入門活動 – D3.JS

というわけで今朝からは D3.JS でもやってみる。いちおう何ができるか理解して、必要な時に触れるようにしておけるくらい。深入りする予定も具体的に何か作る予定も今のところはなし。

そして今朝は寝坊したので 30 分くらいしかない。starting point さがして終わりだな。

今日はここまで。はー D3 はいいけど Observable がかったりー。しかし添付ファイルのデータに依存しているので他の環境に持っていくのはかったるいのだった。とりあえずこのチュートリアルは Obsevable でやるべし。

そして自分のフロントエンド力がゼロすぎるせいで D3 の NPM パケージを使って実際に何らかの HTML を作る部分ですごい困ってしまいそうだなあ・・・。まあそれは後日ということで。

誤読活動 – A layered grammar of graphics

A layered grammar of graphics

というわけで ggplot2 論文。これは…素晴らしいね。本家 GOG で曖昧だった部分をすべて明らかにしたのみならず(たとえば transformation のよくわからなかった部分は丁寧に解説されている)、整理しなおし拡張している。そして可視化の best practice のようなものにも言及している (ex. “In practice, many plots have (at least) three layers: the data, context for the data, and a statistical summary of the data.”)。コードもある。

一方、当然なら本家 GOG を参照しているのであれを読んでいないと割と意味不明ではある。そういう意味で GOG は Hadley のこの論文を読むための税金だったのだと思えば許せる。

そして読んでいて気付いたが、ggplot2 にあるのに Altair にない機能が普通にあるね。Contour とかないじゃん。これ超欲しいんですけど。

これに限らず、Hadley の可視化に関する知見を学ぶためにこの人の書いた本を読むのは意味がある気がする。

心の積読にしておこう。

さて、これで星空日記から始まった可視化入門の旅は終わった。次にやることを考えないとな。まあ dashboard の本は読むとして、あれだけだと若干退屈なのでもうちょっと他にないか考えようではないか。イメージとしては dashboard の本は私用 laptop にアクセスできない会社の昼休みとかで読み、家ではもうちょっと手を動かす感じにできないかなあ。まあ無理に手を動かさなくてもいいんだけど、画面でないとできない活動、同じ読むでもコード読みとか、そういうかんじの何かをやりたい。Notion にでも書き出して考えるべし。

収録活動、列挙活動 – It Will Never Work In Theory

子の日本語補習校入学式、および子が世話になったデイケアの関係者がなくなった葬式などが控えているが、スーツの下に着るシャツがない!がサイズがわからない!とあたふたしながら適当に Amazon で物品を購入。

プログラム雑談収録、のち雑談してたら夜が更けた・・・。


読む論文探しをしたい。そしてちょっと緩めのを何本か息抜きに読みたい・・・と思っていたら AOSAGreg Wilson がすばらしいサイトをやっていた。その名も: It Will Never Work in Theory! Empirical Software Engineering の論文をレビューしている。このレビューを読んで面白そうなのを選ぼうではないか。いやー全部面白そうだね。Greg Wilson 相変わらずいい仕事してるじゃん。

といっても全部が実際に面白いはずはないので、読んで面白いやつを紹介してまいりましょう。

執筆活動 – m.g.i

Message Passing 書き終わり。そのほかお手紙に返事など。


Windows には最近は scoop という便利インストーラがあると教わり入れてみる。(参考: MacOS ユーザが WSL では無い Windows のコンソール環境を整える – A Day in the Life)

お、いいじゃんと勢い余って duckdb を Windows native でビルドしようとしてみるが、なんかいろいろ足りず挫折。また今度・・・。そして Windows ネイティブ開発しようとするとダウンロードサイズがでかい。つぎ laptop 買うときはでかめの SSD が欲しいかもしれないなあ。

参考リンク

誤読活動 – The Grammar of Graphics

The Grammar of Graphics | SpringerLink

というわけで一通り読んだが・・・わけがわからん。

ハイレベルな主張はそれなりに理解できる。つまり、データの可視化というのは以下のようなステップからできていて、それぞれのステージの仕様を指定の上データをつっこめばグラフができるんだよ、というはなし。 *

