Spinach Forest

July, 2019

/ Another Reduction   / Casey   / Fragment #16   / Pricing, Medium vs. note   / 隣の TLM   / Fragment #15   / The First (Failed) Attempt To note   / Fragment #14   / On note   / Link: ニューヨーク・タイムズは日本を「独裁政権」と呼んだのか、気炎を吐いても息さわやか - ネットロアをめぐる冒険   / Fragment #13   / 退屈な電話機と仕事の物欲   / Toiletry Bag   / ... 

Another Reduction

|

精神衛生低減の出処について考える。

家族の起床が  7 時から 6 時に繰り上がった結果、自分の可処分時間が一時間減った影響は大きい気がする。ほぼ半減。早起きすることでオフセットしようとしたが、うまくいっていない。

暗黙の前提として起床が一時間早まることで一日のタイムテーブル全体が一時間前倒しになると考えていたが実際はそうもいかず、現実には単に自分の朝の labor が一時間増えた。これは以前は自分が一時間分の labor をゆこっぷ(奥様)に押し付けていたということなので文句をいう筋合いはないが、可処分時間が減ったのもまた事実。

結果として、たとえばいつも翌々週の podcast のために読む論文まで決められていたのが常に自転車操業的になり、読んでまとめる作業も仕事の昼休みプラスアルファまではみ出している。

なにができるか/すべきか。

  • 夕方のタイムテーブルに変化がないので、自動的に早く就寝できるわけではない。早く寝るための工夫が必要。なにか考えないといけない。ダラダラする時間を最小化してさっさと風呂に入って寝るのが良いが、一日のおわりは疲労がピークなのでだらけがち。たとえばだらけの原因になりがちな電話機を今より厚く隔離するのはどうか。どこに?
  • 朝はすっぱり諦め、夜更かしする。これは世間では人気のある選択肢だが、年寄りだと夜は疲れてて頭はたらかないのでいまいち。
  • Fasting を通じて食事はそんなにたべなくてもよいことがはっきりしたので、昼飯は同僚などに誘われない限り適当にヨーグルトとかサンドイッチで済ませ、昼休みを積極的に可処分時間に転嫁していく。これはできそう。ただし過去の似たような試みは軒並み失敗しているのでその理由については考える必要があるかもしらん。
  • 一歩危険水域に踏み込み、平日にも一日 leave me alone する日を作ってもらうのはどうか。朝早く家を出て、スタバに行き、そのまま出社。直接会社に行くでも可。これは家庭円満と可処分時間のトレードオフなので、あまり望ましくはない。
    • その枠を夕方にもってくるバリエーションもありうる。ただ夕方は疲れてるので時間あってもそんなに嬉しくない。
  • 家族のためではなく自分のためだけに有給を使い、可処分な一日 or 半日をたとえば monthly とかで確保する。これも家庭円満とのトレードオフ。
  • 会社にいきつつ真面目に働かないでなんかする。これは雇用と可処分時間のトレードオフ。やばい。まあ現状もビルドまちにインターネットとかしているわけなので、そういう時間をなんとかできないか考える。しかしこれほどうまくいかないものはないことが過去の経験からわかっている。そして最近は仕事はたてこみがちなのである。

小銭の力でなんとかするオプションはないものかと思うが、既に職住近接、片働き化という大きなカードは使用済。うーむ。

まずはアグレッシブな早寝(ばかげた響き)のための施策と、昼休みの fast 化から。時間それ自体の確保とは別に、可処分時間の使い方も考える必要はある。それは別枠で。


しばらく考え、もっと攻めていい気がしてきた。上のストーリーは腰が引けすぎている。

タイムテーブルの細部を見ると、自分がボトルネックではなく他の人を待っている時間がある。このアイドルサイクルで他の人つまり奥様のロードを引き取ればトータルのレイテンシは減らせるんじゃね?そういうサイクルパズルで詰められそうなパスはけっこう残っている。

自分の仕事を増やすことで自分の時間が増えるというのは一見逆説的だが、これいわゆる work stealing というやつじゃん。ブレイクスルーの予感。ただし過労に注意。

Casey

|

ATP の co-host である Casey がフリーランスという名のフルタイムポッドキャスターとして会社をやめてから一年くらいたった。楽しくやっている模様。

Casey は紛うことなきインターネット芸人プログラマだ。自分はインターネット芸人的プログラマがあまり好きでなかったし、自分のインターネット芸人的側面も嫌だった。ただ Casey を見ていて少し意見が変わった。嫌いなのは単に特定のインターネット芸人のステレオタイプなのだとわかった。

一部の芸人プログラマは芸人としての力を使ってプログラマとしての実力を水増ししようとする。それは意識的かもしれないし無意識かもしれない。本人の意図とは別に聴衆が勝手に誤解することもある。いずれにせよ芸を磨いた方が良いプログラマに映る事実がインターネットのプログラマコミュニティに与えるかもしれない影響は、自分にとって好ましいものではなかった。

Casey は芸人プログラマであるものの、自分の実力を boast するところがない。もっといえばほとんどプログラミングの話をしない。それは ATP なり Analogue の聴衆がプログラマより広い聴衆(すなわちアップルファン)だからという面はあるだろうけれども、それよりは本人のパーソナリティに思える。

Casey は nice person である。あるとき Casey のつくった小さなインディーアプリが TechCrunch にとりあげられる出来事があり、当人を含む多くの人を驚かせた。その件を振り返る ATP のエピソードで、ホストの Marco Arment はこれを Casey の niceness に attribute し、それを flatter した。TechCrunch の編集者と Casey やその仲間たちは古くからの友人であり、その関係が記事の登場に影響したというその指摘にまったく嫌味はなく、ただ being (very) nice であることはときに credit されるし、そんな君をみんな好きだよ、という話。Casey の being nice なところが好きでたまに Analogue (当人メインの podcast) を聴いている身として、これはよくわかる。

卑近な見方をすると, Casey は自分の personality でカネを稼いでいる。それを生活の糧にしている。そして Casey がプログラマである事実は personality に彩りを与えている。例えば自分は TV に出てくるような一般的な「いい人」芸人には興味がない(テレビみないし)が、Casey は ATP をきっかけに存在を知り、その性格ゆえにフォローしている。Marco Arment は以前「Podcast は話題をきっかけに聞き始め、パーソナリティを理由に聞き続ける」と言った。これが真である程度は個体差があるだろうけれど、少なくとも Casey の武器は being very nice な personality だと思う。


プログラマ中心の視点で見ると、Casey は personality で金を稼ぐ芸人プログラマである。その事実はまったく隠されていない。自分もそんな Casey を敬愛している。

冒頭で stereotype として描いたようなインターネット芸人プログラマを自分が嫌いなのは、一つには単にそのステレオタイプが自分の好みでないからだった。けれど芸人プログラマにはもっと他のありようがあった。

もう一つ、自分はコミュニティにおけるプログラマのあり方に狭量だったとも思う。もっといえば、インターネットでのアテンションはプログラマの実力に応じて分配されるべきであり、芸人プログラマはその取り分を掠め取っているように感じられた。けれど自分のボンクラぶりがはっきりした今にしてみると、これは随分と息苦しい意見に思える。

関心と実力は特に紐付いている必要はない。関心を欲している人がそれを持っていけば良い。関心の払い手であるコミュニティがそういう態度でいる方が、関心を集めたい芸人やメディアが実力詐称の誘惑に負けずに済む。コミュニティは単に芸人としてのスキルとプログラマとしてのスキルを混同しなければよい。それは今の時代ならできるのではないかな。

実力がないならないなりに居場所のあるコミュニティの方がボンクラには居心地が良いから、そんな多様性を応援できるよう自分に染み付いたドラコニアン的態度は改めていきたい。


そんなことを考えるのは、自分はプログラマとしての実力より芸の力にキャリアを助けられてしまったと感じているからでもある。いちおう今の勤務先に入るときは面接を通過しているし、今の職場で芸を頼ったことはない(頼りにならない)けれども、職業人生全体でみると芸に頼った瞬間はあった気がする。

Attention trading が現代のスキルポートフォリオの一部なのは事実だけれども、そこには dark pattern や growth hack 的後ろ暗さがあり、居心地はよくない。そういう自覚に至ってからは芸人的行動をする際には transparency のためボンクラ性を強調するようにしている。板についたハッタリ感が滲み出してしまうときもあるけど・・・。

