遅ればせながら、休刊に寄せて

Rebuild.fm で、少し前に WEB+DB PRESS が休刊になったと知った。

ウェブにも感想を書いているひとがいた(g, ddg)ので、自分もなんか書いておきたい。

自分はいわゆる「ウェブ業界」では仕事をしていなかったけれどよく課外活動でプログラミング寄りのブログを書いていたため、その縁で一年くらい連載をさせてもらった

ウェブの人々は WEB+DB PRESS に感謝の意を伝えている。自分もかなりの恩恵を受けた利権者だから、謝意を示さないわけには行かない: その連載をきっかけに米系ブラウザ業者の目にとまり、オープンソースの仕事をすることになった。本当にありがたいことです。

自分はウェブっぽい企業で働いていなかったので、WEB+DB PRESS の話題は割と他人事だった。他人事というと聞こえが悪いけれど、キラキラした憧れの世界の話題だったとも言える。昔は、そういう人は多かったんじゃないかな。

時は流れ、ウェブっぽい仕事をする人が増え、キラキラしていたテクノロジ(クラウドとかモダン言語とか)は多くの人にとって日常になった。そうやってウェブテクノロジのサブカル性・ニッチ性・キラキラ性が失われるのにあわせ WEB+DB PRESS のような雑誌も役目を終えたのかなと思う。紙媒体や雑誌というのものがインターネットにやられてしまったというマクロな傾向は、もちろんあるんだろうけれど。

自分はというと、そんなご時世だというのに大企業のオレオレフレームワークとレガシーコードベース相手にアプリのしょぼいバグを直すような保守仕事をしているので、モダンなウェブテクノロジには未だ憧れがある。ただキラキラしたものは目が疲れるので、最近はじっと見つめることもなくなった。