Spinach Forest

September, 2021

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Getting A Phone

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私物の Pixel 2 XL には Android 12 が来ないのでどうしようかなあと思っていたら新しい電話機を dogfood するなら一台あげるよ、というのでもらうことに(貸与ね)。Pro じゃない方。まだ出てない電話機なので感想は差し控えますが Pixel 2 XL よりはだいぶ速いね。当たり前ですね。

ではこのブログはなんなのかというとインストール忘備録です。なお Dogfood = 開発中 OS が降ってくるので、それとは別に lifelife アプリを入れて会社アカウントは紐付けないデバイスも持ち歩く、というかこの新しい電話機は発売されるまでは持ち歩かない。(しかも設定の途中で間違えて Fi の data sim を無効化してしまったのでどのみち外では使えなくなってしまった・・・。) そっちもやはり会社貸与の Pixel 4a. ほんとはこれも dogfood しないといけないんだけど、会社アカウントに紐付いてない安定版 OS の電話機がないと精神衛生に差し支えるのですみませんが私用させていただきます。今のチーム辞めるときは返さないといけないわけだが、まあそういう先の話はその時に考えるべし。

でインストール記録。いちおう dogfood 用途なのでストイックにはせずぼちぼち色々入れてあげる。

  • デフォルトのものども (Gmail, Calendar, Chrome, Google, Camera, Photos, Fi, Home, GPay, Drive, YT, etc.)
    • Play Movies はガチで使わないので無効化. ちなみに無効化すると update が降ってこなくなるのでディスク容量を節約できるよ。
  • Docs, YT Music, Keep, Podcast は抱き合わせで降ってきたので一応残してあげる。というか Docs と YT Music は普通に使ってる。Keep もたまに使う.
  • その他の G
    • Play Books
    • Google Find My Device
    • Google Voice
    • Google Fit
    • Fitbit - きみたち合体しないの? 別にいいけど。
  • ツール、細かいアプリ
    • OTP App - だいたい YubiKey に移行したが一個だけのこっている :-(
    • Password Manager
    • WeightFit
    • Medito
  • チャット
    • Discord
    • Messenger Lite
  • インターネット閲覧
    • Pocket Casts
    • Instapaper ... は Android 12 に対応してないないらしく出てこない。正気か。
  • Web のガワ
    • Todoist
    • Dropbox Paper
    • GitHub - 別に出来よくないので Web でいい気もするけど。
  • メディア
    • Audible
    • NY Times
    • NYT Cooking なんてのあるのか。ついでに入れてみる。
    • Disney+
    • O'Reilly
  • 商業系
    • Hello Fresh
    • Jack-In-The-Box
    • Wells Fargo

なんかもうちょっと活用してあげたい気もすれど、アプリを入れないよう行動を訓練してしまったので必要性を感じないのだった。

Chat With Ducks

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DuckDB の中の人から「おめえなかなかいいコード書くな。ちょっと話しようぜ」という誘いがあったので Zoom. 見る目があるじゃんか (うそです)。T-shrits を送ってくれるというのでありがたく頂くことにする。

なんか助けになることある?というので、Checks は常時 green にしてちょうだい、古くていらないバグは閉じてちょうだい、などとお願いする。しかし我ながら大企業病なお願いであるなと思ったので、 ちょっと breaucratic かもしれないね、などと言い訳する。

割と良い人々であった。オープンソース、中の人の気が良いというのは、パッチを送る側としてはけっこう重要な要素だよね。コードが良くてもジャークな人を相手に議論とかしたくないから。

Duckdb へのコード書きは自分の日々の潤いになっているので、ぼちぼちやっていきたいものです。今はぼちぼちとかいうレベルじゃなくて自分の余暇をぜんぶ突っ込んでるけど、それでも高々一日二時間とかなわけで、切ないもんだわ。

HTTPFS を引き取ってほしそうな雰囲気だったが、どうかねえ。そういう重要機能をうかつに own してしまうと仕事っぽさが増してしまう気がする。まあ、いずれにせよ特定のなにかにコミットする段階ではないね。パッチ修行優先。