まともなプログラマが Kaggle とか GitHub で修行しているのを片目に可処分時間をぜんぶ podcast につっこんでいる身として、自分はもはや芸人として生きていく方がいいのではと思うこともある。でもまあ、仕事がぱっとしないマイクロセレブワナビーにありがちな現実逃避のファンタジーだね。Podcast をやるのは自分の芸人性向が満たされて楽しいけれど、Casey と違い自分の番組が生活費を払ってくれる可能性は微塵もない。多少ボンクラでもプログラマを続ける方が、どう考えても実入りは良い。これは自分が運と成り行きで恵まれた待遇のプログラマとして働けているからでもあろう。

インターネット芸人プログラマの受容と、自分が芸人になれるかどうかとは無関係。やっぱ Podcast とかやって遊んでないでちゃんとプログラマとしてキャリアを前にすすめることを考えないとなあ。

Fragment #16

|

日曜日

  • 06:27. 昨日の就寝が遅かった上に朝インターネットでダラダラしてしまった。台無し。
    • 編集おわんねー。
  • 寝付けない。
    • 仕事の進まなさなどにフラストレーションがあるせいだが、これは主に仕事日記をつけなくなったせいに思える。歩きながら考えを整理して紙のノートに書く、とかもいいが、それはそれとしてちゃんと時間をとり仕事に対する考えを日本語で書く仕事日記が必要。これについてはたびたび思い及ぶのだが、気がつくと破綻している。
    • こういう自分マネジメントのバンド幅は限られているので、家のことや課外活動に気をとられると破綻しがち。優先度が狂っているのでよくないけれど、いまのところうまく防げていない。自分の中の仕事の優先度はそんなもん、ということなのかもしれない・・・。とはいえ最低でも weekly review を復活させないと。
    • このフラグメントは心の中にゴミを溜め込まない助けにはなっているが、そういう proactive thinking には寄与しない。

土曜日

  • 05:14 @ Starbucks
    • ひさしぶりだ!とりあえずお手紙送付業でもやろう。
  • 家を出ると扉に大家からの手紙。また家賃払いそびれたかと思ったら、家賃更新の知らせだった。3.5% 増。これは市の rent control rate と同じなので、やはりこの物件は制限対象らしい。実際新規入居の家賃と $50 くらい開きがある。これが開けば開くほど追い出されリスクが上がると考えるとやはり自分は rent control には賛成できないのだった。しかし家賃のことを考えるとストレスで胃が痛くなるためここまで。
  • 日本のニュースを見るとなんだか韓国と揉めている。韓国ほど日本と互換性の高い国もそうないとおもってる自分は嫌韓感情というものがまったく理解できない。昨今の中国の強まりといいアメリカの頼り無さといい、どうかんがえても仲良くした方がいいと思うのだが・・・これが brexit の時代なのかね。
  • Chrome, いつの間にか(たぶんけっこう昔からだろうが)NTP に自分の好きなURLをセットできなくなっていた。悲しみ。Google Home Page 風のやつを表示するのは別にいいが特別良くもないよね。どうせ omnibox から検索できるわけで。指定した URL を表示する拡張はなぜかぜんぶすごい遅いので諦め、ブランクページにしてみる。

金曜日

  • 04:41
    • なぜかゆこっぷ(奥様)おきてきた・・・。
  • 子供の食事力不足解決にむけて朝食を一緒に家でとるようにした結果、胃が重くて朝の通勤ランに支障がでている。時間をかけて咀嚼することで胃の負担を減らさねばならぬ。早食いの悪癖を治すいい機会かもしれない。
  • ツールの力で解決可能な問題をツールを覚えるのが面倒といいつつ文句を言ってる年寄りをみると、襟首をただし自分が面倒くさがって behind になっているものについて考えを巡らせてしまう。自分がやってなくて後ろめたさがあるのは dogfooding だが、なー・・・。
  • Podcast, Reality Engine の回は完全に懐古趣味として消化されている。個人的にはパイプラインの見通しがよくなって満足だったけど、知ってる人は既に知ってるし知らない人には興味ない話題だったのでしょう。まあいいです。
  • Systems @Scale 2019 conference recap - Facebook Code
    • Observability 二本。一本くらい見るかな。

木曜日

水曜日

  • 04:42
    • Paper reading. 今週は気力ないので適当なやつ.
    • How to Get a Paper Accepted at OOPSLA at 1993.
      • このトキワ荘感。Kent Beck は XP を発明してないし Booch は UML を発明してないし Johnson はデザインパターンを発明してない。90 年代、オブジェクト指向は熱かったのだなー。そして自分の学生時代後半であるゼロ年代は、アカデミックにはきっともう終わってた。
  • 自分より職位の高いエンジニアが自分の性能上のエフォートをガン無視した変更をつっこんできたりするとなんともいえない悲しさがある。しかし自分もまた誰かを悲しませているかもしれないのでこういうのは  shut up and fix the bug であることよ。アーキテクチャでしばれていない時点で敗北といえば敗北。正規表現ベースの static analyzer みたいのをチーム単位で追加できないのか調べるべきだな。
  • なんとなくメンター気味に相手をしている最近入社の同僚との会話
    • 同僚: Dagger むずいっすねー
    • 自分: 特に我々のアプリの使い方はねーわかってない人他にもいると思うよー
    • 同僚: 自分たちが前につかってたのはもうちょっと実行時に色々やるやつでした
    • 自分: Java? Kotlin?
    • 同僚: Kotlin ですよ
    • 自分: (やはり!Java に引き戻されてかわいそす・・・)
  • そのに
    • 同僚: この ListenableFuture ってのは RxJava みたいなもんですか
    • 自分: だいたいそんなもんですかねー (もっとしょぼいけどねー)
    • 同僚: RxJava はマージとかできるのがちょっと良いですねー
    • 自分: (わかるわーしかもこのコードベースには更に別の RxJava のしょぼいやつみたいのがまじってるんだぜかわいそす...)
  • なんにせよ Rx とか DI とか Kotlin が常識になってるちゃんとしたプログラマが入ってきてめでたい。やめないように応援せねば。
  • はーもう次は Android やりたくないけどモダーン Android ならもうちょっと楽しく働けるのかなあ。この会社にそんなものが存在するのかわからないが・・・(過小評価しすぎ?)

火曜日

  • ひさびさの coslept で起きそびれ.
  • 爆速の漫画ビューアへの挑戦|深津 貴之 (fladdict)|note
    • 漫画ビューア真面目にやればいいのに・・・とか書いてたら真面目にやっててエラい。平面画像を出すのに WebGL とか何が嬉しいのかまったくわからないが、そういう発言はケチつけというものでありましょう・・・でも平面に画像並べるだけならどのブラウザも結構速いよ・・・どうせ最終的には GL だし大概 WebGL 介するよりコピーとか少ないよ・・・むしろ GL つかうとクラッシュしがちなのでやめといたほうが・・・。
    • ページめくりのエフェクトとかやりたくなるとネイティブであっても GL が欲しくなるわけだが、個人的には無駄だと思っている。漫画みたいにページめくりの頻度が多いやつだと無駄を通り越して邪魔。Apple にだまされてほぼすべての e-book reader がサポートしているけど。
  • 自分はアンチ会議、プロ立ち話なので人々がそこらへんで仕事の話をするのは大いに結構だと思っているのだが、うるさいのは事実なので耳栓をしたりする。しかしこの耳栓をする所作が人々に be quiet というメッセージを送ってしまう場合がある。これを防ぐには・・・もう席についた瞬間から耳栓するのがいいんだろうな。しかし忘れがち。
  • Facebook Research at SIGGRAPH 2019 - Facebook Research
  • 諸事情によりまた手動 cherry-picking.  微妙に注意深さのいる作業だが、Colab local runtime でログを残しつつやるようにして以来だいぶストレスレベル低減。ブランチどんとこい。

