宿題の世話の愚痴
先日小学三年生の project based learning の愚痴を書いたが、その続き。
地元 Mountain View の歴史のうち、ダウンタウンの名前になっている Castro family の土地について調べ、まとめるという課題が与えられていた。Mountain View へのインパクトを説明しないといけないらしい。
がしかし、リンク先を見ればわかるように物事はさほどシンプルではない。メキシコ人である Castro 一族は、メキシコ独立戦争の結果としてメキシコ政府から土地を授与された。しかしアメリカ・メキシコ戦争の敗戦にともない California Land Act という言いがかり法案を論拠に土地を巻き上げられた。それでも土地を持っていた時期にストリートに家族由来の名前をつけ、自分が住んでいるアパートのある通りも Castro 一族命名のものである。栄枯盛衰ですね。みたいなストーリー。
なので Castro family も彼らが受け取った土地も、Mountain View には大したインパクトがない。なぜなら戦勝国アメリカが土地を巻き上げ、Mountain View を作ったのはそこに乗り込んできたアメリカ人だからである。
メキシコ人も(スペイン経由で)その土地を原住民から巻き上げたんだけどさ、だからって他人から土地をぶんどっていい理由にはなんねーよな?と思うがしかし、そういう生々しい話は Wikipedia はともかく学校推薦のサイトには書かれていない。Wikipedia の記述にしても小学三年生にわかる展開ではない。これどうリサーチさせろってんだよ。子がページをみて内容を理解しないままコピペのワードサラダを作っているのを「理解しろ」とかいいながら読ませているが、読んでもわかんねーんじゃサラダ作るしかないじゃん?なんなのこの無理ゲー?「もらった土地を取られちゃった話だよね」と説明しているものの、PC 的に角が立たないか心配。
アメリカの野蛮さにうんざりしている昨今に塩を塗るように野蛮さを隠して歴史を語ろうとする態度に辟易してしまい、もう宿題やだ、という気分です。はい。日本の三年生の社会の教科書を読むと福岡の名産「あまおう」とかの話で、心が洗われます。