Link: The growing image-processor unpleasantness [LWN.net]

The growing image-processor unpleasantness [LWN.net]

Intel 12 gen の CPU に入っている ISP (カメラ用のチップ) IPU6 にドライバがないので webcam サポートができないという話。そもそも ISP が入っているとか考えたことがなかった。これまでのバージョンではサポートされていたということだろうか・・・。

Intel はいちおう GitHub で driver と名の付くものを配布している。ただこれは厳密にはオープンソースではなく prebuilt binary に依存しており、オープンソース部分も upstream する気はなく、V4L2 のような既存の API もサポートしていない、らしい。でも v4l2 というディレクトリがあるな。

そんなものを公開する意義はなにかというと、この記事では Chomebook サポートの必要性を示唆している。この Intel のコードもよく見ると cros-camera というディレクトリのヘッダファイルを参照している。Chromebook を使っている分にはなんとかなるということか。Upstream してほしいけど、そもそも HAL の API を upstream する必要があり、それは難航するだろうと書かれている。そうだろうね・・・。なお Dell の新しい Linux laptop も同様に Dell の中の人が downstream でがんばってなんとかしているが、遅くて大変という記述。こうやってデバイスベンダーに適当なコードを押し付けるモデルは Snapdragon も同じ。オープンソースではないがきちんと upstream で動く GPU driver を提供している NVIDIA はえらい。

自分が少し前まで Linux laptop を使っていた時にこういう問題で困った記憶はないが、そういえば webcam を使っておらず、必要があるときは Chromebook か Android で用を足していた。