月曜日

  • 4:50 意識レベルが低い
    • 読むものを今更探す作業。
    • Mobile GPU の話でも読もうと思ったが絶望的になんも資料ないね。NVIDIA, 相対的にはオープンな会社だったな (vs. qcom).
  • Gilroy Festival Shooting in California Kills at Least 3 - The New York Times
    • 向井さん行くといってたような・・・と安否を問うメールをしたが返事を読まず寝てしまった。翌朝みると銃撃開始前に帰宅していて無事と返事。
    • Gilroy Garlic Festival はだしものののショボさと来場者数がまったく釣り合っていないベイエリアを象徴するようながっかりイベント。来場者の規模がどのくらいかというと巨大な駐車場から会場までは送迎のバスに乗らねばならず、かつ午後にはハイウェイまで伸びる長い待ちの列ができる。つまり会場はある種の陸の孤島なので、恐怖を呼び起こしたいテロリストには望ましい会場だったということ。
    • しかし来場者は行くまで陸の孤島だと知らない人の方が多いのではないかな。二度行くようなものではないから・・・。
    • という話を向井さんにしたらそんな悪くなかったですよ、という返事。自分が Garlic Festival に言ったのは引っ越し直後で様々な期待値が東京のままだったから、そのせいで不当に悪い印象を持っているのかもしれない。
  • 諸ストレスから精神衛生レベル低下中で code yellow 一歩手前くらい。一日仕事さぼって息抜きをしたいが、色々と憚られる面もある。
  • 自分のいるチームが出している社内求人をみるといつも「新しいデバイスがいち早く触れるよ」と太字で書いてあってちょっと笑ってしまう。そういうのにときめけるほうがこの仕事は楽しいね。
  • 生産性改善という名の現実逃避
    • 会社の security clearance を突破した note taking ツールないかなーと調べてみる定期的時間浪費活動。相変わらずないという結論。ローカルでいいなら色々あろうんだろうけど、自分は sync 必須、ウェブ版必須。おとなしく docs に stick します。
    • 日々の TODO と journal を同じ docs に入れていたが、TODO の一覧性を下げるのが嫌で journaling を躊躇しがちだったため jounaling というか braindump 用の doc を分離してみる。
    • Open-as-Popup 開きっぱなしページの screen estate 節約。TODO と journal の doc を縦に並べてみる。
    • Chrome+Docs as productivity tool の guru といって良いのではないか自分。ゴミだ・・・が、人生に多少のゴミは避けられないのでやむなし。
    • どうせなら Docs Add-on とか Docs API とか詳しくなれば良いのでは・・・などと余計に時間を浪費する。
  • (Don’t) hold the phone: new features coming to Pixel 4
    • Confidentiality とは...
  • 隣人が眩しいといいだし自然光照明の日々はおわった・・・悲しいがやむなし。PC の画面ぜんぶ epaper になればいいのに。

Pricing, Medium vs. note

|

Fragment から移動。

  • Medium の pricing を眺める
  • $50/year or $5/month. これを engagement に応じて writer に分配するらしい。
  • 読み手としての嬉しさはさておき、書き手は競争が激しくて食えなそうだな。こうした歴史的雑誌たちよりユーザが沢山つけば話は別だが、そんなことあるのかね。あまり想像できない。
  • note.mu の課金を見ると、こっちはコンテンツ単位。Medium と note, 同じようで違うと前に書いたけれども、やはり違うな。note もやがて paywall 地獄始まるかとおもっていたが、この課金モデルだと動機がない。Paywall の動機を持っているのは書き手だけである。
  • Paywall を押し付けないと課金しない書き手のインフラをどう賄うかという問題はあるけど、課金者からのショバ代に転嫁するか、広告を出すかすればよい。
    • 無料分を広告で賄えるのは Medium にも同じことが言えるが、そもそも広告が嫌いでやってるビジネスなので打てない手となっている。
  • Medium が儲からなそうな一番の理由は membership だと単位ユーザあたり課金額の上限が $5/month に固定されてしまうこと。ソーシャルゲームとかだとユーザのカネ使いすぎが問題になっており、そういう "digital whale" への依存が色々な意味で問題になっている。しかし文章の課金にはゲームのような射幸性はないんだからカネ使いたいなら使わせてやればよくね。
    • 逆に読んでも読まなくても毎月自動的に $5 もってくのは、それはそれである種の人間の性向(惰性)に依存している。雑誌の購読ビジネスはそれに依存していると思う。これを "friction-free" と呼ぶのを止めはしないが、使いたいときに使いたいだけ使える方が個人的には好き。
  • というわけで note はサイトの出来は気に入らないが商売としては頑張って欲しい感。

隣の TLM

|

近隣チームの TLM の下から二人続けて人が出ていった。他所の部門に移ったという。

TLM というのは TL 兼業の EM で、いわゆる playing manager. 下についている人数は少なめ。専業マネージャへの移行過程であることが多い。といっても特にエラくもならずそのまま TLM を続ける人の方が多い気もする。(なぜならエラくなるのは一般に難しいものだから。)

出ていった人たちはもともと acquihire 的に入ってきた人たちで、それほど能動的にチームを選んでいない。本来やりたかった方向の仕事に移っただけかもしれない。一方で件の TLM は随分と細かいことにうるさいある種の micromanagement をしていたので嫌気の差した可能性も自分は疑っている。他人事なので深くは追求しないけれど。


TLM は専業の EM に比べるとしばしば micromanage しがちに見える...あ、多くの TLM の名誉のために言っておくと、別にみんながみんなそうなわけじゃないですよ。

下についている人数がすくないせいで micromanage 「できてしまう」面はあるだろう。面倒を見る相手がある人数を超えると micromanage は現実的に無理。官僚的にガチガチとプロセスを固めればできるかもだが、幸いそれは組織の風土と相性が悪い。

別の理由として、TLM は TL というだけありしばしば technically opinionated なせいで下々より良いやり方を思いついてしまい、下からの提案を論破してしまったりする。 この「より良い」は当人の主観なわけだが、実際より良いこともよくある。なぜなら多くの TLM たちはエラくなるだけあってエンジニアとしても割と実力があるから。とはいえ当事者の提案する方法を却下して自分の案を押し付けるとか、一般にはムカつくことである。

そういう意味で TLM の micromanagement は伝統的な管理職による micro-management のステレオタイプとは違う。締め切りとか進捗とかにうるさいというより、仕のやり方やソフトウェアのデザインとか実装の方針みたいのにうるさい。しかし下々としてはどっちも等しく嫌である。

そういう micromanaging-TLM の下ではまったく働きたくない一方、peer, team mate としてみると彼らは結構(というかだいぶ)頼りになったりするので気分は複雑。下々を手足のように使い複数人がかりで面倒くさい問題をぱぱっとやっつけてくれたりする。自分も件の TLM にはだいぶ世話になっている。エンジニアリング的な趣味や価値観でいうとチームのなかでいちばん「こいつわかってんな」と感じる。そういう実力派だから下に人をつけられる面はある。


TLM の micromanaging nature はしばしばマネージャとしての成長の過程かもしれない。どうすれば彼らがより良いマネージメントスキルを身につけられるのか・・・は自分が口出しすることではないのでおいておくとして、そういう TLM の下についたらしたっぱとしてどうすべきか。

まず一番いいのはそもそも TLM の下につかないこと。一人で仕事ができ、TLM の「面倒見の良さ」(かぎかっこ)が必要でないと認識されていれば専業マネージャの下で放置しておいてもらえる可能性が高い。自分は今のところこれに成功している。しかし今の勤務先でのキャリア前半、そういう目に遭わなかったのは単に運が良かったからに思える。

もし運悪く TLM に micromanage されてしまったら?

ケンカしても評価が下がったりして損するだけなので、心を無にして指示に従いつつ逃げ出す先を探すの良いのではなかろうか。望まぬ mindfulness skill が問われるけれど、会社員人生そういうこともある。


TLM, 自分でプログラマとして働きつつ追加で people management の仕事を増やされても特に嬉しくない。だから TL 的な立場で自分の能力を拡張する手足として部下を micromanage したくなるのはわかる。自分も同じ立場なら同じことをしていまうかも知れない。TLM がどのような mindset で仕事に望めば皆がハッピーなのか。わからない。わかる必要がない身分を有難く思っておこう。

むかし、隣の同僚が「俺マネージャになるわ」といって TLM になったことがあった。自分はその TLM の下についたが、もともと team mate だったせいもあって特に上下関係は感じなかったし、あれこれ指図されたりもしなかった。人事考課はされたはずだがどうだったか記憶にない。

そのひとは結局一年ぐらいして「やっぱ向いてなかったからマネージャやめるわ」と IC に戻ってしまった。

 

Fragment #15

|

日曜日

  • 朝まったく起きられず.
  • Potty training, day 2. 親も子もつらいががんばるしかない.
  • 子の昼寝中に podcast 編集終了. 来週読むものなにも決まってない...

