継続可能な趣味にむけて
今年は出世を通じた給料アップを目指して真面目に働いてみるかと課外活動を中断していたが、あまり良いアイデアでない感触がある。 そもそも出世を目指すのがいいアイデアなのかという話はあるがそれはさておき、 課外活動がないと仕事がイヤだったり辛かったり家族にトラブルや緊張があったりするときに心の拠り所がなくて、しんどい。 そういうしんどさがあると自分の元気が失われて仕事も家庭も捗らず、悪循環になる。 そして仕事のイヤなことは(出世を目指すと特に)色々あり、家庭も大きな問題はともかく細かい心配は事欠かない。
W/L バランスのジャーゴンで「仕事をデタッチする」という言葉があるけど、 仕事をデタッチするには残業とかをしないだけでなく、関心等の知的資源をより能動的に他のものに注ぎ込まないといけない。 でないと業務外の時間でも仕事(や家庭)の問題をぼんやり考えて気が休まらないし、 本来は生産的に使える早朝に布団から起きるのが憂鬱で無駄に寝たりしてしまう。 要するに早起きしてやりたいくらいの楽しみがあるとよい。それがない人生はしんどい。
そもそも課外活動を中断したのは、その時間を仕事に使って生産性を高めたり出世対策をしようとおもっていたからだった。 そういうの、しなくていいのだろうか。というと、いいかどうかはわからないが、今は期待したほどできていない。やる気が起きない。 それに、もし課外活動の時間を使わないとできない出世なら、しないほうが良い気がする。持続可能性がない。 出世した後は従来どおりかそれ以上の成果を期待される以上、出世後もその手の残業相当は必要になる。一時的にがんばれば済むものではない。 しかし出世をすると仕事のイヤさや大変さは確実に増すので、 デタッチして気力を取り戻す時間の必要性も増す。この二つは両立できない。 だから業務時間内の仕事でたどり着ける給料が、自分にとっては身の丈なのである。 残業は強靭な心身を持った人間にだけ許される特権的行為で、その力は自分にはない。ここ 1-2 年の実験の結論。
そもそも辛かったりイヤだったりする仕事はやらないほうがいいのではという話はあるが、 自分はあまり楽しい仕事への期待が薄い。今の会社でそんなに楽しく働いてた期間、 まして情熱的にぜんぶ突っ込んで働くような勢いがあった時期なんて、ない気がするのだよね。 楽しかったはずの入社後数年も、日記みるとなんでか知らんけど憂鬱っぽい。 その後も楽しい仕事をもとめて数年ごとにチームを点々としてるけど、結局そんなに楽しく情熱的に働けたことがない。
どうせ楽しくないなら、かわりにイヤさを乗り越え給料アップできるか試してみよう。年初にそう考えた。 やってみた結論が「やっぱ出世より仕事楽しいほうがいいな」となる可能性は高いし、 しょうじき現状は既に挫けかかっているわけだが、まあ一回くらい試してみてもいいでしょ。
今までキャリアを前に進めるための時間だと思っていた課外活動を、 楽しいことをしてネガティブな感情を切り離す時間と捉える。 “Work Hard, Play Hard” なんて使い古されたクリシェだけど、自分にとっては新しい。
課外活動で何をするか。
課外活動中断期間中、やる気が出ないのでなんだかんだで YT を見たりアニメを見たりした。 こういうのは時間はつぶれるしその瞬間は一定程度楽しいのだが、デタッチされる感じがしない。 自分はこういうメディア消費に没入する訓練が足りてない気がする。アニオタ力が低い。
それよりは、従来は「キャリアを前に進める」という名目でやっていた勉強だとか、 オープンソースだとか、そういうやつのほうが(ものにもよるが)没入できる。 今までは仕事の足しになることを重視していたので選択肢が限られたが、 楽しさを求めるならもっと素朴に「かっこいい」「楽しそう」みたいな動機でいろいろやってみればよいかもしれない。 もちろん仕事の足しになるものでも楽しめるならやればよい。
これは去年の頭に考えていた話と似ている。
そういう個人の活動のほかに、インターネット芸人活動も楽しいので、やりたいね。主に Podcast. Misreading Chat は論文を読む満足感も含めて楽しさの達成にはすごく成功していたので、そのうち再開したい。 他の podcast はどうかというと・・・まあ特にアイデアもないし、まずは Misreading Chat だな。 ただ頻度を上げすぎると day job や家庭の責務を損なうことが過去の経験からわかっているので、 ペースは緩めで行く。