  • まず入力は Data. これがなんなのかははっきりしないが、最初のステップ “Variable” ではこのデータを “Varset” というやや奇妙なモデルに変換する。これは雑に Pandas の indexed Series だと思えば良い。つまり、基本的には配列だが、ここの要素に index (ID) がついている。この index のおかげで他の Varset と Join できる。
  • 次のステップは “Algebra” で、ここで実際に join したりする。つまりこの Algebra は関係代数みたいなものである。なんか微妙に関係代数とは違うっぽいが、なぜなにが違うのかもその動機もはっきりしない。実際 Polaris では「我々はオリジナルを無視して関係代数に寄せます」といっている。
  • 次のステップは “Scale”. たとえば線形だったのを log scale に map したりする。
  • 次のステップは “Statistics”. ここで何らかの aggregation を行う。しかしどうやって group by 相当のことができるのかはナゾ。
  • 次は ”Geometry”. Point, Line, Area, Bar, Histobar, Tile, Contour とかを選びます。ここまでパインプラインの上を流れてきたのは Varset だったけど、この出力は Graph です。何が違うのかはナゾ。
  • 次のステップは “Coordinates” です。座標系を選びます。表示したいデータの次数が二次以上なら projection とかもします。
  • 最後が Aesthetics です。これはデータをどの見た目にマップするかを選びます。 x, y, color … このステップを通るとデータは ”Graph” から “Graphics” になります。これで無事描画できます。よかったですね。

よくねえええー。

この論文から Altair 的なものの面影を見ることは、頑張ればできなくもないが、これを読んでなにか可視化システムを実装できる気が全くしない。あまりに細部や具体性がかけている。Polaris paper を読んだ瞬間に「これ我々が使ってるダッシュボードの祖先じゃん!」と全てを理解してショックを受けたのとはだいぶ違う。

この論文が(回顧論文であることを差し引いても)2012 に出ていることを考えると、ひどくない?なんか引用されてる話題も 2002-2004 あたりで止まってるしさあ。を読むともう少し理解が深まる可能性はゼロではないが。個人的には「この著者はイマイチ」ということで打ち止めにしておきたい。重要な(かもしれない)アイデアを、ひどく不可解な形で公開してしまった Research Debt だと言えよう。$30 は無駄だった気もするが, GOG (as its original form) は overrated と結論できたのは良かった。Let’s move on.

こんな意味不明なものから GUI 側では Polaris/Tableau を生み出した Pat Hanrahan, API 側では ggplot2 を生み出した Hadley Wickham はマジ神。


そういうムカついた気分はさておき振り返ると、なぜ BQ でひっこぬいたデータを Altair で可視化する作業にもどかしさがるのか、またなぜ内製の可視化ツールはイマイチに感じるのか、理解が進んだ。

まず BQ+Altair のイマイチさは、Altair の ”Statistics” 機能の足りなさが一つの理由だと言える。GoG の世界において statistics すなわち aggregation はパイプラインの一要素である。SQL でデータを扱う我々は SQL で aggregate したいが、Altair の可視化は SQL から分断されたオンメモリの世界で起こる。オンメモリどころかデータを JSON で直列化する必要から 5000 件みたいなデータサイズの制限がある。aggregate するのは大量のデータから特徴を読み取りたいからなのに、その「大量」が 5000 件で cap されちゃうと厳しい。あと Altair というか Vega 側が色々な aggregation を実装しなおさないといけないのもムダ感がある。

よりハイレベルには, visualization と statistics は切り離せないというのが GoG の洞察なのに、Altair/Vega-Lite はそれを切り離してしまっている。これは R の世界で全てが閉じている ggplot2 にはなさそうな問題に見える。しらんけど。