土曜日

  • 3:00. 夜中に目が覚め寝付けないので考え事など。
  • Code Reviews at Medium - Medium Engineering
    • Medium, 自社の engineering blog まで paywall に入れてきた。末期症状.
  • Potty training, second attempt, day 1.

金曜日

  • 04:55. 今週は全然起きられなかったな...
    • Episode note taking. おわんねー.
  • 社員数 10 万人超えたのか。自分がはいってから 3 倍? 4 倍? さすがにちょっと雰囲気変わるのもやむなしか。規模のせいだけではないと思うが。
  • Twitter をみていたら higepon が Kaggle でなんらかの成果を出した、と書いていた。プロフィールを見ると 3000 人が参加する featured なレースで上位 10% に入っている。他も最近やってるやつほど順位がよい。「継続は力なり」を実証していてすごい。
    • Higepon が Kaggle 修行をしている間に自分はなにをしてたかというと・・・Podcast か。こりゃダメだわな。
  • そんなダメさの一部としての note 探求第二弾として Podcast 連動記事を書いてみたわけだが・・・編集画面の出来の悪さはほんとひどいね。書くのが苦痛。おまえら contenteditable を捨てるなら相応の覚悟をしろ。この点 Medium はエラかった。

木曜日

  • 04:55
    • Episode note taking.
    • パタヘネの GPU の章と NVIDIA Tesla paper, 中身ほぼ一緒...金返せ...
    • パタヘネは紙バージョンだと appendix がオンラインに追いやられているので ebook の方が良い。そういえば日本語版だと CD-ROM がついてきていたような記憶(当時。)
  • 転職、キャリア、リーダーシップという話題にまったく盛り上がれないのは、盛り上がりの一部でいられない事実の疎外感が一番悲しいという発見。
  • 妻子が来ていたので earnings call を聞きそびれたが株価のチャートがバーンとなってるところをみるとなにかが良かったっぽいな・・・。
    • 自社株買いか。昔は「自社株買いってのはR&Dに投資するアイデアがないやつがやることだ」とか言ってた気がするが、アイデアなくなっちゃったんですかね・・・。
    • The cheaper Pixel 3A helped Google sell twice as many smartphones last quarter - The Verge Pixel3a 売れたか。次の電話機も売れてほしいもんです。
    • 実質給料目減りは覚悟してるのであまりきな臭いことはせず正しいと思うことをやってちょ、と思うのだった。
  • 仕事の都合で触っていて気づいたが、Google Photos のアプリは起動が異常に速い。どうなってんのこれ...と思ったが半分くらいはテストアカウントの写真が少ないからっぽし。
    • しかし写真ロードの時間が支配的なのだとしたらオーバーヘッドが少ないということで、やはり偉い。

水曜日

  • 05:05. ゆこっぷ(奥様)に負けた...
  • Analogue を聞いていたら Cassy が DayOne を絶賛していた。自分も Mac ユーザだったころは愛用していた。そのときゆこっぷに勧めたところ今でも熱心に使い続けている。一方 Linux に移行してしまった自分は日記ツールを失った。この fragment は一定程度機能しているが、あまり個人的なことは書けないのでやはり日記を書く場はほしい。しかし Linux と Android という組み合わせは絶望的。
    • と書きつつ久しぶりに Journey のサイトを見たら Linux 版が出ている!まじで!Electron ばんざい!!試してみるかなあ。しかしなんか色々気に入らなかったぼんやりした記憶がある・・・。
    • やっぱなんかちがう・・・
  • Nvidia の whitepaper を読み、"RT Core"  というのは BVH および triangle と ray の交差判定をやってくれるハードウェアだと学ぶ。全体的に文章が盛りすぎで厳しい。お前はクラウド業者か!とおもったがある意味そうだった。

火曜日

  • 05:03. 昨晩臨時の夫婦会議があったため...
    • そしてその議論をまとめてシェアせねばならぬ. 家の方が真面目に会社員ぽく振る舞っている疑惑.
    • Paper Reading: Reality Engine graphics - シャレで読み始めたが思ったよりいい. 著者はなぜか現勤務先のどこかにいるらしい。マジで?  LinkedIn を見たら 20 年も努めて CTO までやってた SGI のキャリアが一行で済まされかつ隠されていて笑ってしまった.  ついでに昔の勤務先の name dropper 氏が connection を持っていて微笑まし.
  • 子育ての問題、というと大げさだけど課題というか突破すべきだが遅れがちなマイルストーンなど色々あって大変。(大変にきまってんだろという話はある。)
  • Betterment Everyday™ | Checking and Savings | Online Banking Services
    • Betterment, 銀行口座はじめるってよ。Saving を移して良いかも。
  • [1907.05047] BlazeFace: Sub-millisecond Neural Face Detection on Mobile GPUs
    • iPhone 速いナア...
  • 休暇戻り後はちまちました既存のバグ直しとそのためのリファクタリングで精神衛生を回復してきたが、そろそろたまってる新しいバグみるか・・・。

月曜日

  • 05:55. 昨日の疲れて起きられず. しかし子どもも起きてこなそう、というか起こすと寝不足になっちゃうだろうしあと 30 分くらいはほっとこう。
  • 新しいビル。
    • シャワーがジム併設のため大混雑。近隣のビルで空いてるシャワーを探そう。
    • 机が狭くなるというクリアなメッセージを受け取る。
    • おやつエリアが遠くなった!これで誘惑に負けることも減るでしょう。めでたい。
    • 休憩エリアなどはさすがに増えている。前のビルは想定収容人数を超えて詰め込んでいたので、計画された密度ならどのビルも十分あったわけだが。
    • PM や UX や管理職など来客の多いノイズな人々の席が近くなってしまった・・・。耳栓型イヤホンへの機運高まる。
    • クラウドとかもそうだが、新しいビルディングはいかにも会社という boredom があり、自分は近隣零細企業のビルを買い取って雑につくってきたこれまでのオフィスがボロいなりに割と好きだったと思い起こされる。まあこのビルもすぐに慣れるでしょう。
    • Mountain View で働く大きな欠点 (vs. 東京)はまわりに自部門のひとしかいない息苦しさだが、この新ビルは事実上の部門ビルなのでその傾向は強まる。前は bin packing の成り行きで隣に AI 勢がいて、それは色々よかった(AI 人材向けアメニティのおこぼれにあづかれるなど)
    • 窓が大きいのはよい。HW101 が見えるので混雑状況がわかる(別にうれしくない) 照明ピッキーパーソンが shade 降ろそうとか言い出さないといいなー。
  • 書きもの不足を補うのに fast な昼休みを使ってみる試み

The First (Failed) Attempt To note

|

そんなわけで note 書いてみっか、と試してみる。しかしダメであった(自分の出来が)・・・。公開するに値せず。

自分がオンラインで読んだものを紹介する、というのをやってみた。リンク、要約、一言感想、みたいのを並べていく。みんなも紹介した記事を読んで面白かったとかどうとかいう話をしようじゃないかという趣旨。

なにがだめか。まず自分の書いた要約がつまらない。自分としてはリンク先の関心を横取りしたいのではなく読者にリンク先を読んでほしいので、読んだ気になれる文章を書く気はない。一方で「読みたい気になる要約」という意味では文章のタイトル、ヘッドラインが圧倒的に優れているので、ちょっと使える字数が多いだけでやる気ない第三者が付加価値を生むのは難しい。自分の要約能力が低いだけかもしれないが、とにかくこの要約文のつまらなさといったらない。我ながら。

感想もぱっとしない。要約だけ読んで本文は読んでない読者向けに何を伝えれば良いのか。特に言うことない。ついでに自分は批評をしたいわけでもない(し、いちいち批評を加えるような文章を読んでいるわけでもない。)ディスり芸みたいのもやりたくない。「すごい。面白い。びっくりした」くらいしか書くことがない。

読んだものをただ並べるというのもいまいち。なにも考えずにならべると時系列になるのだが、結果として紹介文全体のストーリーもテーマも存在しない。そんなら Twitter にでも書けばよくね、という気になる。実際世の中のリンク横流しインフルな皆さんは Twitter をやっているわけだし。

