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Impossibility Of Remote (Contd)

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前の続き。

社内求人で「リモート可」という検索ができるようになったので眺めているが・・・よくわからん。そして数が少ない。リモートに限ると、ただでさえ少ない(自分にできる)職の選択肢が更に狭まってしまう。

あと冷静になって考えるに、リモートで新しいチームに入るってすごい難しそうじゃない?チームの側も remote で onboarding する体制ができてないといけないし、自分にしてもがんばって顔を売らないといけない。東京の頃はそういう "visibility" 対策を色々考えないといけない雰囲気があった。せっかく引っ越してそういうくだらいことをしなくてよくなったのに、やりたくないだよ。

たぶん現状の勤務先の remote というのは、チームでの tenure の長い人が同じチームにいる前提でやるものなのだろうな。ある種の「上がり」ステータスで、キャリアを前に進めていきたい人がやるものではない。別に自分はキャリアを「前に」進めたいわけではないが、なんか違うことをしたいわけで、結局は同じ問題がある。

むしろキャリアを「前に」進めたい人は、同じチームではなくてもそれなりに縁のある近接チームに移りがちで(たとえば OS の中の人が OS の他の部門にいくなど) 、そういう距離の近い異動だと onboarding も少しはラクだろう。でも全然違う組織にいくのは大変。

その点で OS, 検索, ブラウザのような巨大製品は壁の内側で動き回れる範囲が広くて少し羨ましい。カメラはチームの大きさが不十分。そのうえ仕事もニッチで専門的なもの(画質の改善とか CV とか)が多く、自分のスキルセットでできることがあまりない。

チームを移るなら、来年早々に子がワクチンを打ち、オフィスの再開が確定したありでやるのが良いのだろうね。それまでは heads down. 別にほんとにオフィスがあくまでまたなくてもいいと思うけど、最初数ヶ月ずっとリモートとかだとキツそう。

Hierarchy

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ちょっと前に manager にならないまま出世した同僚が・・・TLM になってしまった!なんでやねん!いやいいんだけどさ、やりたいのほんとに・・・?ふとその人のマネージャ、つまり自分のマネージャのマネージャをみると、もはやほとんど IC がぶらさがっておらず「マネージャのマネージャ」になっている。しかしそのマネージャたち、だいたい部下が 3-4 人とかしかいない。この余分な階層いらなくね?

最近感じている仕事のイヤさ、息苦しさは、直接的には今の TLM がイヤなわけだが、TLM というのはどうしても micromanage がちになると思うんだよね。部下が少ないと尚更。なので 3-4 人が下についた TLM ばかりのチームは micromanage 地獄となる可能性が高い。

その TLM がある意味真面目に仕事をして laser-focused なビジョンとかを決めてしまうのもイヤで、すごい狭い範囲の仕事しかできなくなってしまう。なんかもうちょっと広い範囲からやることを探せないと解空間狭すぎ。息苦しさの一つはここにある。もともともアプリとかってのはそれだけでずいぶんスコープが狭いんだから、その中くらい自由に動かせてちょ・・・。

自分が会社に入って最初の五年くらいは、東京でも MV でもマネージャは 20 人くらい reports がぶらさがっていた。前のチームでもマネージャの下は 10+ 人はいたはず。これだと、たとえば細かい問題への対処とかは遅れがちだったり、キャリアの相談にのってくれないとかいう問題は起きうるが、かわりに micromanage にはなり得なかった。個人的には、トレードオフとしては全然この方が良い。

マネージャのマネージャ仕事さぼりすぎじゃね?とか文句もいいたくなるが、必ずしもそうとは言えない。バグをたらい回したりつついたり、それ以外にもやたら他のチームとのミーティングとかをしていて、渉外が多いように見える。これなんか受託開発の管理職が事実上マネージメントしてなくて渉外やってる昔々の記憶にあるマネージャの姿に近いのでは。