個人的にはオンメモリで頑張るより Polaris みたいに可視化仕様から SQL を生成して必要なデータ整形を全部済ませるアプローチが Python の世界に来てほしい。Vega-Lite のレイヤを JS じゃなくて Python 側に持ってくるのが一つの方向性だろうけど、そういうことは起こらないだろうなあ・・・。

つぎに社内 dashboarding tool のイマイチさだが、これは可視化仕様の指定に GoG 的な composability が足りてないからだろうね。内製ツールの話をここに書いても仕方ないので細部は省略するけど、もうちょっと頑張ってほしかった。

以上。

文章活動、家庭活動

さて家賃を払わねばならぬ・・・そういえば引っ越して一年たったけど家賃更新なかったな。COVID の影響で禁止されているのだろうか。軽く探した感じ何も見つからなかったが。そういえば東京で一人暮らししていた 10 年間くらい、一度も家賃を引き上げられたことなかったな。今思えばすごい話だね。

銀行ついでに総資産を冷やかすと・・・減ってるね。そういえば株価下がってるというニュースを見た気がする。自国で百万人死んでも株価は上がり続けるのに、遠いユーラシアで戦争になると下がるの、資本主義のろくでもなさを突き付けられる感。

家計簿振り分け。ためなければ一瞬であります。

お手紙返事活動。

さて Message Passing のターンが来たので書くぞ。

昼間コーヒー飲んだせいか気が付いたら 23 時。今日はここまで。

雑用活動

お手紙活動に返事がきて、M1 Mac は Docker 動くしいいですよ、とのこと。ふーんとおもって適当にぐぐると、Docker Mac は仮想化のデフォルトが QEMU だという Reddit の発言を見かける。SO も。マイクロサービシズ!みたいな仕事は開発環境含め全部 Docker に入れてしまえば Mac だろうがなんだろうが好きなのを使えばよいということなのかねえ。

しかしこの話を書いていて WSL2 は Android Studio を使えない(限りなく無理) なことに気がついてしまった。うっかり Bazel とかを使おうとした日には積んでしまうな。Mac でも同程度にダメな予感もするが・・・。

IntelliJ なら最近は JetBrain Gateway というのがあって VSCode Remote 的に JetBrain 製品を使えるようになるっぽいが、Android Studio は当然のように未対応。これが動くとハッピーなのだけどねえ。そのうち対応してくんないかな。


来週の grocery 注文作業。子が生まれる前は一週間のメニューを考えてそれに合わせて買うとかやってたなあ。今は適当に買ってあるものを作るようになったが、適当に作るスキルの高まりにより割と困っていない。Imperfect Foods はイマイチなところもあるが、全体としては納得のできるサービスといえる。

家計簿。しかし前回から transaction が一件しかない。インポートが遅れてるな。

珍しく弟から電話。雑談。長男が中学受験だよ、など。自分の日本の友達でも子が中学受験とか言ってたし、昔と比べ一般化してるのだろうか。自分の卒業した都立高校も少しまえから中高一貫校になったという。そこには知らない日本がある。

少し前、自分の子に見せようと昔の日本の様子の動画(映画の切り貼り)を見たら不思議な気分になった。人々の恰好は古いが、街並みは案外変わっていない、というと誇張だけれど、多くが共通している気がする。しかし自分の脳内日本映像の解像度もだいぶ荒く、ただしく比較できない。

明日は朝から水族館にいくのでさっさと起きて弁当を作らねばならぬ。寝るべし。

運営活動 – m.g.i

昨晩は寝る前にダラダラと YT クッキング動画を見てしまい、結果として朝もシャキッと起きられずダラダラしてしまい、顔も洗ってないのにもう 4:35. 6:15 から走らないといかんので今日は読書はなし。Message Passing の原稿整理でもやります。なお最近観ているのは Pro Home Cooks, Joshua Weissman, Ethan Chlebowski, あとたまに J. Kenji López-Alt です。