インターネット芸人活動としてブログはどうかというと、書くのは楽しかった時期もあるのでなにかしらやりたい気はしている。 友達にだけ書いて送る今のスタイルはそろそろ終わりにしたいと思っていたので、いい機会だと思う。
事実上の非公開ソーシャルメディア代替品であるこのブログ、 結果として仕事や家族の愚痴みたいなのや、謎の気の迷い活動の braindump ばかりになっている。 そういうの、溜飲は下がるが楽しくはないのだよ。 だから最初から公開で書くブログでは仕事の愚痴、というか仕事の話はぜんぶパス。デタッチしたいわけだから。 あと自分の意見や主張を披露するみたいなのもなるべくパス。楽しくない。
それよりは勉強したりコードを書いたりした話を書く方が楽しいんじゃないか。 去年 DuckDB にパッチを書いていた時は、コードを書くのも楽しかったけど、 同時に書いていた日記 にも楽しさがあった。 code-server 移行日記 や Altair 研究日記 も、 DuckDB ほどではないにせよある種の楽しさはあった気がする。 こういう作業記録をブログにするのがいいんじゃないか。読む人がどれだけいるのかはわからないけど、 書く行為と活動がシームレスで Morrita Notes で挑戦した “tech blogging” の大変さはない。仕事や家族の愚痴みたいな暗さもない。 他人はともかく自分で読みなおすのは楽しいし、勉強や作業の動機付けにもなるかもしれない。炎上とかする要素もないので安心。
というわけで、まずは
- 勉強やオープンソースなどの個人活動
- Podcast (Misreading Chat)
- これら日々の課外活動の記録を中心としたブログ
を自分の課外活動の軸にしようではないか。なんかいっぱいあるけど、 一度にいっぱいはできないので無理ないペースでぼちぼちやるかんじ。
去年は 毎月プロジェクトを決めてやるという方針でがんばろうとしたが、 あまりうまくいかなかった。月という区切りと関心の区切りを一致させるのが難しい。 仕事だと外圧があるのでこういう time boxing をしてもある程度は規律で関心の向きを切り替えられるが、 楽しさ重視なら連弾の作業/プロジェクト日記をつけて飽きたり区切りがよくなったらおわり、くらいでいいんじゃなかろうか。
ブログはどこでつけるか。
このブログは、いまいち。過去の暗さを引きずって辛気臭いし、作業日記を串刺しスクロールで眺めることができない。 今は一つのページに書き足すことでスクロール問題を回避しているけど、人が読むブログとしてはいまいち。 カテゴリなりタグなりで検索できる、普通のブログのほうが良い。 あと static site generator はセットアップにしろ編集にしろ若干面倒が多いので、WP.com あたりで済ませたい。 もう hugo を設定する気力がない。WP.com 遅いけど、メモ取りツールとしての期待はないから我慢できるでしょうたぶん。
この楽しい前向きな課外活動ブログとは別に、Fragments を含む愚痴を書き捨てる場所は一応残しておきたい。 特に箇条書きの Fragments は自分にとって Twitter 代替の脊髄反射破棄施設なのでないとまずい。 ただお友達に冷やかしていただき、脊髄反射を成仏させられればよい。Notion あたりに書けばいいでしょう。
ランダムな技術メモを置く場所がなくなるが、現状すでにこのブログのメモとしての役割はあまり活用できていないので、気に病むこともない。 数も多くないだろうから、とりあえず @kyanny’s blog を見習ってブログに混ぜておけばいいのではないか。 公開できないものは Notion に置く。
この code-server は…店じまいかなあ。頑張って設定したので勿体ないけど、居場所がなくなってしまうね。 いまのところサーバ代も WP.com + Notion Persnal Plan より高いし。
最初の課外活動は、このコンテンツを anemone.dodgson.org に公開することとしよう。