などと思いつつふと旧チームメイトなど面識のある社員たちの組織をランダムに冷やかすと・・・ 10 人以上 direct report のいるマネージャって随分少ないね。前からそうだったのか、最近こうなったのか客観的な証拠はないが、傾向としてはツリーの幅が狭くなっている気がする。自分のマネージャのマネージャだって二年くらい前はもうちょっと下にぶら下げていたわけだし。ツリーの深さが増えるのは会社の規模拡大のせいだと思っていたが、それだけでもなかくツリーの形が変わっていた。なんなのだろうね。下っ端的にはいいことなし。TLM もそんなにいいことないとおもうんだけどね。M 大変じゃん。TL でよくね?


はーどうしたものか。まあ他のチームにいくのが正解なのだろうが、いちおうそれ以外の選択肢も列挙してみる。

偉くなる。偉くなるほどツリーの上の方にぶら下げられがちなので。しかし TLM にならないまま偉くなる難しさが顕になってしまった今、ますます出世は期待できない。出世はどのみち諦めたのでこの選択肢はないが、偉くなって得られるものの一つに TLM を避ける魔除けの力があることを理解した。

マネージャのマネージャにゴネてみる。これは可能かもしれないが、貸しができてしまうし、現在のマネージャとの関係も微妙になってしまうなあ。引き続き一緒に仕事をする必要があるわけで、あまり摩擦を生みたくない。そこまでして続けたい仕事ではないからね。それらしい口実を捏造すればいいのかもしれないあ。

我慢しておく。これは・・・特にいいことないな。ただタイミングを選ぶ上である程度の我慢は必要。

はー他にうつるにしても、今までとは違う考え方をしないとなあ。

まず今議論したように、人数少ない TLM の下につくような仕事は避け TL じゃない report の多そうな M の下につけるチームを探す方が良い、これは案外難しい。なぜなら hiring は新しくマネージャになった人の下につける誰かを探しているケースが多く、そういうマネージャは report が少ないからである。求人情報から不完全に推測するしかない。

あとはオフィスの場所ね。遠くに引っ越す予定のチームは避けたい。ただこれと↑だとオフィスの場所は妥協が必要かもしれないねえ。

リモートフレンドリさ。なるべく隣接チームが地理的に散らばってるところを狙う。優先度としては nice to have である。

現在の仕事との近接度。カメラ部門の他のチーム。となると HAL だろうけれど、あの人たちはガチで締切がきつそうなのでやだな・・・。同様に OS 部門もイヤ。OS はバグのスループットも高いから尚更イヤ度高し。モバイルをやるなら何らかのめんどくさくなさそうなアプリがいいなあ。ただモバイルだと OS 部門が一番職が多いので、あまり贅沢は言えないかもしれない。モバイル以外。新 OS? Dart はやだな・・・。出戻りでブラウザ?は今更やりたくない。景気でいうとクラウドなんだろうけど、できる仕事なさそー。電子書籍?は頼りにしていたマネージャが亡くなってしまったので不安。求人があるのか知らんし。

まあ、なんらかのアプリ仕事で、なるべく規模の小さいやつを中心に探すのが妥当なのだろうね。もうモバイルやりたくないけど、脱出がゴールなので贅沢は言うまい。


タイミング。別に harassment とかの強いストレスがあるわけでないので、急ぐ必要はない。電話機の締切が過ぎたら仕事のイヤさレベルの低い時期になるし。今のチームにはそれなりに恩があることだから、overdue になっている地味な自動化とかの仕事をきちんと終わらせつつ行き先について考えるのが良いのだろうね。

とはいえ良さそうな求人は応募しないとすぐ消えてしまう問題もある。いまから求人を眺めはじめ、しかし応募はしないというのはそれはそれでストレスそうなので、異動先探し自体も電話機のあとだな。今は heads down の時期なり。

人は会社ではなく上司を見限るというのはよく言ったものである。