終了。月末なことだしお手紙活動でもするか・・・。

終了。もうほとんど時間ないけど、昨日会社で印刷してきた論文のつづき読もうかな。

The Grammar of Graphics | SpringerLink

を買ったのだよ。$30 だから $1/page くらいしているが、この厚い本は読みたくないなということで。

  • 代数系を作るといっているが、ほんまかいな感。いろいろサンプルも怪しい。
  • たとえば 1980 年の人口をあらわす pop1980 という集合と 2000 年の pop2000 という集合を “blend” します、これは UNION 相当です。その結果を可視化するとこうなります、というチャートが pop2020 と pop1980 で別の列の pane に facet されているが、なんで UNION したあとなのに年代で group by できるんだよ!元のデータは year みたいな column なくて pop1980 も pop2000 も別の column じゃん!みたいな。
  • そのあとも scale のところでデータを指数表現に transform しますとかいっているが、可視化の legend がどうやって指数表現に transform された事実を知りえるのかまったくわからない。雑すぎる。まったく実装できる気がしない。可視化の dataflow pipeline をトラバースして検出するの?それとも dataflow の上を流れるデータに metadata つけとくの?

といったところで時間切れ。進まん。

移行活動 – ドメインなど

さてちょっと時間あるから WP に金払ってドメインの設定でもするか・・・。

「法蓮草の森」は完全に思いつきの名前すぎ、あとから変えたい気もするので、ドメインはもうちょっと agnostic なかんじにしたい。しかし notes.dodgson.org は使ってしまっている。records.dodgson.org とか? notes と何が違うのかという話はあるが、違いはなくて名前の衝突を避けたいだけです。logs とかでもいいけど、log ってかんじでもないからなー。

“Domain Connection” という機能が $13 だけど paid plan ならフリーだよー、とか書いてるので、むしろ domain connection だけ売ってくれと思って調べたが、それを買うことはできないらしい・・・なんだそりゃ別に personal plan でいいんだけどさ・・・。

とか試行錯誤していたら間違えてこのブログをアップグレードするかわりに新しいブログを買ってしまった!ギャー!しかしあっさり refund できたのでよかった。この refund のしやすさは評価する。

そして Personal Plan を refund してわかったことだが、もし Personal Plan で custom domain を使っていた場合、Personal Plan をやめて Free Plan に戻っても custom domain は使いつけられるらしい。それが $13/year の Domain Connection 機能。つまりこの “plan” にアクセスするには有償プランを購入のうえ refund すればよい。Audible の退会フローでだけアクセスできる格安プランみたいなもんだな。まあこのブログをちゃんとやってるうちはふつうに金払いますよ潰れてほしくないからね・・・。Misreading Chat を完全終了する日が来たら Domain Connection に切り替えていい気はする。

はー無事金払い終了。Domain の upsell が激しすぎてかなり UX を損ねているのが残念。でも consumer 向け有料サービスというのはこうなってしまうよなあ。世の中うまい話はないのである。まあトータルのお買い得度を考えるとこのくらいの annoyance はいいです。

読書活動 – Information Dashboard Design Ch 2, Ch 3.

朝起きて顔洗ってコーヒー淹れて着替えて 4:37.