Impossibility Of Remote (Contd)

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前の続き。

社内求人で「リモート可」という検索ができるようになったので眺めているが・・・よくわからん。そして数が少ない。リモートに限ると、ただでさえ少ない(自分にできる)職の選択肢が更に狭まってしまう。

あと冷静になって考えるに、リモートで新しいチームに入るってすごい難しそうじゃない?チームの側も remote で onboarding する体制ができてないといけないし、自分にしてもがんばって顔を売らないといけない。東京の頃はそういう "visibility" 対策を色々考えないといけない雰囲気があった。せっかく引っ越してそういうくだらいことをしなくてよくなったのに、やりたくないだよ。

たぶん現状の勤務先の remote というのは、チームでの tenure の長い人が同じチームにいる前提でやるものなのだろうな。ある種の「上がり」ステータスで、キャリアを前に進めていきたい人がやるものではない。別に自分はキャリアを「前に」進めたいわけではないが、なんか違うことをしたいわけで、結局は同じ問題がある。

むしろキャリアを「前に」進めたい人は、同じチームではなくてもそれなりに縁のある近接チームに移りがちで(たとえば OS の中の人が OS の他の部門にいくなど) 、そういう距離の近い異動だと onboarding も少しはラクだろう。でも全然違う組織にいくのは大変。

その点で OS, 検索, ブラウザのような巨大製品は壁の内側で動き回れる範囲が広くて少し羨ましい。カメラはチームの大きさが不十分。そのうえ仕事もニッチで専門的なもの(画質の改善とか CV とか)が多く、自分のスキルセットでできることがあまりない。

チームを移るなら、来年早々に子がワクチンを打ち、オフィスの再開が確定したありでやるのが良いのだろうね。それまでは heads down. 別にほんとにオフィスがあくまでまたなくてもいいと思うけど、最初数ヶ月ずっとリモートとかだとキツそう。

Hierarchy

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ちょっと前に manager にならないまま出世した同僚が・・・TLM になってしまった!なんでやねん!いやいいんだけどさ、やりたいのほんとに・・・?ふとその人のマネージャ、つまり自分のマネージャのマネージャをみると、もはやほとんど IC がぶらさがっておらず「マネージャのマネージャ」になっている。しかしそのマネージャたち、だいたい部下が 3-4 人とかしかいない。この余分な階層いらなくね?

最近感じている仕事のイヤさ、息苦しさは、直接的には今の TLM がイヤなわけだが、TLM というのはどうしても micromanage がちになると思うんだよね。部下が少ないと尚更。なので 3-4 人が下についた TLM ばかりのチームは micromanage 地獄となる可能性が高い。

その TLM がある意味真面目に仕事をして laser-focused なビジョンとかを決めてしまうのもイヤで、すごい狭い範囲の仕事しかできなくなってしまう。なんかもうちょっと広い範囲からやることを探せないと解空間狭すぎ。息苦しさの一つはここにある。もともともアプリとかってのはそれだけでずいぶんスコープが狭いんだから、その中くらい自由に動かせてちょ・・・。

自分が会社に入って最初の五年くらいは、東京でも MV でもマネージャは 20 人くらい reports がぶらさがっていた。前のチームでもマネージャの下は 10+ 人はいたはず。これだと、たとえば細かい問題への対処とかは遅れがちだったり、キャリアの相談にのってくれないとかいう問題は起きうるが、かわりに micromanage にはなり得なかった。個人的には、トレードオフとしては全然この方が良い。

マネージャのマネージャ仕事さぼりすぎじゃね?とか文句もいいたくなるが、必ずしもそうとは言えない。バグをたらい回したりつついたり、それ以外にもやたら他のチームとのミーティングとかをしていて、渉外が多いように見える。これなんか受託開発の管理職が事実上マネージメントしてなくて渉外やってる昔々の記憶にあるマネージャの姿に近いのでは。

などと思いつつふと旧チームメイトなど面識のある社員たちの組織をランダムに冷やかすと・・・ 10 人以上 direct report のいるマネージャって随分少ないね。前からそうだったのか、最近こうなったのか客観的な証拠はないが、傾向としてはツリーの幅が狭くなっている気がする。自分のマネージャのマネージャだって二年くらい前はもうちょっと下にぶら下げていたわけだし。ツリーの深さが増えるのは会社の規模拡大のせいだと思っていたが、それだけでもなかくツリーの形が変わっていた。なんなのだろうね。下っ端的にはいいことなし。TLM もそんなにいいことないとおもうんだけどね。M 大変じゃん。TL でよくね?


