting flights 買ってたし。

2023-10-08

  • Pumpkin Patch.
  • 子が「猫になりたい」と宣ったので、「日本には『猫になりたい』という有名な歌があってな・・・」と探したが、つじあやののカバーしか出てこない。スピッツバージョンは US で聴くの権利がクリアされていないらしい。野良ビデオはあるが・・・。
  • その後ドライブしながらスピッツや槇原敬之などの 90s hit を聴き夫婦で盛り上がる。ふたりともサブカル・中二病にやられる前の時期なので、それなりに共通項があるのだった。槇原敬之とか、歌詞はほんとにしょーもないが、声が良いよなあ。通勤で聞いてあげようかな。
  • Re: 職場での話の内容と趣味のプログラムの話の場 - なーんだ、ただの水たまりじゃないか
    自分が誰とどんな話をしているのか・・・は特に気にしていなかったので、そこが論点であるように読めてしまったのは盲点。
  • これはもともと「Big Tech には趣味でプログラミングしてるような人ばかりいる」という、たまに見られる古くからの誤解を demystify するために証言を残しておこうと思って書いたのだった。
  • 実際はどいう人がいるのだろうね?というと、印象としては半分以上は高学歴エリートの皆様で、残りはよくわからない。1x 年前の東京オフィスでは「高学歴の皆様」と「趣味でプログラミングしてるような人」はわりかしオーバーラップしていた。今の自分のまわりにあんましそういう印象はない。まあこんな大量に人を雇ったら、わかりやすい「傾向」なんてのは発生しようがない。

2023-10-09

  • イスラエルの戦争、「市民のショックは 9/11 並」というコメントが新聞にあったが、きみらも散々パレスチナ人殺してるじゃん直近で 2021 とか・・・という気分。なんとかする方法があるとも思えないが、大変だよね。外資系企業、わりと Israel にオフィスがあったりして、いくらテックの人材がいるとはいえマクロにはこんな極右軍事国家で人を雇っているのは謎である。(そうした人々は別に極右でも軍事でもないけれど。)
  • 仕事。
  • これ完全に TPM 業務なのでは・・・というお仕事。しかし TPM ではなく PGM しかいない。ワシはバグトラッカーのコメントじゃなくてコードを書きたいんじゃよ・・・。しかしコメント業は比較的得意なのだった。残念。

2023-10-10

  • 油断していたら体重が 10 年ぶりくらいに 70kg を突破してしまった。走ると重い。危機。対策が必要。Fast はいろいろと logistics がきびしいので、せめて recording diet するかな・・・。
  • 結婚十周年。すごいねー。我々夫婦がんばった。というわけで結婚記念日御用達の近所のレストランで昼飯。
  • How to Talk to Kids About What's Happening in Israel Right Now – Kveller
    Elementary Schooler へのアドバイス: Google しないで親に聞きなさい。いや、わかりますよ・・・。YouTube Kids があるのに Google Kids がないのは不思議な気もするけれど、フィルタするのがムリなのかもしれない。いっそ Yahoo Kids (hypothetical) 的ディレクトリーサービスにすればいいのではないか。
  • How to Talk to Kids About Violence, Crime, and War | Common Sense Media
    この基準でいくと 6yo はスルーできるギリギリの年齢である。
  • How to talk to your children about conflict and war | UNICEF Parenting
    アメリカというかベイエリアだと子が隣人を差別してしまうリスクというのはリアルだよな。ロシア人もユダヤ人もアラブ人もふつうにいるから。自分はまずアメリカ人差別をなんとかした方がいい気がするな。アメリカ人の親として・・・。
  • ふと Blind を眺めていたらまたキナ臭い社内ゴシップを目にしてしまいうんざり。
  • 最近まったく論文を読めておらず podcast が停滞。
  • 仕事。
  • 引き続き TPM 業務。我ながら判断が遅くて集中力がないので、こういうの向いてない。
  • 人に仕事をたらいまわすという業務、個人的にはやるのもやられるのも大嫌いなのでストレスたまるが、プロセス練度の高い組織だと人々割りスッスッと反応してくれるのだよね。なぜなら出来ることは出来るし出来ないことは出来ない、新しいお願いは彼らのstack rank につっこまれて budget line より上から下かを返事をするだけだから。その ranking を変えてもらおうとすると大変(というか下々には不可)だけど、今回はそういう仕事ではないので問題なし。
  • 理論上は自分もそのように stack ranking machine になればいいはずだが、なぜしんどく感じるのか。1. re-ranking という行為が負担 2. decline notice という行為が負担。でもこれらを朝飯前にこなすのが leadership なんですよね。まかってますよ。

