Colossus
‘How come I can’t breathe?’: Musk’s data company draws a backlash in Memphis - POLITICO
Grok 4 が出たというニュースを見てこの記事を思い出した。
Grok のデータセンター “Colossus” は Memphis にあり、建物に隣接する発電機がばんばんガスを燃やし、窒素酸化物を撒き散らしている。XAI は「一時的に使う発電機なら排ガス規制が免除される」という法規制の抜け穴を使うことで、そのような大気汚染を許されている。「一時的」の期限は一年で、それまでになんとかする、あるいはなし崩し的に居座るという計画だとみなされている。該当地域で必要なクリーン(というのは、合法的な)電力を確保できる見込みはなさそうだという。
このデータセンター建設地は工業地帯で、隣接している住宅地には貧困層(かつ黒人層)が住んでいる。Colossus の建設以前から大気汚染で気管支系の病気を持つ人が多いという。Elon の抜け穴戦略は明らかに邪悪で、おそらく一年以内に脱法になる。が、これは別に新しい邪悪さではないのだよね。他の企業は時間とカネをかけ「合法的に」環境汚染を進めているだけで。
Elon は派手で目立つ上に悪どさの桁が違うので目立つが、アメリカ資本主義の邪悪さを体現しているだけとも言える。もっとも少なくとも他の企業に対しては「邪悪な行動に時間とカネがかかる」という点で法は機能しているのだから、引き続き法の力で戦う必要あはるのだろうな。負け戦だとしても。