Chapter 2: Thirteen Common Mistakes In Dashboard Design

  • Exceeding the Boundaries of a Single Screen.
    まあこれはわかりやすいね。なお画面を分けるのも、drill down は別にしてやめとけという主張。
  • Supplying Inadequate Context for the Data
    比較すべき数字が含まれていない(平均、目標など)。良い悪いだけでなく、どのくらい良い・悪いのかがわからないとだめ。
  • Displaying Excessive Detail o Precision
    逆に細かすぎる、みたいなの。ビジュアルが伴わない場合はなおさらそうだよな。というか table はイマイチな気がするな。自分の dashboard もちょっと table を混ぜちゃってるけど、あれは細部として切り離したほうがよさげ。
  • Expressing Measures Indirectly
    伝えたいことが伝わらない指標を使っている。例では予実の時系列チャートを挙げており、予実の額自体をプロットするのをダメとしている。かわりに予算を定数とし、予算に対する実際の出費の % をプロットしたほうが良いとしている。予算超過しているかどうかがわかりやすいから。なるほど。なお仕事ではもっとあからさまにダメな indirect measure が問題になったことがある。それは直したけど、他にもこういうのありそう。”Indirect” という語彙があると指標を殺したいときの説得には役立つげ。
  • Choosing Inappropriate Display Media
    Bar chart はやめておけ、まして 3D は最悪だ。あと二種類くらいダメなチャートが乗っており、かつ後の章でも詳しくやるらしい。仕事、社内ベータユーザの OS ビルドの分布を pie chart で出しちゃってるけど、だめかな・・・。エントリが多いと bar chart はかさばるのだよなあ・・・。後の章に期待。
  • Introducing Meaningless Variety
    無意味に使う chart の種類を増やすのはやめなさい、boring とか気にしないで consistency 大事にしなさい、という話。
  • Using Poorly Designed Display Media
    単一のチャートのダメさについて、いくつか例を示しながら議論している。詳しくは Show Me thee Numbers という別の本を読んでねとのこと。はい
  • Encoding Quantitative Data Inaccurately
    グラフはゼロベースにしろよなとか。はい。
  • Arranging Information Poorly
    重要な数字は prominent に、注意すべき数字は stand out させ、比較すべきものは隣に置く。
  • Highlighting Important Information Ineffectively or Not at All
    後の章で詳しくやるよ。
  • Cluttering the Display with Visual Effects
    謎の装飾はやめろ、みたいなの。これは自分にはさすがに関係ないが, vendor がつくる昔ながらの dashboard ではたしかによくあったかもしれない。例示される screenshot が厳しい。
  • Misusing or Overusing Color
    無駄に関心を引く色を使っちゃうとか。こういうの dashboarding tool がデフォルトの palette をまともにしてくれればいいんだけど、なんか無駄に赤とか入れてくるよな・・・。その点モダンなチャーティングライブラリはえらい。
  • Designing an Unattractive Visual Display
    過剰な装飾はダメとはいえ ugly すぎるののも困るから aesthetics も気にしような、あとの章で教えてやるかんな、という話。はい。

今や自明なものもあるし、なるほどというものもあるし、よくわからんから後の章に期待というものもある。コンテクストの不足、情報の過剰、Arrangement の工夫、一画面に収める、とかはできてないときもあるので次からはちゃんとやりましょう自分。