ついでに読んでるものもなんというか、ほんとにそれ紹介したいの?みたいな気がしている。紹介を書いてみたのは The mindfulness conspiracy,  ‘They Were Conned’: How Reckless Loans Devastated a Generation of Taxi Drivers, The rise and fall of French cuisine, How Millennials Became The Burnout Generation とかなわけだが・・・なんつうか、アメリカの話なんだよね。あるいはイギリス(the guardian) 。Mindfulness とか Millennial とか日本語圏の読者どれだけ興味あるのだろうか。自分にとってアメリカの話というのは(住んでるので) relevant かつ (長くは住んでないので) novel なわけだが、novelity はともかく relevance はないよなあ。まあ興味ないよね。

日本の読者の多くがアメリカに興味を持つ文脈って armchair cultural study すなわち他国をだしに自国をディスったりおだてたりする話である。しかし自分は日本との比較はそんなに興味ないというか、なくはないが比較できるほど詳しくないし、そもそもそうした他人褌出羽守活動はやりたくない。詳しくないという話だと、ソフトウェア関係以外に自分は何の専門性もないので、紹介できるだけのリテラシーあるんか、という疑問はある。というかリテラシーない。

などなど、自分が書いた文章が自分にとってすらここまで面白くない体験は久しぶりでびっくりかつがっかりしてしまった。この路線はダメだな。


「読んだものを紹介する」活動をやろうと思ったのにはいくつか理由がある。

一つは、自分が読んだオンラインのリンクをただ捨ててしまうのは悲しいので、記録をつけてあげたい願望が昔からあったこと。世の中の人は Twitter なりブックマークサイトを使う用途だろうし自分も pinboard を使ってるが、自分にとって pinboard は reference であって journal ではない。もうちょっと日記的につけたい気持ちがあった。まあ fragments でいい気もするけれど、自分の話と何かを読んだ記録は分離したい気もしていた。記録のつけ漏らしも多いし。

もう一つ、日本語の「紹介記事」が持つ関心のサヤ取りが自分は気に入らなかったので、元記事を読むよう励ますテキストをできないかとぼんやり考えていた。結果としてこの試みは今回は失敗した。たぶんなにか違う take が必要なのだろう。

あとは最近 Digg Long Reads, Longreads, /r/Longreads などを購読して今まで自分に降ってこなかった類のコンテンツに出会えるようになったのを喜んでおり、これらリンクを横流ししたい気持ちがあったかもしれない。

世の中の newsletter の類はリンク先を読ませることに成功している印象だが、あれはそれなりの専門家が情報収集に時間をかけており、かつジャンルを絞っているからうまくいくのだよなあ。ランダムな人間がランダムに読んだもの、という切り口は厳しいというか、切り口になってない。むかし(今もあるかもだが)ニュースサイト、フィルターサイト、リンクサイトなどと呼ばれるランダムな個人がランダムに読んだリンクを列挙するサイトがあったが、それらは social aggregator にとってかわられた。 ああしたサイトの運営者のようにインターネットで時間を溶かしていない自分がその劣化版をやろうとしたと考えるとますますうまく行かないのは無理もない。

色々筋が悪かったということで、違うことを考えます。


追記 08/02

Podcast の宣伝兼おまけに使うことにしてみた。音声でのフォローアップ、ATP の真似ではじめたがいまいち機能してない気がしていたので別の方法を模索してみてよいでしょう。なお宣伝の効果は今の所でていない。文章として読まれ広まるコンテンツでないと宣伝にはならないのだろう。まあいいです。

Fragment #14

|

日曜日

  • 05:07. 完全出遅れな上に家庭の事情で leave me alone はなし。そういう時もある。
    • せめて編集は終わらせないと。
    •  自分のターン、今回は音も滑舌もほんとにひどい。Confort zone を超えてわかってない話をしている時はいっぱいっぱいで色々気を回すことが出来ないということがわかる。はさておき終了。
    • そして stats をみると path tracing の話は人気ない。まあいいです。
  • お手紙送付業
    • 最近は書きたいことがない、わけではなく、なんか時間ない。書かずに溜め込むとストレスが貯まってよくないのだけれども・・・。たぶん time budgeting が乱れているせいで書く時間を作れていないのだろう。要見直し。
    • この fragment は最低限のガス抜きにはなっており、初めて良かった感。
  • Santa Cruz の beach へ。これまでは北側に行くことが多かったが、今日はより人気のある南側にいってみる。湾の内側だからか北側より風が弱く、ビーチとしても整備されていて平和でよかった。

土曜日

  • 04:40. 編集.
    • 自分のターン、ボコボコいう音が入ってしまって残念。机によっかかっていたのだろうか・・・。

金曜日

  • 05:22. 昨日は家族全体の就寝が遅く出遅れ. Podcast 準備おわんない...
  • 歯医者から午後出社。
  • 家で会社のメールを見たい(正確には送りたい)が余分な電話を持ち歩くのも嫌(充電面倒)だしラップトップを持ち歩くのも嫌(思い)ので会社が安い Chromebook を余分に支給してくれないか、と相談したら向井さんに「私物でも Chromebook なら会社ネットワークにつなげますよ」というので使っていなかった Chromebook Plus をひっぱりだして設定してみる。会社のセキュリティ厳し過ぎでいろいろ面倒があったが、設定できた!めでたい。
  • それはそれとして私物電話で dogfood しないとなあ・・・。
  • オフィス引っ越しなのでいろいろ物理的な作業すなわち荷造りが必要。
  • やたらフレンドリーな隣人の子(小学生)が親からもらったばかりと思しき Windows laptop をもって家の前にやってきた。Paint 3D でつくったものを自慢したいらしい。色々デモされる。Windows 10, こうしてみるとなかなか悪くなさそうじゃん。自分が Microsoft 社員だったら pround moment であろう。しかしいじってるうちに glitch が発生しはじめてリブートを強要されているあたり Windows であることよ。Microsoft のせいというよりは古い Asus laptop のせいだろうが。

木曜日

水曜日

  • 04:58. アラーム直したら起きられず. ひとつ目のアラームを止めた記憶がぼんやりある. 30 分間隔のアラームを足すべきか...
  • pbr-book をにらみ直す。
    • 自分は Ordinal MC と MCMC の違いをよくわかっていなかったが、結果としては間違ったことは言っていない気がする。つまり素朴な path tracing は別に MCMC はしておらず、Ordinal MC すなわちランダムサンプリングだから。
    • Ordinal MC は draw した sample の distribution が pdf というか p に従っていることを前提としているが、半球を uniform に sample するときこの前提は成り立つのか?
    • というと、pdf 相当のものが入射光の強さに織り込まれているから大丈夫ということなんだろうね。
    • つまり、マットで反射が拡散する素材の BRDF にでは出ていく光が減衰する、という事実が、確率分布を代替しているというか・・・。
    • なぜ path tracing がいわゆる MC と違うかというと、Monte Carlo Integration が想定しているシミュレーションとしてレンダリングを捉えるなら、光源から光子を飛ばす、というのが一つの志向になるべきで、その光子が物質の表面でその特性にあわせて飛び回り、最終的にフィルムというかレンダリング結果に足し込まれる・・・ということを何度も何度も繰り返すのが素朴な物理的レンダリングというもの。
    • この方法だと、反射方向を乱数で決める際に確率分布を反映すればよく、これが要するに Ordinal MC である。
    • しかし path tracing では camera 側から ray を逆引きする、ということをしている。このときその ray がそもそもどの光源から来たかは表面特性/BRDF だけでは決まらず、入射光の分布 Li というものを考えないといけない。そしてこの Li はある意味で PDF そのものである・・・というか, PDF を織り込んでいる。
    • ここでいう PDF は反射が発生しているマテリアルの PDF ではなく、入射光という現象の PDF である。入射光が強い = その方向から光子がやってくる確率が高い。
    • つまり素朴な path tracing においては Ordinal MC が想定する "ある sample が draw される頻度" という形では入射光の PDF が表現されず、頻度は全角度一定だが Li という形でその角度の PDF がわかる。
    • これは "PDF がわからなくても解ける" という MC の肝をガン無視している気がするが、そういうものを Monte Carlo integration と呼んでも良いのだろうか・・・という疑問はあるが、まあきっといいのでしょう・・・。
    • なお PBRT の実装では素朴な path tracing と違い、BRDF がマテリアルの PDF というものを持っている。つまり素朴に半球全部に反射する必要はなく、BRDF の実装(シェーダ)が反射先をコントロールできる。これは specular reflection みたいに反射の向きが決定的な場合に無駄に半球全体をサンプリングせずに済むので便利。
    • ただし、その際にシェーダはフレームワークである PBRT レンダラに反射先(というか入射光 wi) の PDF を返す必要がある。レンダラはこの PDF に応じてそのレイの寄与の weight を調整する。
    • ちょっと腑に落ちた。おまえほんとに Monte Carlo を名乗って良いのかよォというところだけ納得いかないが、まあいいです。
  • Monte Carlo integration - Wikipedia
    • h(x) 確率密度 p(x) とそれ以外 f(x) に分離する、ということは特に書いてない。よくわからん・・・。
  • Metropolis Light Transport
    • 更に睨むと・・・分布を cancel out するのか!すげえな。

