On Private Writing #2: Tracking Notes
(目次)
自分が普段書いているものについて考える。
自分が仕事中に書いている主要なノートは、毎日の TODO と作業記録だと思う。Tracking notes と呼んでおく。
My Tracking Notes
これは一年分の作業記録をつっこむ巨大な Google Docs ファイル。
毎日先頭にその日の section をつくる。そして "Today" という subsection を作り、今日やるべきタスクを Master TODO から選んでリストする・・・か、昨日の続きだったら昨日の section から書き写す。リストのアイテムはなるべく issue tracker へのリンクにしている。あと meeting とかも忘れないように書いておく。(書き忘れることも多く、そうするとすっぽかしたりしがち。) 作業を進める中で、その進捗や、タスクの breakdown を Today のリストに outliner 的に書き足していく。おわったらその行を DONE とマークしたり、必要ないことが判明したら GONE と書いたり、レビューや返信をしたら R とかいたりと、雑な notation がある。
それとは別に Log という subsection があり、ここには時系列の箇条書きがある。自分が fragments と読んで書いている日記に近い。作業記録を兼ねる時もある。"Today" subsection との使い分けは、自分でもよくわかっていない。もともと Log セクションは "実験記録" みたいなものを想定しており、メインで記録をつけていくつもりだった。けれど Today のタスクリストにネストして色々書き込む方が都合がよいので段々と時系列はとらなくなり、Log subsection は、ゴミ捨て場みたいになっている。まあ fleeting notes としてある程度機能している気はするけれど、書き方は考え直して良い気もする。
一日の最後には、なるべく Tomorrow subsection を書き、現状の snapshot と明日やることを書くようにしている。ただし、しばしば時間に追われて書きそびれる。そして翌日もたつく。
Tracking Notes の用途 1: 一日の TODO 管理
Tracking Notes の目的は二つある。一つは TODO/Task 管理。仕事の bug tracker に file するには細かすぎる仕事の breakdown を書いて、やっつけていく。まあそんなにちゃんと breakdown せず雑に進めることの方が多いけど、するときもある。Breakdown はしないにせよ、仕事の issue tracker とは別に「今日やるぶんの仕事」を、やる順番に書いておくのは見通しが立てやすくて良い。issue tracker とかやること多すぎるしまだ triage してないバグとかも入ってるので、ずっと見ていたいものではない。
こういうのは社内に出来の良い TODO アプリがあればそれで足りるのか? わからない。Todoist が使えるならそっちのが方がいい可能性はある。ただまあ、すごく困ってはいない。
Tracking Notes の用途 2: Fleeting Notes / Scratch pad
タスクの tracking だけでなく、雑多なことを書いておくのにも使っている。たとえば、目先の仕事で参照する社内文書、関連バグ、コードなどへのリンク。実行したいコマンド、なんらかのテキスト片(ログとか)のコピペ。ただコマンドの実行記録は、最近は必要に応じて Colab local runtime を使うようにしている。性能テストのコマンドの引数とか覚えられないので。Pomodoro をしているときは round 数と timestamp も書いてる。(timestamp は IME で "いま" と入力する。このときだけ日本語 IME が起動する。)
この scratch pad は、無いよりはマシだけどあまり良く機能していない:
- リンクとかコマンドは後から探したい時にいまいち探しにくい。数日前とかならいいけど半年前だと厳しい。もうちょっと思考過程的なものを think aloud で書いたほうが良いと思っているが、あまり書いてない。英語縛りのせいもままある。Fleeting notes 的な雑念の書き捨てもうまくいっていない。雑念が仕事の渦中のテキストに混ざってるのが良くないのだろうか。
ここで苦戦している理由はツール (Google Docs) のダメさの影響も大きい: Google Docs は小さいファイルを沢山つくるのに向いてない、ファイルを作るのも開くのも遅いので、ファイルの間をブラウザで行ったり来たりしにくい。タブで沢山開いておくにも限度がある。あと Wiki / Sites 的な navigation 構造がないので、小さいファイルはすぐに見失われてしまう。
そういう問題への workaround として巨大なファイルにフラットに全部書くようにしているのだが、限界がある。本来なら別のファイルに押し出したいものもインラインに書かれていて、割と邪魔。かといって他のファイルに書き出すと紛失しがち。ファイルの分割は色々試行錯誤したけれど、いまのところこの「年単位の単一巨大ファイルに時系列で書く」より良い方法を見つけられていない。Google Docs 以外の社内で使えるツールもいくつかためしたけど、全然良いのがない。
話がそれた。そんなわけで Tracking Notes は以下のような役に立っている。
- 日々のタスクの書き出しと、進捗追跡。これらは mental load を減らしてくれる。
- 作業の fleeting notes. 目先の仕事とは独立して、あとで bug を file したり、なんらかのアクションをすべきものの記録。GTD の inbox に近いかもしれない。
- 参考リンクとかの資料。その日にだけ必要なブックマークとして使う。本来はもうちょっと organize されるべきものも含まれている。
補助文書: Master Task Doc と Weekly Review Doc
Tracking Notes にはいまのところ補助文書が二つあって、一つが Master Task Doc, もう一つが Weekly Review Doc.