2023-10-11

  • Engage a Wider Audience With ActivityPub on WordPress.com – WordPress.com News
    お?というわけで records.dodgson.org@records.dodgson.org で sub できるらしいですよ。 しかしこれ discoverability ゼロだよね。開発チーム真面目にやれ。
  • 同僚氏「大学のときの先生が ML Compiler か何かのカンファレンスで来てるので昨日会ったんだよ。俺も修論はコンパイラの中間表現だったんだー。」キミなんでアプリ開発者とかやってんねん!(コンパイラ業は一人前になるのに時間がかかりすぎるかららしい。期待値が高い。)
  • 仕事
  • PM ちゃん、わたくしとは関係ない仕事でやってる調査のためにデータウェアハウスをクエリしたいんだけどスキーマも SQL も難しくて全然わからんのでやりかた教えてくれ、という。いい話じゃん。
  • というわけで PM ちゃんがどこかの SWE にもらったがわけのわからないという SQL を起点に単純化して知りたいことにたどり着く、という思考過程を注釈付きで notebook にしてあげてみた。PM とか問題意識があるから SQL の理解もはかどるというものだよなあ vs. 学生のときのまったく SQL に有り難みを感じなかった自分。
  • そして問題意識のない SWE が適当に入れたログのせいで PM ちゃんの質問のうち一つはクエリできなそうだな。まあ直せば良いんだが。誰かが。
  • まだ 10 月だというのに人々は来年の計画とかをしており time horizon の長さよ。

2023-10-12

  • 子が休校のため自分も休暇で水族館。
  • NYTimes.com, 一部で Ctrl-Click による open in new tab が効かなくなっている。Sucks.
  • ChatGPT まったく使いこなしていないが、メールのタイトル考えてもらうのとか普通に便利だな(3.5)・・・。
  • きな臭いミーティングが早朝にセットアップされていたが、今日はおやすみです。

2023-10-13

  • LoRA Fine-tuning Efficiently Undoes Safety Training from Llama 2-Chat 70B — LessWrong
    まったく fine-tune の方法がわからない。
  • Fitbit の新機種を買ったので Mountain View の Google Store に pickup に言ってみたら長蛇の列。そそくさと退散。朝九時開店らしいから、開店と同時に行くべきだったな。なお今使ってる Fitbit Versa Lite は2日でバッテリーが切れるようになってしまい、さすがに限界を感じる。2019 リリースらしいので、四年使った。
  • 仕事。
  • 週例ダベリコーヒーの回をやっていたら上司からきな臭いチャットが来たので慌てて帰宅し調査作業。来週までにやるのが重要というのでやむなくちょっとだけ夜に労働。

2023-10-14

  • 日蝕を見ると妻がいうので朝飯をもってお出かけ。
  • Mountain View は歩道を自転車が走っても良いことがわかったので、子とダウンタウンまで自転車で買い物。車道を走らせられないため自転車の練習をどうしようかと思案してしたが、これはよさそうだな。
  • 最近 Athletic Brewing という会社の non-alcohol beer をのんだらだいぶ美味く、インターネットしてみたらめちゃ種類をつくっていることが判明。しかもオンラインオンリーの銘柄まである!と盛り上がりベルギービア風を注文。

  • 愚かな判断によりとある .us ドメインをとってそのメールアドレスを夫婦共用アドレスにしているのだが、.us ドメインは色々と不自由が多く脱退したい。どうしたものかなー・・・。
  • .family というドメインはどうかとおもったが、$25/y とちょい高い。.name が $8 と安め。

2023-10-16

  • LinkedIn is laying off nearly 700 employees | Hacker News
    "with most coming from the engineering organization" うげ。それにしても LinkedIn を SNS として文句を言っている人がいるが、おまえらは完全に使い方を間違えている。
  • 仕事。
  • 自分のプロジェクトを引き取ってくれた若者氏、仕事が速い。しかし PR の日時をみるとどうみても週末に働いています。そういうプロジェクトじゃないでしょこれ・・・。しかし若者のハードワークに水を差すのも嫌なので、好きにしてください。あんた出世するぜ。

2023-10-17

  • Gaza 支援、日本政府が 15 億円で Google が $8M. 日本頑張れ. カネでなんとかなるとは思えないが・・・。

2023-10-17

  • 長年欲しかった Vitamix の blender を購入。秋だしかぼちゃスープを作りたい・・・と思いつつとりあえず転がっていたりんごと水を blend したら、それだけでうまい。スムーズさが素晴らしい。
  • /r/Vitamix めっちゃ有用!
  • Qualcomm to Bring RISC-V Based Wearable Platform to Wear OS by Google | Qualcomm
    へー Pixel Watch でも使ったらいいのに。
  • 仕事。
  • San Bruno 勢が新しいビルに引っ越したと言うので見学にいく。ファンシー!ファンシーなオフィスで働けるのは、大企業の利点ではあるよな。それがいらん entitlement を高めるのは確かなので、良いことばかりでもないかもだが。まあ自分は今いる Shitty Office も好きだけどね。小さいおかげで屋外アクセスが良いし、なんか chill なので。

