Long Flu

二週間すこし前の今月初頭に flu にかかった。その後熱は下がったのだが、咳やだるさ、微熱がなくならない。自分が喘息持ちなせいもあり、咳はもともと長引く傾向があった。しかしだるさや熱が長引くのは困る。

そういえば七年前にもひどい風邪(たぶん flu) をひき、そのときも全然治らなかったのを思い出した。記録によれば1月にかかって3月にもまだ直りきってないと書いている。夏くらいには元気になっていた気がするが、そういえば甲状腺ホルモン異常もあってしばらく通院し、フィナーレは帯状疱疹だった・・・。

これって Anti-Viral Fatigue だよなあ。Long COVID のおかげで認知度があがった、どのくらいで治るのなのかわからない厄介者。七年前には名前も知らなかった。

当事者としては、回復を待ちつつ日常はよく寝て無理せずやり過ごすほか、特にできることはない。ただ depression を伴いやすいようなので、心の健康には気をつけないといけない。しかし脳内麻薬を出せるような心拍を使う運動はできず、そりゃ気分もめげるわ・・・。

七年前と違うのは、まず今は喘息の薬を処方されているので咳や気管支の症状が悪化しにくいこと。あと "Anti-Viral Fatigue" というラベルがついたので「治んねえなーくそー」とかイライラせずに賽の目を待つ諦めがついていること。不安があるとすれば七年分の加齢で、昔ほど元気じゃないことだろうか。

もう一つうっすらと不安なのは勤務先の景気。しばらく仕事がはかどらないのは確実なわけだが、そんなタイミングで "lower performer からレイオフでーす" とか言われるとクビになってしまう。7 年前も、チームをうつった直後だった不慣れと重なって過去最低の人事考課スコアを記録してしまった。七年前は景気が良かったから給料が下がるだけで済んだけど、今はなー。病人に不景気成果主義は厳しい。

とはいえ無理に働いても体がついてこなそうなので「元気になるまでしばらくは低調ですが許してちょうだいね」と上司に heads up する必要がある。はーあ。

家事負担もなんとか調整しないといけないが、こちらもメンテナンスモードで許してね、というしかない。とはいえ妻にしわ寄せると cascading failure の可能性が増すからそれはそれで・・・はーあ。家庭内 services を gracefully に degrade するっていうのは一つのスキルなんだけど、言うは易しである。


日本の昔話や童話にはしばしば「病気がちな母・祖母」が出てくる。布団に横になって咳をしていたりする。ああいうのも anti-viral fatigue / chronic fatigue syndrome だったのではないか。なぜ母や祖母が多く父や祖父ではないのというと、女性の方が罹りやすいのと、父や祖父や無理して働いて死んでしまったんじゃない?過労死もジェンダーバイアスあるよね多分。

わたくしも父ですがリベラル現代人なので女々しさを恐れず無理せずやってこうと思います。はい。願わくば夏までには元気になりたい。

追記 (March 10)

これを書いた(Feb 20)翌週くらいから徐々に体調が回復し、今はほぼ回復したかんじがする。走るとすぐ疲れるが、症状というより体力が著しく落ちているからな気がする。しばらくは徒歩で慣らし、再来週くらいからはまた走れるようになりたい。というわけで一ヶ月と一週間くらいかかった感じ。Long ナントカを名乗るほどではないが、まあ、なかなか治らないものです。