はーどうしたものか。まあ他のチームにいくのが正解なのだろうが、いちおうそれ以外の選択肢も列挙してみる。

偉くなる。偉くなるほどツリーの上の方にぶら下げられがちなので。しかし TLM にならないまま偉くなる難しさが顕になってしまった今、ますます出世は期待できない。出世はどのみち諦めたのでこの選択肢はないが、偉くなって得られるものの一つに TLM を避ける魔除けの力があることを理解した。

マネージャのマネージャにゴネてみる。これは可能かもしれないが、貸しができてしまうし、現在のマネージャとの関係も微妙になってしまうなあ。引き続き一緒に仕事をする必要があるわけで、あまり摩擦を生みたくない。そこまでして続けたい仕事ではないからね。それらしい口実を捏造すればいいのかもしれないあ。

我慢しておく。これは・・・特にいいことないな。ただタイミングを選ぶ上である程度の我慢は必要。

はー他にうつるにしても、今までとは違う考え方をしないとなあ。

まず今議論したように、人数少ない TLM の下につくような仕事は避け TL じゃない report の多そうな M の下につけるチームを探す方が良い、これは案外難しい。なぜなら hiring は新しくマネージャになった人の下につける誰かを探しているケースが多く、そういうマネージャは report が少ないからである。求人情報から不完全に推測するしかない。

あとはオフィスの場所ね。遠くに引っ越す予定のチームは避けたい。ただこれと↑だとオフィスの場所は妥協が必要かもしれないねえ。

リモートフレンドリさ。なるべく隣接チームが地理的に散らばってるところを狙う。優先度としては nice to have である。

現在の仕事との近接度。カメラ部門の他のチーム。となると HAL だろうけれど、あの人たちはガチで締切がきつそうなのでやだな・・・。同様に OS 部門もイヤ。OS はバグのスループットも高いから尚更イヤ度高し。モバイルをやるなら何らかのめんどくさくなさそうなアプリがいいなあ。ただモバイルだと OS 部門が一番職が多いので、あまり贅沢は言えないかもしれない。モバイル以外。新 OS? Dart はやだな・・・。出戻りでブラウザ?は今更やりたくない。景気でいうとクラウドなんだろうけど、できる仕事なさそー。電子書籍?は頼りにしていたマネージャが亡くなってしまったので不安。求人があるのか知らんし。

まあ、なんらかのアプリ仕事で、なるべく規模の小さいやつを中心に探すのが妥当なのだろうね。もうモバイルやりたくないけど、脱出がゴールなので贅沢は言うまい。


タイミング。別に harassment とかの強いストレスがあるわけでないので、急ぐ必要はない。電話機の締切が過ぎたら仕事のイヤさレベルの低い時期になるし。今のチームにはそれなりに恩があることだから、overdue になっている地味な自動化とかの仕事をきちんと終わらせつつ行き先について考えるのが良いのだろうね。

とはいえ良さそうな求人は応募しないとすぐ消えてしまう問題もある。いまから求人を眺めはじめ、しかし応募はしないというのはそれはそれでストレスそうなので、異動先探し自体も電話機のあとだな。今は heads down の時期なり。

人は会社ではなく上司を見限るというのはよく言ったものである。


Stressors

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仕事のストレスの出どころについて考える。

と、やはり最大のストレスはバグだよなあ。自分が書いたのとはしばしば無関係な、しかもぜんぜん再現しないバグを、アサインされる。この hot potato をなんとかしないといけない。あるいは、やはり再現しない、そして再現しても直せるわけではない「遅い」苦情バグを、アサインされる。