火曜日

  • 05:17. アラーム設定直し忘れて時間がない...
    • Paper reading. Reyes
    • CCI 6/32 というコンピュータが参照されているがまったく謎
    • 前回の podcast, 自分の Monte Carlo Integration への無理解が露呈している。MCMC とか何度勉強しても記憶から抜け落ちてしまうのは何なのだろうな・・・。Podcast を口実にもう一回復習する法が良いのではないか。
  • Mockito の verify() しか使っておらず一つも assert のないひどいテスト郡に出会う。Java のコードクオリティについて語り合う相手がいない悲しさはあるが、Java とかどうでもいいのも事実で、つまり日々どうでもいいコードを書いて暮らしているのか自分。
  • うー金曜日に性能リグレッションがあったのにダッシュボードを見逃していた。アラートつけてくれー・・・。
    • ぜったいおまえらだろというコミットを spot したが偏見はよくないのでベンチマークします・・・あとで・・・。

月曜日

  • 04:57. 早起きしきれなかったせいかいまいちしゃきっとしない。最近 cosleep 中断中の影響で就寝が遅くなりだめだな。
    • note.mu の writing を試しているが、autosave の notification がウザいし undo はぶっこわれてるし、ほんとダメだなこれ・・・。それにしても WordPress にしろ note.mu にしろ Medium のエディティングをぱくっており、オンラインの編集体験を破壊した Medium の罪を感じる。Medium のせいではないのだが・・・(Medium 自体のエディタは良いが、パクリ勢がだめ。)
  • 案の定 fast が破綻している。やはり数値目標が必要ということで、電話機出るまでに under 60kg を目標とする。年末食べ過ぎに備えるぜ(願わくば)。
  • BPF Performance Tools (Book)
    • 買うべき本が来た。
  • また一つ知っておくべき社内コマンドラインツールのオプションを身に着けた。
  • Can “Indie” Social Media Save Us? | The New Yorker
    • Cal 氏の流行り物を我田引水するスキルの高さは microcelebrity の素質がありすぎて気の毒とすら言える。
  • むかし面接クイズ的なやつの過去問に「どうやってタイマーを実装しますか」みたいのがあり、「スレッドを作って sleep() します」が答えなのに絶望した遠い記憶があるのだが、そんな実装を仕事のコードに発見してしまい絶望が蘇る。きみら世の中にはイベントループというのがあってな・・・。書いたやつが誰か blame しようと一瞬思ったが心の平安のためやめておく。
  • Amazon.com: Nod by Tuft & Needle Queen Mattress
    • Tuft and Needle, もう薄い mattress は作っていないのかとおもったら Amazon 限定で売っているらしい。オンラインマットレス販売、引っ越してきた頃は目新しかった気がするけれど今や類似製品がやまほどある戦場になっている。
    • マットレスはさておきオンライン単品売りブランドは細々と良い物があり好ましいので色々増えてほしいもんです。安いやつが。

On note

|

Kzys が note.mu などを使い始めるという。

むかし Mercurial ユーザだった頃、Kzys に「時代は Git ですなぜなら GitHub があるからです」と言われて Git を使い始め、それが圧倒的に正しかった体験から Kzys の流行りものへの適応には信頼を置いている。自分の中二病的アンチメインストリーム傾向は他人の力で訂正するしかない。(同じ理由で Higepon のメインストリーム力にも高い信頼を置いている。)

自分は Qiita や DEV に値するがんばった技術的文章を書く気はない。けれど note はつかってみていいかもしれない。それがなぜかはわからないが、それがなぜかを理解するために。

文章に課金したい書き手にただメッセージを公開したい自分のような人間が混ざるのは筋が悪そうではある。というか同業の Medium がその筋の悪さを pay-nudge-walling で体現してしまった。note (capitalize しないの気持ち悪い...) に同じ問題がないのかよくわからないが、そういうことをいっていると "grumpy 中年" になってしまう。


ある platform に参加するには、書くだけではなく読んだほうが良いと思う。そうしないと雰囲気や流儀みたいのがわからないし、書くだけではコミュニティに所属して楽しくやるのも難しい。

そう思ってアカウントを作り note のサイトを眺めていたのだが・・・。なんというかテクニカルなレベルで出来が悪くてげんなり。

  • たとえばトップページからリンクされている "ピックアップ" というページに "ルール1, ルール2, ルール3" みたいな placeholder が残されている。数週前から治ってない。正気か?
  • モバイルウェブでみるとレイアウトが崩れている(画面にフィットしない)。コンテンツサイトでこの初歩的な壊れ方はどうなんだ。きっと iPhone ではちゃんと見えるのだろうが・・・
  • アプリはウェブよりはマシだが、ウェブでやってほしいくらいの機能しかない。オフラインとかないんすか・・・。
  • エッセイマンガが多いが文章と混ざって降ってくる。マンガに人気あるならちゃんと UI で優遇してやってくれや・・・というかもうマンガサイトに pivot した方がいいのでは・・・。

ここでめげてはいけないと歯を食いしばってしばらく冷やかしているが・・・読みたいものが無い。

  • エッセイ漫画興味なし。文章を書きたい人とコミュニティがかぶってるのか疑問。
  • 意識高くなりそこねた自意識日記およびエッセイ。人々がこういうのを書くのはいい。でも自分は特に読みたくない。
  • 情報商材っぽいなにかへのリンク。
  • 中身のないビジネス風記事。

自分は根本的にいまあまり日本語を読みたくないし特にアマチュアの生煮えテキストを読みたくない、という問題はあるかもしれない。ならばなぜお前は日本語で雑文を書いているのかと言われるとまったく反論の余地はないけれども。


note やるぞやるぞと決めてから改めてソーシャルメディアなどに流れてくるリンクを見ていると、たしかに note で書かれたものはある。それらは必ずしも自分が読みたいものではないが、サイトの feed に提示されるものよりはマシ。しかし運用は人気のあるものを流さない方針という。治安がどうこういうビジョンはわかるけれども、結果として人が集まらないと書き手に読者を提供できるのか?そしてサイトのランキングをいじったところでハイパーリンクのある世界の炎上から距離を置けるのだろうか。いまいち信じられない。結局ソーシャルメディアからの流入に頼ってたらダメだよね。

アマチュアコンテンツの platform としても note はそれほど独占的でなく、はてなブログや LINE ブログのような従来の blog platform もよく見かける (LINE ブログは「従来の」ブログではないかもしれないけれど。) 英語圏で感じる blog の死んでしまった感は、日本語には無い気がする。

一歩さがって考えると、ブログの末裔が存命なおかげで note は Medium と違い「課金したい書き手」というニッチに集中できているのかもしれない。別の言い方をすれば note は blog の代替ではなく newsletter ... というかいわゆる「メルマガ」の代替なのだろう。そう考えると feed の ranking とかをチューンしないのもなんとなく納得できるが、一方で自分にはますます必要がないものに思えるなあ。

冒頭の「サイトからのおすすめを読むことで note というコミュニティの参加者になる」というアイデアも、メルマガ的視点でいうと筋違いなのがわかる。つまりこれら有料コンテンツの世界では一人ひとりの書き手を中心に microcelebrity 的コミュニティが構成されており、それら同士はあまり crossover しない。あるいは(有料の)書き手が別の(有料の)書き手を参照するという形でコミュニティ同士が接続される。そこに読者の姿はない。読者を過剰に empower してしまったソーシャルメディアへのアンチテーゼとして、これは一定程度正しい。