Chapter 3: Assessing What’s Needed

  • 要件定義ちゃんとしような、という章。
  • Begin With a Definition
    “It is an information display that will keep them aware of what’s going on in their specific realm of concerns”. EDA とかのツールじゃないからね、という話。
  • Focus on the Goals, Not on the Means
    エンドユーザからの fancy にして欲しいという要望は無視し、彼らの必要とするものを作ってあげなさいね、という話。はいはい。
  • Get into People’s Heads
    Dashboard を読む人のメンタルモデルに沿って画面をデザインしてあげようね、読み手のメンタルモデルをインタビューするときはホワイトボードに図を描いてもらって、いろいろ質問しながら図に矢印とかを書き足してもらおうね、初心者はそもそもメンタルモデルがないときもあるから育ててあげようね。という話。
  • 最後は余計なお世話というか出過ぎた主張だと思うが、Dashboard はさておきメンタルモデルや問題意識の共有というのは必要で、しかし自分はしばしばさぼりがちである。PM とかこういうの話し合うの好きで、話が長くなって仕事が進まないのでイヤだなーといつも思っているが、数字を中心とした design doc 的なものを書いてそれを dashboard という形で実装する、というフローは必要なのだろうなあ。business objective の定義みたいな。まあ business ってほどじゃない性能上の指標なんだけど。
  • Ask the Right Questions
    • Dashboard の更新頻度は?
    • 誰が読むの?
    • 何をモニタするの? なんの目的で?
    • どういう疑問にこたえたいの?
    • Dashboard をみてどんなアクションをとりたいの?
    • 具体的に表示したい項目は? それぞれ何がわかるの? 詳細が必要なのサマリが必要なの?
    • 目的のために一番重要なのはそのうちどの数字なの?
    • どういう logical grouping があるの? 各数字はどの group なの?
    • どの数字とどの数字を比べたいの? 互いにコンテクストを提供できる数字たちはどれ?
  • このリストは comprehensive ではないといってるが、良いリストだね。耳が痛い。Dashboard design doc があるとしたらこういう質問には答えてしかるべきだな。作ってみないとわからないものもありそうだけど。
  • Identify Information that Really Matters
    上の質問リストに出てきた数字のうち、実際に性能に影響を与えるものだけを dashboard に含めなさい。人々は実際には使わない数字を念のためと入れたがるけど、空間や関心を無駄遣いするのでやめなさい。入れたがり屋さんには「あんたその数字をみてどう行動するわけ?」と聞きなさい。そうですねー。EDA してた名残でなんとなく入れちゃうチャートとか、割とあるよね。
  • Identify Useful context for Measures
    それぞれの数字を読むにあたって役立つ context が何か identify しなさい。たとえば “targets, standards, measures of the norm, or the past data.” – “Compared to What?” – これ全くその通りだけど一方で内製の dashboarding tool はチャートにこういう情報を埋め込む支援が全くない、というか不可能。Altair も支援といえるものはないけど、コードを書けば任意の線を埋め込めるのでなんとかなる。むしろ dashboarding tool 側ではなくそいつの参照する SQL の側にこういう指標を埋め込んで、可視化用のデータを生成を生成すべきなのだろうな。

短いがなかなか有用な章だった。読書はここまで。

読書活動 – The Food Lab

The Food Lab: Better Home Cooking Through Science

夜は眠くてやる気なくても読める本を寝る前にちょっとだけ読むことが多い。その記録もつけてみる試み。

Chapter 2: Soups, Stews, and the Science of Stock

  • Collagen/Gelatin は connective tissue である。legs, wing, back and skin に豊富。
  • Meat only stock -> flavor. Bone only stock -> body. Carcasses -> Both
  • carcasses は food processor で砕いたのちに simmer する。Flavor が短時間 (45min) でよく出る。Gelatin は摘出されないがそれは市販の gelatin を足せばよい。

誤読活動 – Polaris: a system for query, analysis, and visualization of multidimensional relational databases

Stolte: Polaris: A system for query, analysis, and… – Google Scholar

久々に出社し、タダで使えるプリンタがあるのを思い出したので星空日記で積み残していた Tableau の元となった論文を読む。

  • RDB に入っているデータを引っこ抜いてチャートを描く GUI を作りましたよ。Grammar of Graphics にインスパイヤされた可視化を GUI でチョイチョイと作れますよ。指定された可視化仕様に基づき SQL をつくって RDB から引っこ抜いてきますよ。
  • という内容で、完成されている。Tableau… はさわったことないけど社内のダッシュボードツール(Data Studio を武骨にしたようなもの)はこれをしょぼくしたものという風情。2002 年でこの完成度。そりゃ Tableau 流行るわけだわ。
  • データや代数のモデルを RDB/SQL に寄せてあるのが GoG との違いだと書いてあるが、20 年後に振り返ると成功している。もちろん ggplot2 路線にはそっちなりの良さもあるんだけど、GUI で画面を作るに際して UI の操作を通じて結果の可視化を軸に SQL を組み立てるアイデアがエレガントかつ正しいバランスをヒットしていて見事。
  • このあと WU とかから出てきた研究でここまで「やるな!」感がある論文は星空日記では発見できなかった。つまり一族の親分たる Patrick Hanrahan はすごかったね。

しかしその後の Tableau の発展はアカデミアに還元されることはなかったのだった・・・と書こうと思ったら Tableau Research というのがあり、論文わりと面白そうじゃないですか。タイトルで選んで記録:

可視化は自分の関心が高まってるせいもあってどの論文も面白そうでよい。

あと Polaris の被引用リストを見ていたら The Grammar Of Graphics の論文バージョン 2012 を発見したので、書籍 Grammar Of Graphics じゃなくてこっちを読もうかな。

移行活動、読書活動

夢。仕事帰り、広尾の築四十年家賃七万円のアパート、屋外の小汚い共用洗濯機で隣人と雑談しつつ服を洗いながら、そろそろ親も年だし実家の近くに引っ越して、家賃ももうちょっと金かけて小ぎれいなところに住むかなどと考える。その汚い洗濯機を使うなコインランドリーにしておけ!と動揺して目が覚める。隣人との雑談がなぜか英語である。そしてあのアパート、洗濯機は自分で持ち込んだ気がするな。

さてブログを公開しないと。

一目にさらすのが憚られるエントリをドラフトに戻し、ドラフトのうち今みると別に公開してもいいかと思えるものを公開に切り替え、気づいた範囲でタイポを直し、git commit -u && git push. Netflity の設定が死んでいなければ公開されることでしょう。Netlify にしてあるよね?なんかいろいろ mess なのだよな・・・と Netflity の dashboard を見たところ、ファイル名不正とかで失敗していた。修正。

はい、無事公開されました。よかったね: steps to phantasien

というわけで code-server を動かしていた VM も停止。

はーこれで “steps to phantasien” というブログも終了。この名前はもはや四半世紀くらい使っているはずだな・・・と Web Archive を確認すると・・・。あった中二病が痛すぎてリンクをするのに躊躇するが、この URL を思い出すのに一分くらいかかったので記憶から消え去る前に記録しておく。それにしても 20 世紀からブログ(という名前ではなかったが)書いてるとかすごくね?お前が東村山で書いてるそのウェブサイトは 23 年後に Mountain View で終わるぞ。黒歴史になりそうなとこは消しとけ、と教えてあげたい。


さて活動記録をつけるにあたりやりたいことや読みたい本を整理するとか Notion を再セットアップするとかをやりたい気もするが、そういうメタ活動に時間を使いすぎるのもアンチパターン感があるので、適当に積読から一冊選んで読み始めます。

Information Dashboard Design: The Effective Visual Communication of Data – 仕事で dashboard を作る機会が増えたものの、それらの dashboard が良いとは思えない(良し悪しの判断すらできない)という足元の覚束なさから買ったまま積んでいた本。

Chapter 1: Clarifying The Vision

  • 世の中の dashboard のダメさ。物理的な “dashboard” の skeuomorphism はゴミという話。へー昔はそういう dashboards がいろいろあったのだねー・・・。
  • Vendor が製品を fancy にみせるためにつけた pre-defined な dashboard のダメさ。へー(同上)。
  • 歴史。90 年代に OLAP や BI がもてはやされ始め、ゼロ年代初頭に Enron のスキャンダルがあってビジネスにおける監視の重要性が見直され花開いたという話。それとは別に工場とかの機器が電子化・ネットワーク化されて画面がつき、その監視のためにエンジニアが考えたゴミのような監視 UI がつくようになった。はあ。
  • Dashboard とは何か:

A dashboard is a visual display of the most important information needed to achieve one or more objectives, consolidated and arranged on a single screen so the information can be monitored at a glance.