Master Task Doc には自分がやるべきタスクを(主に bugtracker へのリンク)がリストしてある。基本的には優先度順に並べる。ブロックされてるとかさっさとやるとかほっとくとか、絵文字ベースの記法でタグづけしてる。現状の一行ログを一週間単位でつけている。バグにするほどでもないサブタスクも列挙してある。終わったものは消す・・・かわりに文末の DONE section に移動している。そして weekly review で中身を更新する。Bug tracker を睨んでまだ master に入っていないものをコピーしたり、なんかしらんけどやらなくてよくなったものをはずしたり。
Master Task Doc は要するに Todoist とかの TODO アプリの代替。厳密には Writing ってかんじじゃない。Bugtracker を直接使わないのは機能不足や重さのせいもあるし、チームの都合と自分の都合を分離しておきたいためでもある。
もう一つの Weekly Review Doc は、基本的には GTD-like な Weekly Review のテンプレ。レビューのプロセス (TODO リスト) のテンプレが文頭にあるので、それをコピペしてレビューの記録をつける。これも TODO アプリ的の代替といえる。
たぶんこの二つの補助文書は Asana とかのマシなツールが社内で使えるなら必要ない。でも使えないので妥協してプレインテキストというか Docs でやっている。効率的ではないが、機能している。
Tracking Notes に対する Issue Tracker の位置づけ
そんなかんじで自分のメインの作業記録は手元の Docs (Tracking Notes や Master Task Doc) であり、Issue Tracker はバグを受け取り成果を公に記録するタスクの出入り口という運用をしている。ただあまりに不透明なのもよくないとおもい、バグであれば進捗や疑問を issue tracker にアップデートするし、作業であれば sub-task みたいのもコメントとしてざっと書いておく。だから情報は (private な) tracking note と (public な) issue tracker にまたがっている。散らかってるのは嬉しくないけど情報共有も大事なので、こんなもんかなと思う。
気をつけていること。
- バグは、自分にとって重要だがたぶんどうでもいいであろう発見や洞察も一応書いておく。そいうときは発言を "Not to self:" と prefix することで、これは独り言で誰かに反応求めてないですよ、と意思表示をする。
- 作業のトラッキングバグは、メッセージを追記するかわりにバグの冒頭の description を更新するのを恐れない。たとえばそこにタスクリストを書いておいて、おわったやつはマークしていくとか。作業のトラッキングはバグと比べると他人の会話が発生しにくいので、バグの冒頭の発言を Wiki がわりに使っている。勤務先 Wiki がないからね・・・。
Tracking Notes やその補助文書にせよ Issue Tracker にせよ、知的探索の記録というより作業・実行ドリブン。手動の TODO アプリ、プロジェクト管理ツールみたいなもの。Zettelkasten とは趣が違う。かといって必要がないわけではない。
しかし仕事における知的探求の記録、に限らず TODO でない蓄積用の文書はあってしかるべきだとも思う。コマンドチートシートとか。今は良いのがない。