ソーシャルメディアに流れてくる note 記事の書き手にしろ、特段コミュニティとしての note に入れ込んでいるようには見えない。これは昔の blog community みたいのとは違う。世界は flat ではなく、書き手と読み手に分断されている。もっといえば有名人と mob に分断されている。そこに the world being flat というファンタジーへの郷愁がないところは post Twitter というかんじで潔い。

そう考えると望ましい note への参加方法とは、人気のある書き手の note を購読しつつ、自分も購読料で一山あてたい野心をもって有名人に絡みつつ note を書く、とかだろうか。ここで Internet microcelebrity as MLM 批判を持ち出す気はないけれども、興味もわかないな・・・。


がしかし!こうした外側からの表層的な批判が孕む的外れさから逃れるために!我々は実際に何かを書いてみる必要があるのではないか!景気づけに一人称複数ですが自分の話です。

しかしこのブログのようなことを書いてもめんどくさくなるだけだしどのみち時間も気力もないので、毒にも薬にもならず書くのもそんなに大変じゃない話題でなんか書くことないかなあ。

自分でやるのはめんどくさいのでゆこっぷ(奥様)に「なんか書いてよ」といったら断られた。一人称複数とは。

追記 (2019-07-30)

 

Link: ニューヨーク・タイムズは日本を「独裁政権」と呼んだのか、気炎を吐いても息さわやか - ネットロアをめぐる冒険

via ニューヨーク・タイムズは日本を「独裁政権」と呼んだのか、気炎を吐いても息さわやか - ネットロアをめぐる冒険

珍しく NYT が話題になってるので眺める。

  • 朝日新聞、というか新聞全般はいつも元記事をリンクしないのがひどい。
  • それはそれとして <Japan is a modern democracy where freedom of the press is enshrined in the Constitution, which American occupiers drafted after the war. It is not the kind of place where journalists are denounced as the “enemy of the people.” Still> ときて <the government sometimes behaves in ways more reminiscent of authoritarian regimes> と「現代民主主義」の対なうえに "regime" なんだからネガティブさを強調する語として「独裁政権」は別によくね?
  • リンクされてる「権威主義体制」訳の文章はアカデミアの書いたテキストで、それとこのライトなポートレイト記事の訳を比べても仕方なくね?
  • NYTimes がすごい無色透明な報道機関であるという前提がある気がするが左よりで opinionated なメディアだし、そうでなくてもアメリカのニュースは(リンク元の asahi.com の特集が示唆するように) Trump がらみで言論の自由にピリピリしてるんだから、歯に衣着せぬ感じな「それでも日本政府はときに独裁政権をほうふつとさせる振る舞いをしている」という訳は権威主義体制みたいなやんわりワードより雰囲気を伝えている。なにかニュートラルな話をしてるんじゃなくて直球でディスらてんのよ?そのニュアンスを伝えたかったんでしょ。
  • まあ記事はディスりが本題ではなくこの記者の存在の興味深さなので、NYT が日本を独裁のようと批判したとする cherry picking がフェアかどうかはまた別。どちらかというと掴みためののレトリックじゃね。
  • ちなみにコメント数を見ればわかるとおりアメリカ人には興味ない話題なのだった。東の方には独裁政権いっぱいあるからね。(自分も冒頭記事を読むまで Ms. Mochizuki 知らなかった。日本のニュースもうちょっと読んだほうがいいな・・・)

Fragment に書いていたら長くなったので別記事にしてみる、という実験。


一歩下がって考えるに、これは翻訳というものの限界な気がする。

自分の感覚だと「権威主義」という言葉はアメリカ人のいう "authoritarian" ほどネガティブな空気を纏っていない。それはたぶん歴史的に割と authoritarianism っぽい文化が通底しているからな気がする。ついでに「体制」という後も、戦後すぐならともかく 21 世紀には "regime" ほどネガティブなニュアンスがない。

なので "権威主義体制" は直訳としては正確だが "authoritarian regime" という語が孕む「うげーヤベーなあいつら」という雰囲気を伝えていない。でもこれって直接的な意味のマッピングと価値観や雰囲気のマッピングの間にある不一致がうんだ lost in translation だよね。

ついでにアメリカ人にしてみれば authoritarian も dictatorship も等しく悪なので、そこを繊細に使い分ける動機はない。NYT の寄稿者の中にはそういうのを気にする書き手もいるだろうけれど。リンク先の記事はもうちょっと雑。

朝日新聞の記事が雑さのギャップにつけこんで我田引水してるのは事実だと思うのでそこにケチをつけるのはいいと思うけど、ある語の訳を nitpick するのは生産的ではない気がする。

メタなマウントとして、リンク先の記事も朝日新聞も NYT を絶対視しすぎ。NYT -> asahi.com でもちこまれた歪曲は NYT 元記事の左傾や雑さによる歪みに対して significant なのか?NYT いいメディアだけど別に隈なくクオリティ高いわけじゃないよ?日本の話なんてとくに眉唾がちなんだから、ちゃんと読んでケチつけといたほうがよくね?


我ながらクソのような出羽守を書いてしまった・・・。しかしそうした衝動の掃き溜めとしてブログ書いてるからいいのです。

Fragment #13

|

土曜日

  • 04:38. ふたたび前日ダラダラ。編集おわったらスタバ行こう。
  • 05:29 スタバ到着.
    • お手紙配信業。
    • お手紙配信先つまり友人からクソリプがきてうんざり。この消耗がイヤで時差公開にしたのだったと思い出す。
  • 夏なので beach に行く頻度が増えている。足を入れるくらいならいいけど泳ぐには冷たい。いつになったら泳げるくらい暑くなるのか調べると・・・ならないな。Monterey, August の average high が 68F vs. 逗子は 86F. Norcal, 海水浴には向いてなかった。Beach は凧揚げをする場所なり.
  • The Changelog #352: The Pragmatic Programmers with Andy Hunt & Dave Thomas |> News and podcasts for developers |> Changelog
    • 気が向いたら聴く

土曜日

  • 04:27. 前日ダラダラして就寝が遅れると、それだけ朝も遅れるという因果応報. 編集.

金曜日

  • 04:23. 洗濯物をたたんでいたら出遅れた. Podcast note writing.
  • Physically Based Rendering: From Theory to Implementation を cover-to-cover で読みたい人生だった・・・。若いうちにやっとくといいことたくさんありすぎて個々のやっとき項目にはあまり情報量がない。
  • 仕事やる気がおこらん。旅行から戻って以来、体から糖が抜けてないせいで低糖状態で勤労意欲を保つのが難しくなっており危険。ラップトップを閉じ音楽などで脳内麻薬だしつつがんばるべし。
  • はらへった・・・空腹力の低下を感じる・・・。
  • Antelope Canyon, a Navajo natural wonder, adapts to the Instagram age - Vox
    • Windows 7 の壁紙が招いた観光客か。自分も Napa へ XP spot を探しに行った。XP-like 風景は ubiquitous なのでこの canyon とは違うかもだが。
  • 若者がリモートチームからのパッチに雑で blunt なコメントをしていたのでフォロー。年取った感・・・。
  • Hermes: A new open source JavaScript engine optimized for mobile apps
    • 景気いいな React まわり。そして JIT ないといいつつ LLVM くっついてたり JIT というディレクトリがあったりするのは何なの?