2023-10-18

  • Harvard Students Doxxed After Writing Anti-Israel Letter - The New York Times うかつに悪口いえない。怖いねー。コメント欄見ると背筋が凍るわ。NYT 読者ですよ?リベ勢でこれよ?
  • Intel Launches Intel Core 14th Gen Desktop Processors for Enthusiasts | Hacker News Laptop 向けもこんなかんじなのかねえ。AMD CPU の laptop が欲しくなる。Dell つくってくんないかな。
  • 寝る前にたまってるビデオでも観るか・・・と思ったら見られん。Dogfood こんな壊れ方するんだね。意外。カメラのときもシャッターを切るとクラッシュする日があって困ったもんですが。
  • 仕事。
  • 交通整理が仕事なはずの PGM 氏、20 分前に何も言わずにミーティングを突っ込んできて、わけがわからん。会議室ないですよ?(隣のビルにあった)人の時間を尊重してほしいもんだわ交通整理担当。ぜったい時間通りにこないし。(更に愚痴を書いたが自己検閲。)
  • ところでこのひと出社ポリシーすっぽかしでいつも家からなんだけど、通勤片道一時間半でしかも通勤 shuttle が一日一本しかないらしい。そりゃ会社来たくないわな・・・だから自分は地獄家賃の勤務先近所に住んでいるわけだが。君も地獄に来たまえ(うそです)。

2023-10-19

  • Over 70kg からスタートした減量、67.3kg まで減少。最初の測定が嘘っぽいのと臓器が空なので単純に比較はできないが、1kg くらいは減ったんじゃない?あと 2kg 減らしてくぞ。腹減った。
  • San Francisco’s Brand Is in Trouble. Can a $4 Million Ad Campaign Fix It? - The New York Times
    観光地としては存続してほしいもんだよね。治安悪いと観光もしたくないからな。
  • Unhedged: Japan’s new direction on Apple Podcasts
    NISA を disaster にしたくないから政府は株式市場の健全化をがんばるはず、という見立て。なるほど。こりゃ円安続きそうだな。
  • 仕事。
  • PM ちゃんが休暇中なのでPMちゃんの上司 PM がミーティングに登場。仕切り力が高い!圧倒的!!こういうミーティング力の高さが様々な影響力に寄与していると思うと、組織としてミーティングを減らす圧力は発生しないだろうなと納得。
  • 別の関係者をつかまえる必要が発生したとおもったら、次のミーティングが30分後に設定された!アグレッシブである。context switch したくないんだろうけど、なんとも。あたしはマイペース?な PM ちゃんの方が好きだわ。仕事できる人のオーラが苦手。
  • ミーティングで聞き出した関係者から芋づる式にチャットに呼び出し、たらい回しの末に解決!PMちゃんボスはチャット力も高かった。好みはさておき圧倒的に有能と言わざるを得ない。該当チームのマネージャは押しの強さに若干イラついていた様子だったが、そういうのでめげないのがPMだよな。
    • "ウェブのフロントエンドで一行直すだけでしょ" とおもったら本当に一行だったが、残念ながら .ts ではなく .js だった。社内 TS デビューの機会を逃し惜しい。
    • ミーティングルームを求め隣のビルに通っていたら step count がいい感じに伸びている。移動距離も 10km くらい (Fitbit しらべ)。運動重要。

2023-10-20

  • 体調不良の義父母を孫の力で励ますため thanksgiving に日本行き決定。そういう歳である。

2023-10-21

2023-10-22

  • COVID shot の副作用で夜がしんどかった。今日は掃除でもしますわ。
  • ブログが読まれたようなので Bluesky をみたら、よりいっそう Twitter 化が進んでいた。

2023-10-23

2023-10-24

2023-10-25

2023-10-26

  • 減量に伴い Fitbit の数字を睨んでいて思うこととして、自転車のカロリー消費の少なさは絶望的。30 分乗って 80 kcal とかあまりに儚い。通勤はランに切り替えてよかったなー 30 分走れば 300kcal は確実に燃やせるからね。30 分じゃ会社つかないけど。
  • 仕事。
  • 実験の設定が間違っていた。読んでてよかった実験論文。
  • オフサイト、といいつつ会社の敷地内でパーティー。San Bruno 勢的にはオフサイトらしい。ただパーティー専用の区画らしく、下手に社外でやるより平和でよかった。
  • オフサイトでシュガーと脂肪を摂取してしまったががんばって歩きまくり一日の消費カロリーが 3000 kcal を突破。これであのチョコレートケーキ一切れ、見逃してくれるよな・・・。

  • 重い腰を挙げて podcast 準備。やっぱ朝一人で作業した方が集中できるな。夫婦で会話するのも大事なんだけど、作業とは相容れないね。

2023-10-30

  • 05:30. また早起きしていきたいもんですが、今日はこのへんから。
  • Podcast 準備。

2023-10-31

  • ラップトップ欲しいなーと眺めているうちに夜を溶かし寝坊。Sigh.
  • 気がついたが eBay よりDell Outlet の方が安いな。品揃えも潤沢だし。こっちでよくね?そして 2022 モデルと 2023 モデルの値段大差ない。差は 12gen vs 13gen より i7 vs i9 の方がでかい模様。値付けの妥当さが光る commodity laptop の皆さん。