Spinach Forest

小学校でパソコン使わせるのやめてほしい(今更)

三年生になった子、自己紹介を兼ねた “passion project” の発表を Google Slide (on Chromebook) でするので準備してねという宿題に取り組んでいる。が、タイピングもできず人差し指タイプで 5 words / min、テンプレートも使わずページ毎に色やフォントを指定し、しかしポンチ絵の GIF を探す方法、トランジションエフェクトの設定方法などはなぜか身につけており、意味のあるコンテンツの生成と distraction の比率が 1:100 くらい。なぜ宿題でこんな時間の無駄を強いてくるのだろう。無力感。

更に悪いことにはタイピング練習は学校で時間をとらず自習が前提。これは、掛け算九九の暗記も特に学校からの支援がないという事実と符合してはいるが、ねーわ。そして、三年生は作文を Google Docs で書かせるらしい。やめてくれ。

小学校でコンピュータの使い方を教えるマシな方法は存在するだろうが、それを正しく実施できる期待がない。これは、大企業を正しく規制する法律は理論上は作れるだろうが現実的に法案が通る希望が持てないのに似ている。この状況下での現実的な対処は「コンピュータの導入を阻止・最小化する」だった。が、その決断は既にダメな方に下ってしまった。コンピュータ企業の城下町であることも悪い方に機能している気がすれど、まあどこも大差なく碌でもないことでしょう。仕方ない。自衛のためにタイピングは早めに練習させたい。

最近は「エーアイを教育の現場に」みたいなことを言っている人々を散見する。しかし少なくとも初等教育に限って言えばゼロ AI 一択だと思いますね。そろばんや電卓と一緒みたいなことうぃう人もいるけど、一緒じゃねーよ!てか電卓もやめろ!手と頭で反復練習しろ!

“Silicon Valley で Waldorf” はもはやミームとすらいえる陳腐なディスりファクターになっている(1, 2, 3) が、気持ちがわかってしまう。でも公教育に頑張ってほしい左派なので、学校たのむ。まじで。