木曜日

水曜日

  • 05:48. 家族会議で就寝が遅れ、結果寝坊したらこの有様. 6 時試合終了なので何もできん. きびしい. なにかを見直す必要を感じる...
  • Podcast のエゴサーチついでについったを見ていたら消耗してしまった・・・。なんでみんななんかよくわからん煽り合いをしているんだ・・・(答:そういう人ばかりを眺めていたから)Twitter で時間を溶かす後悔もインスタントラーメンの食後感と似ている。
  • 会社にきたらできる助っ人から新しい CL が来ていたので見ると・・・これは!自分がやりたいけど色々無理だわと思っていたことを軽々とやってのけている!!!アプローチもスマートだし色々自明でない low level details を使いこなしており神。いやー頼もしいわ。いい仕事をみると心が洗われるねえ。思わず resume を見ると ICFP 競技勢だった。
  • Chrome Tracing for Fun and Profit – Several People Are Coding
    • Electron 求人あるのか Slack. Electron 人材になりたい人生だった気もする。
  • 締め切りのことは忘れてリファクタリングとクリーンアップ。常に気が済むまでコードを清潔にしながら働ける日は、いつかまた来るのだろうか・・・。
  • UI  関係者があまりに code hygiene に興味がなさすぎるせいでひどいことになっているが、結果として結局 UI 直接いじらずとも wire するだけのひと(=全員)が迷惑しているのでなんとかした方が良い。来年はコード品質に注力、とかいってもマネージャわかってくれないだろうなあ・・・という悲しみ。いうだけ言ってみても良い気がするが、そんなことして自分の評価を無駄に危険にさらしてもなあとも。
    • しかしコード品質が重視されていない世界(世界の大半)でコード品質の重要性を説くというのはそれはそれで意味のある仕事に思える。さて。
  • 昼休みに論文読もうとしていたがランチに捕まる。危機。

火曜日

  • 4:03. preschool 開始に向けて妻子を 6 時に起こしてくれ (vs 7 時) というリクエストがあったため、自分の朝も早めてみる試み。段々エクストリームになってきてやや体調が心配だが、寝るのも早くなってるから大丈夫と信じておく。
    • Paper reading.
  • MS のダサいキーボードが来た。でかい・・・そしてキーが深い・・・しかし少なくとも手首はラクになった。やれやれ・・・。
  • How to run a small social network site for your friends
    • Ops の練習も兼ねて Mattermost なり Mastodon なりを動かいてみたいと夢見ることはあるが、実行には至っていない。かつて Discourse を動かして3日で止めたのでやはりあまり向いてないのだろうか・・・。
  • 性能問題のためになぜか他のチームから駆り出されてきたプログラマと仕事してるのだけれど・・・・優秀だ!すげーな!いつもこんな感じで駆り出されているのだとしたら気の毒なのでさっさと終わらせてあげたい。そしてできるプログラマのコードをレビューしてると自分が良いプログラマのような錯覚を抱きがちで危険。しかし普段からこういう気持ちで仕事をしたいもんだとも。
  • cwida/duckdb: DuckDB is an embeddable SQL OLAP Database Management System
    • ふーん面白そう。Paper はこれだが随分あっさり。新規性より実用性か。
  • あまり重要でないバグなどを直してみたら段々と感覚が戻ってきた。夏休みのあとはリハビリが必要。
  • Get your work recognized: write a brag document - Julia Evans
    • 半期に一度欠かされる人事考課の自己評価はまさに brag document...とおもったが半年だとあいだ開きすぎという話だった。Snippets の頻度は悪くない。あれを brag document だと思って書く必要があるのだろうな。
  • さて溜め込んでいたバグ取りとリファクタリング・・・と思っていたらまた謎の bureaucracy task が・・・なんなの・・・。
  • Apple adds True Tone display to the MacBook Air and Touch Bar to the entry-level MacBook Pro - The Verge
    • Macbook Air 欲しかったなあ・・・(郷愁)
  • Microsoft makes AI debugging and visualization tool TensorWatch open source - Microsoft Research
    • PyTorch のための Tensorboard 相当を Microsoft が作るとは。Jupyter にくっつけるのいいな。SIGCHI でデモしたとあるが paper はなし。
  • I Can't Stop Winning (Pinboard Blog)
    • 死なないようにがんばってくれや(金払ってます。)
    • 星の数ほどあったブックマークサービスは皆死に絶えた中生き残ってる事実が偉い。そういう意味で自分は嫌いだがはてなブックマークもだいぶ偉いと言える。

月曜日

  • 4:30. 日常復帰. Paper reading.
  • 久しぶりに fast なため血糖値下がる感覚が強い.
  • 仕事すんぞ。とりあえずメールを眺めるところから、というかそれで今日が終わりそうだが・・・。
  • 愛用している Microsoft の wireless keyboard に vulnerability あるから使うなという通知が。厳しい・・・。腱鞘炎対策で買ったものなのでやめるの不安、というか古いやつを試してみたらあからさまに手首に不安が。Wired でそこそこ ergonomic なキーボードを探さないとなあ。社内備品リストをみると Wired で MS のダサいやつがある。まずはこれでいいか・・・。
  • 新しい TPM のひと優秀だなー前の人もだったが。
  • 各種通知消化終了。
  • なんかだるくて頭が働かん。起床就寝はもとに戻せてるけど頭がまだ時差ボケなのだろうか。あるいは単なる夏休みボケか。
    • というか完全に仕事が頭から page out されている。そこそこ記録残してるつもりだけど、暗黙の考え事みたいのが色々あった、のに加え、休暇入る直前は謎の rush out work を強いられていたので仕事の見通しみたいなものが破綻し、そのままなのだった。きびしい。計画や優先度を見直す必要があるが、その精神力なし。

退屈な電話機と仕事の物欲

|

ハイエンドスマホ付属アプリの仕事をしていて言うのもなんだけれど、スマホはもうちょっと安くて退屈にならないものか。じっさい新興スマホメーカーの多くはスマホの安くて退屈化、すなわちコモディティ化を目論んでいたはずだが、いまいち成功していない。PC はもっと順調にコモディティ化が進んだ記憶がある。

もちろん安いスマホはたくさんあるし、台数を見れば売れている。けれど業界の中心にある感じがしない。端的にいうと iPhone や Galaxy をやっつけられていない。OnePlus はかなりいい位置にいたはずだが、いつの間にか高価格化の波に引きずり込まれている。ハイエンドの電話機が段々と売れなくなっているのは事実だけれども、結果として起こるはずの値崩れが起こらず、逆に値上がりしているのは興味深い。

これは要するに Apple が頑張って差別化に成功し続けているということなのだろうなあ。成功の陰りは販売台数の減少から明らかとはいえ、それでも多くの人々が iPhone を買い続けている。iPhone の差別化にはハードウェアだけではなく iOS のエコシステムも含まれている。エコシステム側の差別化が難しい Apple 以外の電話機メーカーは苦労しているけれど、Apple はだいぶ粘っている。

とかいってる間に PC もコモディティ化が底を打って値上がりしている様子があり、これもやはり Apple / Macbooks の影響に見える。スマホと同じく安くラップトップはいくらでもあるから、コモディティ化が失敗したわけではないけれど。

PC もスマホも安くて退屈になってほしい自分ですらハイエンド機に物欲を刺激されがち。これはガジェットへの金遣いが荒くなっている愚かな中年という面はある一方、愚かな中年を散財させるコンシューマ向けコンピュータというマーケットを切り開いた Apple はなかなか大したもんだとも思う。


もともと「スマホのコモディティ化を食い止めた Apple なかなかやる、しかし自分はコモディティ化を支持する。」という話を書こうと思っていたが、よく考えると自分は仕事からどうしょうもなくバイアスを受けている事実に気づいてしまった: スマホはコモディティ化している、けれど自分はハイエンドスマホが欲しい。自分の物欲を業界動向にこじつけるのはよくない。

仕事でスマホ関係をやってなかったらコモディティ化の恩恵にあづかり OnePlus なり 3a なり Moto なり Nokia なりの適当な middle-end を雑に買って使っているであろうことを思うと、ガジェットに近い仕事は無駄に物欲が刺激されがちでよくない。

Toiletry Bag

|

今回の旅行は荷造りグッズを少し拡充してみた。

まず packing cubes を買い足した。バックパック用に小さいのを増やし、要洗濯衣類格納用に大きいのを増やした。どちらも役に立った。特にバックパック用は子どもの着替えやタオルを突っ込んでおくのに重宝した。複数個セットでしか売られていないのが不便・・・と思いきや余剰分はゆこっぷ(奥様)が活用していた。

パスポートケース、これまで使っていたのが壊れかけでパスポートが危険に晒されていたため交換。グリップしやすいので盗難への備えになってる気がするのと、ペンを入れておくと税関の書類を書く役に立った。リンク先のやつは安っぽい。金を払えばもうちょっとコンパクトになりそうだけどまあいいです。

そして Toiletry Bag. オフィス女子がトイレに持ってくようなやつ、という差別的認識だったが、製品説明によると登山者とかも使う想定らしい。洗面用品だけでなく細かいケーブルみたいなガジェット周辺アクセサリもつっこめる。荷物がだいぶ片付き満足。飛行機の機内持ち込みにも重宝した。これも金を払えばではある。

あとはスマホをパクられにくい状態で持ち歩くのに便利なカバンが欲しい。バックパックの外側のポケットに入れるのも、衣類のポケットも、若干不安。今は通勤用のバックパックをそのまま使っている。そして旅行専用バックパックは増やしたくない。