「遅い」バグについては分析プロセスを自動化するスクリプトを書くことである程度は心的負担を減らせる見込みがある(これは去年くらいからやっておくべきだったが、late is better than never.)が、前者についてはどうしょうもない。自分なんてもうバグの相手ばかりであんましコード書いてないのに、なんかたらい回されてくる。そして問題は、しばしば platform なり HAL なり下の方のレイヤーのせいだったりする。そういう時は担当者を探してきてアサインしたり、場合によってはしつこく nudge したりで直してもらわないといけない。前はこういうのも自分で直そうとしていたが、本業がまったく進まなくなるので諦めた。この他人にたらい回す仕事がまず嫌。

しかもこういうバグは大半は再現できないのでログをひとしきり眺めた後「再現できませんでした。似たような報告が他にないか目を配っておくね」とかいって閉じることも多い。この「ログを眺めてごめんと言う」プロセスもまた、心が消耗する。バグの notification がメールで来るたびに、胃のあたりがチクリとする。心が休まらない。

このイヤさは時間とともに軽減されるかと思ったが、慣れによる減少をチームでの seniority に伴うバグ流量の増加が打ち負かしていて、楽になってない。むしろ仕事で裏方的な本体コード以外の割合が増えるにつれ、俺のバグじゃねーストレスが募るばかり。

ふと見ると三年前にほぼ同じこと書いてるな。三年前との違い:

  • 自分にとっての「シニアなチームメイト」というのはもはや存在しない。自分が担当者を見つけてたらい回さないといけない。
  • ロギングが改善され、広い時間軸をカバーするようになった。

まあなんていうか、進歩してないね。たらい回しスキルは上がったかな。クソスキルすぎてうんざり。これを改善しない限り自分のしごとの QoL は低いままで、しかし改善する気はしないので、なんとかしたいなら他にいくのが妥当なのだろうなあ・・・。

Supernatural First Day

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AQ が悪くてもできる運動という口実で Oculus Quest 2 を購入。Supernatural に sign up する。

Oculus Quest 2 は、さすがによく出来ている。メガネが邪魔なので外してやってみたが、さすがにないと厳しい。光学的に補正してくれればいいのにと思わないでもない。あとスマホアプリとの pairing が若干かったるい。アプリいらないじゃん。あんた中身 Android でしょ・・・。

Supernatural の sign up flow などは会費がすげえ高い割に全然よく出来ておらず、アカウントも課金も独自で、なぜかアプリ内で pairing も求められ、かったるい。Oculus は in-app purchase の縛りとかないのだろうか・・・。

想定していたより広い場所が必要で、リビングルームの子の遊び場がギリギリ(というかちょっと足りない)くらいだった。アパート一人暮らしで Oculus とか可能なのだろうか。NYT Columnist の Kevin Roose は裏庭でやってると書いているが、Wifi はいんねえよ。というか、それは色々厳しいだろう・・・(厳しいががんばってると書いている)。あと音漏れすると奥様に怒られたのでイヤホンは必須。

プレイ中の awkwardness は相当のもので、家族が寝ている早朝にしかできない。こんなものに有り金全部つっこんでいる FB 大丈夫なのか。ぜんぜん people を closer にできる感じしないというか、視界遮って他人を隔離してませんかこれ・・・。

運動としての Supernatural は、activity level をあげようとすると難しいステージをプレイせねばならず、してみると、難しい。熟達が必要。熟達の必要なく汗のかける筋トレとかジョギングとか素晴らしいね・・・。トレーナーがずーっとしゃべっていて、うっとおしい・・・かと思いきや普通に励まされて良い。この in-app trainer がコンテンツの価値の 1/3 くらいだと思うので、I18N できないね。国外で売らないのわかるわ。なお風光明媚なパノラマビデオが 1/3, 有名楽曲が 1/3 くらいとおもわれる。有名楽曲イラネーとかおもっていたが、曲にあわせて棒を振り回すので割と重要だった。

$20/m の価値は自分にはなさそうだけど無料体験が一ヶ月あるので、しばらくプレイしてみます。

なお本日は珍しく素晴らしい AQ で、Supernatural やるより外で走るほうが良かった。