Tax-Deductible Art Classes
子の小学校の新学期が始まってしばらくたち、例年通り募金 (donation) のお願いがやってくる。基本的には払うことが期待されている。年間で学校に $500, 学区に $1100 が suggested donation. 学費だと思って払っている (公立です)。
さてこの学費/募金、何に使われるのだろうか。つまり、このカネがないと何が起こるのか・・・というと、音楽と図工と理科(一部)と体育(一部)がなくなります。あと遠足もなくなります。放課後の運動系クラブみたいのもなくなります。
つまり募金の集まりにくい貧乏な学区は、音楽と図工と理科一部体育一部遠足などがないわけだ。ひどくない?ビッグテック城下町とかに住まないと音楽の授業ないわけ?
しかもこの募金は非課税で、しかもしかも、会社によっては「マッチング」といって謎の同額補助がある。自分の例でいうと、なぜか自分の子の学費(相当)に $500+$1100 = $1600 の補助がつく。
つまり Mountain View (に限らずビッグテック城下町相当地区) の小学校の授業は、裕福な父母からの募金のみならず会社からの補助金で回っているのである。同じ公立校でも、付近に太い雇用者(一般的には大企業)があるかないかで学校の授業の内容が変わる。なぜなら学費(相当)が非課税だから。そして太く雇用されているテック授業員とかほどその非課税枠を活用できるから。
クソ制度だなと思う。それよか billionare だけでなく太い雇われ会社員にもガチっと課税して所得を再分配し、田舎の貧乏な学校でも金持ち城下町の学校でもみんな音楽と図工できたほうがよくない?金持ちが非課税で自分の子にだけ楽しい授業受けさせちゃうの、いいんですかね?我々利己的な生き物なので、わざわざどこの誰とも知らない田舎の学校に募金とかしないですよ?
はーあ。公教育とはなんなのでしょうねえ。
これをクソ制度と感じる方が肩身が狭いのはわかっていて、我ながら資本主義に魂を売り切れていない Asian Communist だなと思う。でもいいです communist で。もんくあっか。(というようなことを思いながら毎年募金を上納してます。そのたびやり場のない苛立ちを感じるのでここに書いて供養するものなり。)
あわせてよみたい?
- Hidden Money - Center for American Progress
- Report: Foundation funding widens the gap between California's 'rich' and 'poor' schools | 89.3 KPCC