Weighted Sum of Imagined Life
ふと読み返していた書籍 The Manager's Path の序盤に "Imagined Life of a Senior Individual Contributor", "Real Life of a Senior Individual Contributor" というセクションがある。そして "of a Manager" のペアがそのあとに続いている。理想と現実というやつ。きみほんとマネージャやりたいのかと問う序盤の一幕。
マネージャは知らないが、IC の Imagined Life / Real Life は戯画的ながらよく書けている。そして自分はそこそこ "Imagined Life" に近い日々を過ごしているなと思う。日々は純粋な deep work ではなく雑用もままあるが、テクニカルに難しいことをよく考えてなんとかする、という部分は割と達成されている。あと雑用は出世の足しにならないだけで、必ずしも嫌いではない。
けれどセクションの締めくくりを読むと客観的な Imagined Life 達成率はそんな高くもない気がしてくる:
In short, you have the perfect balance of engaging work, fame, and accumulated expertise that makes you invaluable and respected, highly paid, and influential.
Imagined Life of a Senior Individual Contributor, The Manager's Path
ニッチな部分である程度 invaluable になってはいるが、fame や respect, influential あたりは全然ない。給料もまわりの出世してる人々と比べると highly paid でもない。人々は仕事に色々なものを求めているのだな、と思う。自分は engaging work の重みが高くて、他はそんなでもないらしい。給料はもっと欲しいが別にマネージャやっても上がんねーしな。Fame とかねー。昔は欲しかったような気もするしあったらあったで素敵なんだろうけれど。
なお "Real Life" のみならず "Imagined Life of a Manager" のセクションは読んでもまったくときめかないので、自分のマネージメントの興味の無さはなかなかのものだなと見直した。昔はもうちょっと興味あった気がするんだけどねー・・・。
マネージメントを試してみるのは程度テクニカルな経験を積んだあとが良いと本書は指摘しているが、あまり時間が経ちすぎると興味が失われてしまう危険(?)があるので、若者はそうなる前に早いところ一回くらいやっとくといいんじゃないでしょうか管理職。権力とか野心とか、体力ないと追求できないと思うのだよね。同世代の権力者はみんな体力あって立派。