P.26
  • スクロールが必要なものはもはや “a dashboard” ではない。一目みてわからないから。
  • Dashboard は用途に応じてカスタマイズするのが大前提である。つまりインフラチームとかが作ってくれているお決まりの可視化ツールは、カスタマイズの支援の程度によってはゴミ化する可能性がある。
  • Dashboard は以下のものではない:

– A display that is used for data exploration and analysis
– A portal
– A scorecard
– A report that people use to look up specific facts

p.30
  • なるほど…
    • EDA を混ぜがち、というは自分の感じていたすわりの悪さを説明している。
    • Portal を混ぜがち(なせいでちゃんとした Portal がない) という問題も同じ。
    • Scorecard は一緒なのでは、と思ったが、そっちには決まったやり方というのがあるらしい。
  • Dashboard は “Situation Awareness” を高める。つまり alert が発生する前からなんとなく全体の状況を把握するのを助ける。のでいざ alert が発生しても慌てなくて済む。
  • Situation Awareness を update する -> 注意の必要なものがあるか判断する -> あれば詳しく見て、対処の必要性を判断する -> 対処するならする。
  • Dashboard は “need to leverage people’s visual capabilities” ということで次章につづく。

今日はここまで。読書は椅子に座ってやるよりタンスとかの上に本を置いてストレッチとかしながら読むほうが眠くらななくてよいね。

週例活動 – 図鑑探し

今日は weekly review という名の雑用の日です。Weekly Review のテンプレを Notion に移行しなければ・・・とおもったがそういうことをしてると作業が進まないので何はともあれ家計簿でもやりますわ。はい。

ところで WP.com は xxx.wordpress.com の XXX が選べなくなって、いよいよ実質上有料といった風情。別にいいけど、時代だねえ変えられた。日本のブログサービスは滅茶滅茶いろいろあって、よく続いてるよなあ。ブログ大国といってよいのではないか。一方日本語で「ブログ」で検索して出てきたサービス紹介のブログ記事は Medium は載ってないし(まあそれはいい) WP の紹介は間違ってるしで、ブログというものの現状をよく表している気がする。

Disnesy+, 1-2 本みればだいたい元が取れるが、最近ほんとにスクリーンを見な過ぎてこれですら元が取れていない・・・。

Todoist に「日本語のサイエンスっぽい本を探す」(子向け)というタスク。自然科学ね。図鑑だとモノは列挙されているがいまいち説明がないのでは…というような話をしていたのだった。しかし図鑑いまいち説が事実なのかをまず確かめようではないか。図鑑に迷ったら!図鑑最新情報&おすすめ100選! | 絵本ナビスタイル とか見る限りでは事実な気がする。

「植物」というカテゴリに絞った時点で図鑑になってしまう?もっと生物の読みものとかで探すほうがいいのではないか。それとは別に図鑑もあっていいと思うけど、日本語だと日本の植物の図鑑になってしまうのがなあ。それ生えてねーっつーの(言いがかり)。植物図鑑は英語でよくないですかね・・・。

といったところで 1-2 冊リストに追加のち時間切れ。書店にアクセスできない厳しさ。

移行活動 – From Hugo To WP.com

というわけで Blog を Hugo から WP に移行中。移行といっても仕切り直しなので特にコンテンツの移動とかはなし。かわりにドラフトという名目で公開をさぼり続けている Hugo のブログを公開する作業をします。

今はドラフトの repo を公開用からフォークして書いている。理論上これをマージすればよい。ということでやってくぞ。しかし Ubuntu から Windows に来て以来なにも開発的な設定をしていないので、それも並行してやらねばならず、だるい。

作業予定 (TODO: Notion に移動する)

  • anemone.dodgson.org にドラフトをマージして中身を確認
  • anemone.dodgson.org を公開 (push)
  • ドラフトを書くのに使っていた code-server の VM を停止。(削除はいずれやる。)

WSL に Hugo が入ってない(入ってるわけない。)いれます。

マージは no conflict で成功。最後の終了のアナウンスを書き、眠いのは今日はここまで。明日は push をします。

リンク記録

はじめに

長いことブログというものを表立って書いていなかった。なにもインターネットに存在感がないのは寂しいのでまた書いてみる。

人々に言いたいことは今のところ特にないので、かわりにしばらくは自分が余暇の時間にやっている読んだり書いたりの活動を記録していこうと思う。森田が報告・連絡・相談するので法蓮草の森。連絡と相談はたぶんしないけど、語呂優先です。